2017.08.16 update

連載③フロアアテンダントが新たな着こなし提案「毎週金曜日は"脱スーツ"」──伊藤忠商事×伊勢丹新宿店|脱ワンパターンで“柔らかダンディスタイル”に挑戦【本司 博さんの場合】(1/2)

繊維一筋で洋服に詳しい田中裕也さんとは対照的に、食料カンパニーの水産部に所属する本司 博さんは、「カジュアルフライデーといっても、手持ちのシャツにブレザーを羽織るぐらい」といういわゆる無頓着派。しかし、小柄な体型に合わせて、スーツはパターンオーダーで作るというこだわりの一面も。「普段はトータルコーディネートというのをあまり考えないので、メンズ館のスタイリストさんの提案に期待します」という本司さんの「脱スーツ・デー」コーディネートを担当するのは、販売担当マネージャーの嶋崎とアテンダントの田村。


伊藤忠商事の本司 博さん

仕事に着ていく服は、紺系やグレーのワンパターンに陥りがち


「水産関係は業界的にあまり着こなしにはこだわらない方と思いますが、メーカーの幹部と会う場合など、ジーンズ(デニム)は対外的に難しい感じがします」と、普段は水産会社の幹部と会うことが多いという本司さんは、1970年生まれの47歳。

スーツをパターンオーダーで作っているのは、「私服は特にこだわりもなく着ていますが、仕事のときはサイズが合ったものを着たいということでパターンオーダーに行き着きました。着こなしで気をつけているのは“シュッとして見られたい”ということ。仕事ではどうしても紺系やグレー、自分が好きな明るいネイビー(青系)などになってしまい、自分でもワンパターンだなぁと思っています」と説明。


「脱スーツ・デー」について尋ねると、「自分では、カジュアルフライデーよりもうちょっとラフなイメージを想像しました。本社の男性社員を見ていると、金曜日の服装も昔と比べたらバラエティ豊かな格好になっているなと思います」と語る。

今回チャレンジしたいスタイルは、「いつもは着ないカラー、たとえばブラウン系も好きなので、一度着てみたいとは思います。また、昔からトラッドが好きなので、着こなしのどこかに入れていただくと、安心して着られると思います」とリクエスト。


伊勢丹新宿店メンズ館、販売担当マネージャーの嶋崎とアテンダントの田村

それに対し、嶋崎と田村は、「本司さんの持つ柔らかい雰囲気を残しつつ、年齢にふさわしいダンディさも香らせるスタイリングに」と、コーディネートイメージを膨らませた。