ミラノが誇る名店のDNAが潜むジャケット
リニューアルを間近に控えた伊勢丹メンズ館に、今春初登場する新ブランドが続々登場。どのコレクションにも最新のデザインワークが施されると共に時代を映し出すエレメントが巧みに散りばめられ、そこに普遍の魅力と価値が息づいている。
「世界中の有名ショップと手を組む」。メンズ館5階=ビジネス クロージング担当バイヤーの稲葉智大が掲げるこのテーマに、最初に取り組むのがイタリア・ミラノの名店<ERAL 55/エラルチンクアンタチンクエ>だ。
「エラル55」についてご存じないというひとに説明すると、市街中心部にほどちかいモンテナポレオーネが銀座とすれば、北側のコルソ・コモは青山もしくは代官山。閑静なエリアを擁する通りの角に、世界中のバイヤー、ジャーナリストが毎シーズンその動向を注視するセレクトショップの名店「エラル55」がある。ここはヴィンテージとオリジナルブランドを扱うセレクトショップで、自身テーラーでもあるオーナーのエルマンノ・ラザリン氏が1976年にオープン。以来、テーラードとワーク&ヴィンテージ、そこへアメリカンなスパイスをミックスする独自のスタイルが高く支持されており、世界中のウェルドレッサーの聖地だ。
ジャケット270,000円
■メンズ館5階=ビジネス クロージング
*1月23日(水)より展開
「もっともエラル55らしいものを」というイセタンメンズのリクエストに、エルマンノ氏からの提案はコットンのマリンジャケット。英国海軍のミリタリージャケットをベースにしたもので、エポーレット付の4ポケットはサファリジャケットなど今季のトレンドアイテムに通じる要素を備えたもの。創業当時から店にある定番モデルである。素材はチノパン用に店がストックしていたドリルコットンを採用、鷲、猫、スカル、3種のオリジナルプリントが施されている。すべてがハンドプリントなので、カスレやズレもまた味わい深い。来シーズンはさらにアイテム数が増える予定だ。
Text:Yasuyuki Ikada
*価格はすべて、税込です。
メンズ館5階=ビジネス クロージング
03-3352-1111(大代表)