【第1回】大改造!お直しビフォーアフター|「ライダースジャケット」がカビ取り&染め直しで蘇る!
タンスの肥やしが生き返る――メンズ館5階=メイド トゥ メジャーの一角にあるお直し工房<SARTO/サルト>がその実力を発揮する「洋服のリフォーム」企画。第1回となる今回は、タンスの肥やしになっていたライダースジャケットが主役。レザーノリフォームを担当する内田秀実がビフォーアフターを解説する。
「大切なモノを預かって直す仕事だからこそ、お客さまの要望に応えていく」という<SALTO/サルト>の内田秀実
タンスから出したらカビが生えて退色していた!
一生モノのつもりで買ったレザーだから長く大事に着たい。体型の変化に伴う、袖丈や身幅、肩幅のサイズ調整はもちろんのこと、トレンドを加味しながら、「もう一度、今の自分に合わせて着たい」というリクエストも多いレザーアイテム。
店頭では、フィッティングをしながら細かくサイズをチェック。フィッティングの変更をはじめ、ファスナー交換や擦り切れたライニングの補修も承るなど内容はさまざま。お直しというより、オーダー感覚で“こんなことできますか?”を具現化できるのも魅力の一つだ。
今回、お客さまからお預かりしたのは、約10年前に購入されたというシングル仕様のライダースジャケット。ところどころにカビが生えていて、それに伴って肩から袖にかけて色が褪せているのがわかる。
まずカビをしっかり落としてから専用染料を使って全体的に黒で染め直すのだが、新品の黒ではなく、着古したヴィンテージの雰囲気が出ているような色目に工夫を凝らした。
さらに今回は、お客さまから「2WAYで着たい」という要望を受け、トレンドを取り入れた取り外しができるムートンの付け襟を新たに製作することを<サルト>から提案。付け襟は、内田さんが自ら製作し、ボディの革の質感に合わせた素材を探し、ムートンで仕上げた。
そして、お預かりから約3週間後。ムートンの付け襟を付けてライダースジャケットの雰囲気がグンとアップしたリフォームが完成。カビを落として、黒で染め直したことで見た目がグッと締まり、オリジナルで製作した付け襟は首周りにぴったりとハマった。
<SARTO/サルト>
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メンズ館5階=メイド トゥ メジャー
03-3352-1111(大代表)