名うてのサルトが手がけたテーラードコートの饗宴
伊勢丹メンズ館は、アポイントメントを取り付け、アトリエを訪問し採寸してもらい、仕上がりまで半年から1年待たねばならない高名なサルトの逸品を、既製服で購入することができる世界でも類を見ない百貨店だ。たとえばそれはナポリ伝説のサルトである<Antonio Panico/アントニオ パニコ>に代表される。
<アントニオ パニコ>コート 1,188,000円
工房にミシンを置かず型紙を引かずにハサミを使う、稀代のサルトの既製服はビスポークと同じクオリティ。今季は<アントニオ パニコ>からスポーティなラグランスリーブのベルテッドコートが届いた。メルトンのオーセンティックなフォルムは、だがその運針にミシンが使われている。その理由は「スポーティな表情には、手縫いよりミシンのほうが似合う」というパニコ自身の判断だという。袖を通せば、極上の軽さと優雅さ。至高のサルトリア・ナポレーターノを体感できる。
左:<サルトリア チャルディ>コート 874,800円
右:<オラッツィオ ルチアーノ>コート 680,400円
ほかに<Orazio Luciano/オラッツィオ ルチアーノ><Sartoria Ciardi/サルトリア チャルディ><LIVERANO & LIVERANO/リヴェラーノ リヴェラーノ>ら錚々たるサルトに加え、<Cesare Attolini/チェサレ アットリーニ>や<Luca Grassia/ルカ グラシア>もコートの饗宴に参じている。この面子が居並ぶだけでも奇跡なのだが、彼らが仕立たコートを一元で見ることができる場所は、世界中どこを探してもここだけしかない。
*価格はすべて、税込みです。
お問い合わせ
メンズ館5階=メンズテーラードクロージング
03-3352-1111(大代表)