今回新たにお披露目されるのが「刺し子BLACK」。
長年あたためていた構想だったのか、どうして黒を選んだのか
克幸 刺し子という素材を最大に活かしてあげようと思ったとき「藍があるなら次は黒だな」って、黒はクラシックですから。それぐらい単純な発想です。自分はなにかに捕らわれたり、杓子定規に考えるのが好きではありません。レディスとかジェントルマンとかで決めつけるのではなく、誰もが着たくなるようなものとして思いついたのが黒の刺し子でした。
玲雄 藍だけに頼らず色を変えることで新しいチャレンジが生まれたと思うんです。柄が浮く藍と違って、黒は柄が沈むという発見がありました。その沈んだことをヒントにして、例えばレザーと組み合わせたり、スタッズを打ったらどうなるだろうとか発想が広がっていきました 。刺し子というのは本当に奥行きのある素材ですから。
克幸 黒というのはフォーマルの色なのにパンクにも通用します。黒にこだわったつもりはないですけど、そういうおもしろさはすごいなって思います。
玲雄 今回の「刺し子BLACK」の展示イメージもいくつか考えているんですけど、基本的には前回の藍と同じです。「SASHIKO LOVE」ですから、ぬくもりとか、あたたかみは大切にしたいです。それがないいとPORTER CLASSICじゃないですから。
2017年1月、「PC SASHIKO」は克幸氏も思い入れが深いというパリへと進出。
The Japan Store ISETAN MITSUKOSHIで展開される。
克幸 ずっとメイド・イン・ジャパンでやってきたな かで、パリで「PC SASHIKO」を見てもらえるチャンスをもらえることはうれしいのひと言につきます。パリでは「PC SASHIKO」の説明のために資料を持って美術館や図書館のキュレーターの方たちにも会う予定なんです。きっと良さをわかっていただけると思ってます。
玲雄 父はパリに対する特別な想いを持っているので、 パリでの表現をサポ ートしたいと思っています。PORTER CLASSIC は、たったふたりで始めたものですから、そこは理解しているつもりです。父は人を幸せにする空想家です。「パリで刺し子を着たらかっこいいだろ」っていうその空想を支えてあげたいですね 。
克幸 夢は見続ける方が楽しいですから。2020年の東京でユ ニフォームとして刺し子を着てほしいです。それが今の夢ですね。
吉田克幸
1947年東京生まれ。Porter Classic 代表取締役。長年に亘り数々の名品と呼ばれる鞄を世に送り出す。その影響は鞄業界に留まらず、アパ レル業界を常に牽引してきた。キャリアを通じ、一貫してMADE IN JAPANを掲げる。
吉田玲雄
1975年東京生まれ。Porter Classic 取締役。2006年ハワイ島ホノカア村で過ごした自身の経験談、『ホノカア ボーイ』刊行。2009年映画化され全国東宝系でロードショー。
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<ポータークラシック>「SASHIKO LOVE 2」
□12月26日(月)~2017年1月10日(火)
□メンズ館1階=プロモーション
お問い合わせ
メンズ館8階=イセタンメンズ レジデンス
03-3352-1111(大代表)
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