連載①フロアアテンダントが新たな着こなし提案「毎週金曜日は"脱スーツ"」──伊藤忠商事×伊勢丹新宿店(1/2)
ファッションを学ぶことで、生活やビジネスがどんどん進化する
今春、日経電子版「NIKKEI STYLE」に掲載されて大きな話題をさらったのが、伊藤忠商事代表取締役社長・岡藤正広さんのインタビュー記事「リーダーが語る 仕事の装い 『ニッポンのビジネスマン、なんで服に関心ないんやろ』」(http://style.nikkei.com/)。「異能の経営者」とも呼ばれる伊藤忠商事の岡藤社長は、繊維部門の出身で、<アルマーニ>や<トラサルディ>など海外の著名ブランドと次々に提携し、日本でのブランドビジネスを育て上げた人。同記事の冒頭で、「あかん。日本のビジネスマンは。着るものに関心を持っているようには思えない」と断言している。
今回の「脱スーツ・デー」を企画した、伊藤忠ファッションシステム株式会社が運営する、近未来に向けたライフスタイルの研究・発信活動を行うifs未来研究所所長の川島蓉子さんは、「岡藤社長の『服を着ると気分が変わるから、発想が変わって、新しい仕事が見つかるんじゃないか』という発想から、脱スーツ・デーがスタート。“お客さまにあわせて、かつ自己表現せよ”というミッションから始まった伊藤忠商事の新たなチャレンジです」と語る。
さらに、「ファッションは本来、面白くてクリエイティブで、着こなしは自己表現です。時代はどんどん変わっているのに、着る意識はまったく変わっていない。脱スーツ・デーを、世の中に対して良い流れをつくるきっかけにしたいし、男性にファッションをもっと楽しんでほしいですね」と続ける。
今回の企画に参加した伊藤忠商事社員のスタイリング一例
着るもので、働く姿勢を表明しよう! いい仕事は見た目から
13年前にクールビズがスタートし、カジュアルフライデーよりもプレミアムフライデーに関心が移る中、伊藤忠商事らしい新たな金曜日の装いを社員に推奨する「脱スーツ・デー」がスタート。
「脱スーツ・デー」の目的は、仕事の効率アップ!
決まり切ったスーツを脱ぐことで、新鮮で柔軟な発想を取り込めるかもしれない。自分の新たな可能性に気づくかもしれない。着るもので、働く姿勢を表明しよう! いい仕事は見た目から。
これは、単純に着こなしをカジュアルにするだけでなく、スーツから脱却することで、斬新な仕事のアイデアを生み出しやすい環境を創出し、さらに社内・部内や取引先とのコミュニケーションの向上という期待も込められている。まさに、「着るもので、働く姿勢を表明しよう! いい仕事は見た目から」ということ。「脱スーツ・デー」のドレスコードは“オフィスカジュアル”で、そのお手伝いをするのが伊勢丹新宿店だ。
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