<カウブックス>とイセタンメンズならではの、特別なエクスペリエンス


中目黒という土地にしっかりと根を下ろし、「自分たちが把握できる適正な数」だという約2,000冊の蔵書を抱える<カウブックス>。店内中央の大型のテーブルを囲むようにスツールが配置され、本を読みながら京都 六曜社の自家焙煎豆を使用したコーヒーを楽しむこともできる。果たして今回の取り組みでは、どのような姿を見せてくれるのだろうか。

「伊勢丹さんからお声がけをいただいたとき、新しいチャレンジができるいいチャンスだと思いましたし、ただのポップアップストアではいけないと思いました。同時に、イセタンメンズにあるべき<カウブックス>の『らしさ』とは、どんなものかと考えたんです。そこでセンターテーブルとスツールというショップの設えの重要な部分を、そのままチャーリー・ヴァイスというスペース内に再現してみることにしました」

会期は折しも、目黒川周辺が日本一の人出とも言われる見物客でごった返す、桜の季節。さすがの<カウブックス>も、店内でのんびり読書というわけにもいかなくなってしまう時期だという。

「どうせゆっくりしていただけないのなら、いっそのことリーディングスペースを別の場所に移動させてしまおうと(笑)」



気になるのは本のセレクションだが、やはりイセタンメンズの顧客層を意識したものになるのだろうか?

「正直、普段は百貨店で買い物をするようなライフスタイルではありません。この取り組みのために改めて各フロアを覗かせていただいたときに感じたのは、やはり“1番いいもの”を売っている場所なんだということです。ファッションに限らず、食品も趣味のアイテムも、さまざまな最高のものを取り揃えている。だから<カウブックス>が取り扱う本のなかでも“1番いいもの”、ショップスタッフのユニフォームを意識したアパレル、読書にまつわるグッズなどを販売する予定です」


もちろん、“一番いいもの”というのは、ただ高価なものというだけではない。

「高価なものも、珍しいものも、古いものもあります。いいものすぎて普段はなかなかオープンにできずにしまってあるような本も、ここでは自由に手に取っていただけるようにしようと思っているんです。チャーリー・ヴァイスというのはただモノを売るだけではない、百貨店らしからぬ特別なスペースですよね。まるでリビングルームのように落ち着ける空間で、理想的な本との出合いが叶う。そんな新たなプレゼンテーションをする機会をいただけるのは、本当にありがたいです。当然、本やグッズのご紹介だけにはとどまりません。伊勢丹のお客さまと新しい気づき、刺激、感動を分かち合える場になることを願っています」

<カウブックス>とイセタンメンズならではのカルチャーが生まれそうなブックスペースは、いよいよ3月13日(水)から3週間限定で体験できる。

「どんどんスピード感が増していく時代にあって、“不変”とも思える本の有り様。今はまだデジタル全盛の過渡期だと思いますが、今回の取り組みのようなチャレンジの積み重ねによって、いつか本の価値と魅力が再評価されるはずだと信じています」


<カウブックス>オリジナルグッズの一部商品は伊勢丹オンラインストアでもお買い求めいただけます。
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Photo:Tatsuya Ozawa
Text:Junya Hasegawa(america)

<カウブックス>ポップアップストア
□3月13日(水)~4月2日(火)
□メンズ館8階=イセタンメンズ レジデンス/チャーリーバイス


お問い合わせ
メンズ館8階=イセタンメンズ レジデンス/チャーリー・バイス
03-3352-1111(大代表)