PITTI IMMAGINE UOMO | バイヤーが現地レポート、世界最大級のメンズファッション見本市“ピッティ”【3日目&最終日】
「PITTI COLOR」と題し、6月17日〜20日にかけてイタリア・フィレンツェで開催された世界有数の紳士服見本市「第88回 PITTI IMAGINE UOMO(ピッティ・イマージネ・ウオモ)」。世界約30カ国から1000を超えるブランドが参加し、各国から約3万人のバイヤー、プレス関係者が来場。連日溢れる熱気と共に賑わいを見せました。
“カラーはファッションにおいて重要なファクターであると同時に一番エモーショナルに感じるものである”
そう主催者側が今回のテーマについて語っていたように、確かに人の印象は見た目が8割といわれるように、洋服もどんなに縫製や着心地が良くても、それ以前の見た目の印象が大事。改めてファッションにおける色の可能性を強く感じた今回の「PITTI」。
色の話は先日のレポートでも少し触れたので、今回は素材やアイテムについて。ここ数年、日本のビジネスシーンにおいても“リラックスカジュアル”がキーワードとなっている中で、トラディショナルなスーツの提案はここ「PITTI」においても非常に少ないです。もともと、イタリアの文化としてもス・ミズーラといわれるオーダーメイドが主流で、既製品のスーツに関しては余り注目されていないのが現状です。そういった部分もあり、全体的にジャケットやセットアップでの提案が多いのが、この「PITTI」の特徴でもあります。
注目としては、デニム素材などインディンゴをベースカラーとしたジャケットやシャツ、また、ニット、ジャージー系のセットアップの提案が増え、一つ一つのクオリティが非常に高くなってきていると感じました。
今シーズントレンドのバンドカラーシャツは会場内の着用率も高く、来年も引き続き人気の予感。<Bagutta(バグッタ)>も豊富なバリーエーションで展開(写真左)。また、<BERWICH(ベルウィッチ)>のベーシックなウールスラックスに見えるこちら(写真右)のストレッチ素材のタック入りパンツも注目。
イセタンメンズでも秋冬より取り扱いの始まる<CIRCOLO 1901(チルコロ 1901)>のデニムシリーズは楽しみの一つ(写真上)。また、各メディアが「出来が抜群」と評価が高かったのが、同じくイセタンメンズでも人気の<GIGI(ジジ)>(写真下)。リラックス感がありながら、しっかりとしたベースがあるラインナップに買い付けも良い意味で難航してしまいます。とにかく今年も熱い「PITTI」フェアを早く皆様にご紹介するのが楽しみです。
会場では、前回のフェア(写真上)でコラボレーションした谷本ヨーコさんの「PITTI PEOPLE」のブースも(写真下左)。また、今回はアテンダントチームも同行し(写真下右)、お客様からいただいたリクエストや、今後ご提案できそうな情報を収集しておりました。まだご存じない方も多いと思いますが、イセタンメンズではフロアに関係なく専門知識を持ったスタッフがお買い物のご相談やお手伝いを承る予約制のサービスがございますので是非お気軽にお声掛けください。
そして最後に、なんと言っても「PITTI IMAGINE UOMO」最大の醍醐味は、16年春夏のトレンドに触れながら今シーズンのリアルトレンドも感じれることです。「PITTI」会場には、世界中から“fashion people”と言われるデザイナーやバイヤー、エディターが多く来場し、また、フィレンツェの街でも道行く人すべてがかっこよく見えてしまいます。自分のサイズを良く知りながら、色を楽しみ素材を楽しみ、互いのファッションを褒めあいながら高めあう文化は日本人にとって重要なポイントの一つではないかと感じます。
以上、「PITTI IMAGINE UOMO」のレポートでした。
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