髪型に合わせたグリース(水性ポマード)の使い方を美容師が直伝。おすすめのヘアスタイリング剤選びに悩むメンズは必見!
「バーバースタイルが気に入っているけれど、ヘアセットが決まらない」「ポマードにグリース、ジェルやワックスなど、スタイリング剤の種類が多く実際どれを使ったらいいのか分からない」「おすすめの商品やグリースの上手な使い方がわからない」といった悩める男性に朗報!
“水性ポマード(グリース)”を生み出した「阪本高生堂」が長い年月を経て開発した、プレミアムライン<クールグリース スペリオーレ>がヘアセットの悩みを解決します。グリースとポマード、ワックスの違いや、グリースでどんなヘアセットができるかなどを解説しながら、グリースを使って髪質や髪形に合わせたヘアアレンジ方法を美容師が伝授します。
髪にツヤ感とホールド感を与えるグリース!ワックスとの違いを解説
グリースとは、水性ポマードのことを指します。ポマードと聞くとリーゼントのようなカッチリした油性ポマードでセットをした髪型を思い浮かべる人が多いと思いますが、水性ポマードは、油性ポマードをベースに開発された、水で簡単に洗い流せる水溶性のタイプです。
グリースを使ってヘアアレンジするメリットは、ワックスには出せないツヤ感とウェット感を出せることと、洗い流しやすく、手直しもしやすい点です。グリースは、油性ポマードの成分をベースにしているので、ワックスに比べウェット感がありセット力が高いのと、今どきのヘアスタイルに欠かせないウェット感やツヤ感を出してヘアアレンジを楽しめます。
また、セット後でもコームを通すことができるので、セットが崩れた場合に簡単に直せるのも特徴です。水溶性なので、手に取って水分を混ぜればジェル(デップ)に近い使い方でウエットになじませやすい上に、水分が揮発すればしっかり固まります。使い方によってアレンジの幅を広げられるので女性の愛用者も多いです。
おすすめのグリースの選び方!スタイルや香りで選ぶ
七三分けやオールバックでカチッと決めたいならハードタイプ
七三分けやオールバックといったカチッとした印象のヘアスタイルにしたいときは、キープ力のあるハードタイプのグリースを選ぶのがおすすめです。ツヤ感とウェット感のある力強い印象のヘアスタイルは、ビジネスの場においても信頼感を与えるのに重宝します。また、髪が広がるのを抑えてしっかりまとめられるので、剛毛な方にもおすすめです。
動きのあるスタイルにしたいならソフトタイプ
パーマスタイルや、動きのあるやわらかな印象のヘアスタイルにしたいときは、伸びやすくなじみのよいソフトタイプがおすすめです。動きが出せる分、キープ力は強くないので、髪型を長時間維持したい場合は、スプレーと併用しましょう。
直毛やくせ毛、髪が細いタイプの方におすすめです。
特徴的な香りを楽しむ
グリースは、ワックスと比べてそれぞれの製品にしっかりと香りが付いているものが多いです。バニラやココナッツ、ビャクダンなど、様々な香りを楽しめます。
お気に入りの香りや、普段使っている香水と相性がよさそうな香りのグリースを選ぶのもおすすめです。
「水性ポマード(グリース)」のプレミアムライン<クールグリース スペリオーレ>
今回ご紹介するのは、「阪本高生堂」の水性ポマード<クールグリース>のプレミアムラインとして誕生した<クールグリース スペリオーレ>。ポマードの成分をベースに作っているので、セット力とタイトさはそのまま、流行中のウェット感のあるヘアセットをしたい方にはぴったりです。種類も現在5つ展開していて、それぞれ特徴が違うのでスタイリングやお好みに合わせてお選びいただけます。
ここからは、阪本高生堂の提携サロンである渋谷区元代々木町に美容サロンを構える『SPEAKEASY SALOON BEAUTYSMITH』の代表で<クールグリース スペリオーレ>のプロダクトディレクターを務めるヘアスタイリスト長尾 圭さんがヘアセットを指南。
4名の髪質・長さの異なるモデルの髪型から、<クールグリース スペリオーレ>を実際に使用したヘアアレンジをご紹介します。
毛質の異なる4名をモデルにヘアアレンジをご紹介
1. 毛量が多め。ボリュームを押さえてパーマを活かした“軽い”仕上がりを実現!
■使用アイテム:<クールグリース スペリオーレ>「スタンダード」
(80g)1,760円、(220g)2,750円
・髪量:多い★★★★★
・髪質:普通★★★☆☆
・長さ:ミディアム★★★★☆
・香り:無香料
・セット力:ミディアム
・ツヤ:ミディアム
・特徴:ファイバー素材を含み伸びが良いのでセットしやすい。軽さを出したい時におすすめ。
・おすすめの髪型タイプ:くせ毛・短い髪などボリュームを押さえて軽さを出したい時に。
「パーマを活かしながら重くならないスタイルにしたいのですが、サイドのボリュームが出るのも悩み。いつもはワックスを使っていますが、ワックスだと持続力がなくて困っています。」というこちらのスタッフ。毛量が多めで太く、特に前髪のヘアセットに悩んでいるとのこと。
ポイントは、毛束感を出して、軽やかに仕上げること。髪を水で濡らしウェット状態にして、<クールグリース スペリオーレ>「スタンダード」を適量手に取って手のひらで伸ばし、全体に揉み込むようにヘアセット。足りない場合はその都度増やして塗布していきます。
スタイリストの長尾さんは、「クールグリースは粘りがあるので、水が加わることで塗布が楽になります。ポイントは“束感”で、束感が出ると、全体が軽く見えます。シャンプーして髪が濡れている状態にクールグリースを揉み込み、自然乾燥すると動きと軽さも出ます。特に『スタンダード』はパーマスタイルやクセ毛の方に推奨します」とアドバイス。
2. 柔らかい毛質に生え癖あり。下ろした髪をサイドに流して“すっきり”と仕上げます。
■使用アイテム:<クールグリース スペリオーレ>「バニラ」
1,760円(80g)、2,750円(220g)
・髪量:普通★★★☆☆
・髪質:やわらかい★★☆☆☆
・長さ:ショート★★★☆☆
・香り:甘いバニラの香り
・セット力:ハード
・ツヤ:ハード
・特徴:油性ポマードの質感をそのままにしながら、水と合わせて軽いセットも可能にしたマルチタイプ。
・おすすめの髪型タイプ:かっちりさせてとツヤを出したい時に。
「毛髪が細めの軟毛で、サイドの毛が真下に落ちる生え癖が悩みです。普通のヘアセット剤だと、サイドを流したい時に、流しにくいですね。」というこちらのスタッフ。やわらかい髪質と生え癖があり、ヘアセット剤でのセットのしにくさに悩みを感じている。
ヘアセットの順番は、髪を水で濡らしてウェット状態にして、ドライヤーを使って前髪に軽く立ち上げを作り、クセを直します。次に、<クールグリース スペリオーレ>「バニラ」を適量取って、髪を流したい方向の逆に、まず後ろからサイド、トップ、そして最終的に前髪に付けていきます。全体に塗布したと思ったら髪をなでつけます。
長尾さんは、「クラシックに近い七三のサイドバックスタイル仕上げを意識して、しっかりしたスタイルにしたいので量的には多めに付けます。『バニラ』は質感が良く伸びて扱いやすいので、最後にサイドを寝かせるのにおすすめ。髪が硬いサイドバックスタイルには『ココナッツ』をおすすめします」とアドバイス。
3. 直毛で柔らかい毛質。ハイフェード(高い位置の刈り上げ)を活かして“カチッ”と仕上げます。
・髪量:多い★★★★★
・髪質:やわらかい★★☆☆☆
・長さ:ベリーショート★☆☆☆☆
・香り:ココナッツの香り
・セット力:スーパーハード
・ツヤ:ハード
・特徴:素材の柔らかさが使いやす堅い髪でも長時間のセット力。
・おすすめの髪型タイプ:タイトなヘアセットをキープしたい時に。
「直毛で柔らかい毛質にハイフェード(高い位置の刈り上げ)を活かして、カチッとした印象に仕上げたいのですが、普通のワックスではホールド力に欠けてしまいます。」というこちらのスタッフ。刈り上げを活かした好印象作りを実践します。
左パートの七三スタイルに仕上げたいので、まず後ろとサイドから<クールグリース スペリオーレ>「ココナッツ」を塗布。付けるコツは、頭皮に付かないようにすれすれを撫でる感じで全体的にしっかり塗布すること。そして、トップ、フロントの順番にヘアセットし、髪がはねそうな位置に付けて出来上がり。
長尾さんは、「グラデーションの刈り上げ部分をタイトに押さえるのに優れている『ココナッツ』を使って、しっかり仕上げていきます。毛の流れは前なのに、後ろに髪を持っていけるのは『ココナッツ』のセット力があればこそ。硬い髪質でもしっかり押さえられます」とアドバイス。
4. 髪量多め。硬めの毛質をローフェードサイドバックに仕上げてハードな印象に!
■使用アイテム:<クールグリース スペリオーレ>
「ココナッツ」(80g)1,760円、(220g)2,750円
・髪量:多い★★★★★★
・髪質:硬い★★★★★
・長さ:ショート★★★☆☆
・香り:ココナッツの香り
・セット力:スーパーハード
・ツヤ:ハード
・特徴:素材の柔らかさが使いやす堅い髪でも長時間のセット力。
・おすすめの髪型タイプ:タイトなヘアセットをキープしたい時に。
長尾さんがオーナーの美容サロン『SPEAKEASY SALOON BEAUTYSMITH』のお客さまである中野さま。
髪質が硬い右パートの七三スタイルのローフェード(低い位置の刈り上げ)には、<クールグリース スペリオーレ>「ココナッツ」を使用。
ハーフドライの状態に、前髪だけ濡らしてブローして立ち上げを作り、全体に塗布したら、目の粗い(櫛の数が少ない)スケルトンブラシでブラッシング。
一度柔らかい印象に仕上げましたが、さらに髪の流れる位置を数センチアップしてみましょう。同じ髪の長さ・ボリュームでもトップの位置が変わるだけで、ハードな印象に仕上がります。
「スケルトンブラシは髪をとかして、背の部分を使って髪のボリュームを押さえるのに適しています。毛の流れを作るポイントは、ダウンシェイプにすると大人のイメージが出て、アップシェイプにすると若々しさやハードな印象を与えます」と長尾さん。さらに、<クールグリース スペリオーレ>のグリースは、塗布した後に軽くドライヤーをかけて仕上げると、より髪に馴染んでツヤが増し、ほのかに香ってくるのも魅力です。
その日の服装や気分によって、少しヘアアレンジを変えれば、グッと印象も引き立ちます。ぜひ、<クールグリース スペリオーレ>の水性ポマードを用いたヘアアレンジにトライしてください。
【FAQ】グリースに関するよくある質問
Q. グリースはワックスの代わりになる?
グリースは、ワックスに比べてツヤ感やウェット感を出せるのが魅力です。ワックスのような仕上がりで、さらにツヤをプラスすることができるので、印象を変えたいときはワックスの代わりに使うのもよいでしょう。
ただし、ソフトタイプのグリースはキープ力が弱くなりがちなので、スプレーと併用するのがおすすめです。
Q. パーマにはグリースとワックスどちらがよい?
グリースは、髪へのなじみがよく、固まりにくいので、パーマの動きを出してこまめに調整できます。操作性とツヤ感を求めるのであれば、グリースを使ってみましょう。
ツヤ感やウェット感は、パーマのカール、ウェーブ感にぴったりです。
Q. グリースの基本的な使い方は?
・髪を濡らしてタオルドライする
・グリースを手の平に伸ばして髪全体になじませる
・スタイリングをする
グリースは、少し濡れた髪につけることで、ツヤ感、ウェット感を活かしたヘアスタイルを作れます。ドライヤーを使う場合でも、完全に乾かさないようにするのがポイントです。
また、グリースをワックスと混ぜて使うのもおすすめ。セット力重視なら1:1、ツヤ感重視なら2:1でグリースを多めに、動きがほしいならグリースと少しのワックスを3:1の割合で使ってみてください。
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伊勢丹新宿店メンズ館1階 コスメティクス
メンズヘアケアコーナー
みんなが知りたいメンズスキンケアAtoZ
#イセタンコスメンズ
取材協力:株式会社 阪本高生堂、株式会社 ニレ・アップス、SPEAKEASY SALOON BEAUTYSMITH
Text:ISETAN MEN'S net
Photo:TAKU FUJII
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*本記事に掲載された情報は、2019年8月時点のものです。商品情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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