【特集】着こなしを品良く格上げするメンズアクセサリーのつけ方と選び方
HOW TO 1
メンズアクセサリーの選び方
メンズアクセサリーとひと言でいっても、リング、ブレスレット、バングル、ネックレスなど名称はさまざま。とくにブレスレットとバングルの区別ぐらいは付けておきたいところです。
アクセサリー初心者の方はシルバー系のアクセサリーがおすすめです。ビジネスからオフタイムまで幅広く使えます。イエローゴールドやピンクゴールドは、大人の方におすすめ。ホワイトゴールドやプラチナは、さりげなく高級感を演出したい上級者の素材です。
HOW TO 2
メンズアクセサリーのつけ方
一般的に左の薬指は結婚指輪、右の薬指は恋人がいるメッセージと受け取られます。そのため、つけるなら人差し指・中指・小指あたりがおすすめです。人差し指と中指はサイズが同じ方が多いので、シーンによって同じリングでも付け替えて楽しむのもよいでしょう。
ブレスレットやバングルはシンプルにひとつで着ける場合、リングとテイストを合わせることが基本。テイストが似ているタイプなら重ね付けしてもいいでしょう。
また腕時計との重ね付けは、腕時計を付け替えるよりも手軽に手元の印象を変えられます。アイテム次第で男らしくも上品な印象にもできるのが魅力。
またどのアイテムも、素材やデザインによって、カジュアルスタイルに似合うタイプ、ドレススタイルに似合うタイプなど、テイストはさまざま。デニムには似合うけれども、ジャケットにはミスマッチだったり、その逆のテイストのメンズアクセサリーが存在したりすることも知っておきたいところ。上級者なら、遊びに行く場所や相手に合わせて、つけるアクセを替えるなど、シーンによっても使い分けるのもおしゃれです。男同士で出かけるのなら、ちょっとハードめのバイカー系、女性ウケを狙うには控えめながらセンスのいいハイブランドのジュエリー系といった具合い。もちろん爪やムダ毛の手入れもお忘れなく。
HOW TO COORDINATE
薄着になる夏こそアクセサリーで着こなしをランクアップ
これからの季節、半袖シャツや開襟シャツなど、手元や首元が露出するのはもちろん、短パンで足首も露出しがち。そこでアクセサリーを上手に使えば、夏スタイルをセンスよくランクアップできます。そこで夏らしい「きれいめスタイル」「ショーツスタイル」「アメカジスタイル」、3つのスタイリングに合わせるアクセサリー選びと、おすすめのブランド&アイテムをご紹介します。
STYLE1 夏のきれいめスタイルの場合
【POINT1】シンプルでモダンなアクセサリーをさり気なく取り入れる
大人っぽいきれいめスタイルには、アクセサリーもシンプルで上質かつモダンなデザインのものを合わせたいもの。今回は黒のオーバーサイズシャツにグレーのワイドパンツというシンプルながらシルエットを今風にモダナイズした女子ウケもいいコーディネート。そんな色を排したモノトーンの着こなしには、色味のないシルバーアクセサリーが似合います。
手首のバングルと小指のリングは<TIKASHI/チカシ>のもの。丁寧に叩いて仕上げたハンドメイドならではの味わいが、洗練された都会的ななスタリングにアクセントとなって輝きます。あえてゴテゴテと重ね付けせず、アクセサリーそのものの魅力を際立てる合わせ方がスマートです。
<EINS by Grosse/アインスバイグロッセ>は懐中時計のチェーンベルトつくりに始まるドイツのブランド。「Half and Half」シリーズのネックレスは陰と陽、光と影など、相対するものや2つに分かれる美意識をコンセプトにしており、ブランドロゴをかたどった三角形のピースが付属。チェーンを二重にすればブレスレットとしてもアレンジできます。
ピアスに抵抗ある人からも支持されているイヤーカフは、手軽なアクセサリー。デザインもシンプルなものが多いので、都会的で洗練された着こなしに似合います。<IVXLCDM/アイブイエックスエルシーディーエム>のイヤーカフはシンプルなデザイン。耳元にワンポイントのアクセントを付加してくれます。
キレイめスタイルに合わせたいおすすめアクセサリー
バングルは「C」の形をすこし開いて手首にはめるため、サイズ選びも重要です。
また、シンプルな平打ちタイプから、複雑なレリーフ入りのものまでデザインもさまざま。基本的にシンプルなタイプのものは重ね付けに、モチーフ入りのタイプは単独で使うほうがデザイン性が際立ちます。腕時計と重ねるなら細身のタイプがおすすめです。
ピアスやイヤーカフなどを多く手掛ける<M・A・R・S/マーズ>のシルバー。さりげなく主張あるデザインは、耳元で小さくありながら、しっかりと男っぽさをアピールします。上のイヤーカフは耳の上部につける「パークカフ」と呼ばれるタイプ。ノーマルのイヤーカフとの重ね付けも、パンクっぽくなく洗練された印象です。
【POINT2】同じブランドを重ね付けてワンランク上のスタイルを演出
<SPINELLI KILCOLLIN/スピネリキルコリン>のリングは複数のバンドをコネクターを用いて重ね合わせたデザイン。隣り合う指2本または3本に連携できるなど、付け方をアレンジすることが可能です。同じブランドのブレスレットは大小さまざまなサークルをつなぎ合わせたデザインが印象的。ともに、さりげなくセンスの良さを感じさせます。
キレイめスタイル×おすすめブランド
都会のきれいめスタイルに似合うファインジュエリーを創り出す<HOORSENBUHS/ホーセンブース>はLA発のブランド。洗練された西海岸のハイライフと、アイコンである「アンカーチェーン」を用いた特徴的なデザインを併せ持つコレクションは、ブレス&リングといったコーディネートや、リング&ネックレスの重ね付けも似合いそう。
STYLE2 夏のショーツスタイルの場合
【POINT】揺れるアクセサリーで軽快さをプラス
街中で似合うシャツ&ショーツのきれいめスタイリング。シャツの袖を捲くって、襟元のボタンを2つ開けることで、素肌の露出加減バランスが整っています。こんな都会的な着こなしなら、アクセサリーもモダンでカジュアルなタイプを。揺れるチェーンや、石やパールをつかったナチュラルなタイプが似合いそうです。とくにメンズのパールアクセは和モダンを採り入れた最近のトレンドでもあるので、注目したいアイテムです。
淡水パールにターコイズとハウライトをミックスしたブレスレット&ネックレスはともに<IVXLCDM>のもの。パールというとフォーマルなイメージですが、石と組み合わせることで気軽でカジュアルな普段使いを可能にしました。サーフ&マリンな海系スタイリングにも似合いそうです。
<M・A・R・S/マーズ>の2つのリングを連ねたシルバー素材のコードブレスレット。片方のリングにはアクセントとしてブラックダイヤモンドがセットされています。コードのカラーはバリエーションがあるので、よりカジュアルなショーツスタイルのときは、レッドやグリーンといった色を選ぶのも手。
先程と同じコードアンクレットを、スニーカーに合わせたところ。コードアンクレットは、サンダルなどリゾート風の合わせ方をするものと思いがちですが、革靴やスニーカーなど、足首をのぞかせる素足履きのときには、自由につけて構いません。素足履きで、なんとなくモノ足りなさを感じた時にも有効です。
ショーツスタイルに合わせたいおすすめアクセサリー
半袖やショーツなど、軽やかに素肌を見せるときにはチェーンタイプの揺れるアクセサリーを。チェーンが揺れるたびに光の角度が変わってキラリとさせるのが洒落て見えるうえ、汗ばむ素肌に張り付かないのも快適です。ブレスレットやバンクルは、寂しげな手元を華やかにしてくれるアイテム。コードブレスレットは、程よく高級感と男らしさがありカッコよさを演出してくれます。
STYLE3 夏のアメカジスタイルの場合
【POINT】ハードめのバイカー系&ネイティブ系
ネイティブ系のシルバージュエリーやバイカージュエリーなどが、アメカジアクセは定番として長く愛されています。このタイプのアクセサリーは、現代的なデニムやミリタリーアイテムをつかったアメカジコーデに有効です。とくにブルーデニムのときはターコイズを使ったネイティブ系がハマるうえ、レザーやミリタリー系のアイテムコーデにはバイカー系のシルバーが似合うもの。この手のアクセサリーのデザインは、モチーフにそれぞれ意味があるものが多いので、お守りや願いごとなどの意味を知ってつけたいものです。
<LONE ONES/ロンワンズ>のシルバージュエリーには波の上を飛ぶ花を咥えた鳥や平和の象徴である鳩など、それぞれのモチーフにこだわりあるデザイン。デニムやレザーに合わせて、バイカーやロッカー風に、ハードな印象でコーディネートするのがよさそうです。
アメカジスタイルに合わせたいおすすめアクセサリー
流行に左右されないチェーンをゴツめにアレンジしたネックレス&ブレスは、じゃらりと存在感も強め。この手の主張しがちなアクセサリーは、主張しすぎないアメカジが似合います。それぞれに意味があるモチーフで、これらの主張も、定番アメカジスタイルなら受け入れてくれそうです。
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Text:Yasuyuki Ikeda
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