プロがすすめる、レザージャケット(革ジャン)の上手なお手入れと保管方法とは(1/4)
スキンケアと同様にこまめなお手入れが、5年10年と長く着用できるコツであり、革の馴染みやシワの入り具合なども左右します。
今回は、革靴をはじめ、レザーアイテムのケア製品を主に取り扱う<コロンブス>のマイスターで、レザーアイテム全般のお手入れに関するスペシャリストでもある松戸 啓明さんに革ジャンのお手入れについて解説してもらいました。
日常の基本的なお手入れ
革ジャンにケアアイテムを使用する際は、表から見えにくいジャケットの内側などで、シミなどにならないか試してから使用しましょう。また、汗ムレなどによるニオイが気になる場合は、風通しの良い日陰で干す等してジャケットを休ませることも大切です。
■スムースレザー(ツヤ革)の基本的なお手入れ
- 【手順まとめ】
- ①ブラシで汚れやホコリを取り除く(やわらかい馬毛のブラシがおすすめ)
- ↓
- ②クリーナーで汚れを丁寧に落とす
- ↓
- ③クリームで保革する
- ↓
- ④ブラシ(豚毛)・クロスなどでカラ拭きをする
- ↓
- ⑤防水スプレーをかける
- *②③⑤のお手入れは、必ず裏側などの目立たないところで試し、問題ないことを確認してから行いましょう。
【手順1】ブラシで汚れやホコリを取り除く
汚れが溜まりやすい襟・袖口・ポケット・ステッチなどは入念にブラッシングし、ホコリなどをしっかりと取り除きます。デリケートなスムースレザーにはやわらかい馬毛のブラシがおすすめです。【手順2】クリーナーで汚れを丁寧に落とす
スムースレザーに使用するクリーナーは液体タイプよりも、シミになりにくい消しゴムタイプがおすすめです。【手順3】クリームで保革する
革ジャンお手入れのクリームは無色を選んで!レザージャケットによく使われているスムースレザー(ツヤ革)は、シミになりやすくとてもデリケートなため、クリーナーやクリームを使用する際は、細心の注意が必要です。色付きのクリームやスプレーなどは、色ムラや色移り、シミになってしまう可能性があるため、無色の物を選びましょう。
部分的に色あせしてしまった際は、補色用のクリームは使用せず、設備・技術の整った信頼できるクリーニング店へまずはご相談を。
【手順4・5】ブラシ(豚毛)・クロスなどでカラ拭き、防水スプレーをかける
- 日常の基本的なお手入れ
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