【インタビュー】フラワーデザイナー佐藤俊輔が手がける、大人が“着飾る場”の春の花の飾り方(1/3)
今回、その5階を「大人の社交場(=着飾る場)」に見立て、フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんが装飾演出をディレクション。「花の一番の魅力は、季節感や時間の移ろいの表現。その花が一番美しく見える瞬間を研究しています」という佐藤さんコンセプトを伺った。
イベント情報花々祭
□2月21日(水)からメンズ館5階=ビジネス クロージングでは、『ISETAN MEN’S net』アプリをダウンロードされたお客さまに、フラワーデザイナー佐藤俊輔によるオリジナルフラワーギフトをプレゼントいたします。*数に限りがございます。無くなり次第、終了となりますので予めご了承くださいませ。
□メンズ館=各階
佐藤俊輔
フラワーデザイナー。2014年モナコ国際親善作品展国内選考会において特別賞を受賞。同年、東京・青山にフラワーアレンジメントサロン「SATOSHUNSUKE FLOWER DESIGN」を開設。百貨店のディスプレイ装飾や海外でのアレンジメントショーなど、幅広く活躍中。最近はアジアの花市場と文化に注目している。公式ホームページ:http://satoshunsuke.net
三越銀座店のスタイリストから「花」の世界へ
佐藤俊輔さんの手元にある桜の枝、本物のようだが、実は枝は生木で、花はよく見ると造花だ。「生花と造花を組み合わせたものを“セミフレッシュアレンジメント”と言い、これも本物の桜の枝に丁寧に作られた造花を付けています。一見“だまし絵”のようですが、本物の枝より軽量で、造花なので長持ちし、飾る場所を選ばず、メンテナンスが簡易で、装飾として季節を先取りできるなど多くのメリットがあります」と説明。
佐藤さんは株式会社 三越(現・三越伊勢丹)に入社し、三越銀座店の紳士服フロアで約5年間スタイリストとして勤務。「お客さまの一人が、来店のときに必ず花を買ってきてプレゼントしてくれたんです。その人がとても格好良くて、花をスマートに買って贈ることができるのはすごいことだなと。人をワクワクさせる力を持つ『花』ってなんだろうと、三越を辞めて花の世界に飛び込みました」と、今の仕事に就いたきっかけを語る。
そして、生花店で修業をしながら、フラワーアレンジメントの国家資格を取得し、さまざまな業種業態の店舗やホテルなどの装飾を皮切りにデザイナーとして活動をスタート。受賞を機に独立し、2014年に東京・青山にフラワーアレンジメントサロン『SATOSHUNSUKE FLOWER DESIGN』を開設。
「花の世界は、生花と造花とで世界が明確に分かれていますが、自分はそういう経歴なので、業界的な影響を受けずに、両方の良さを取り入れた手法をセミフレッシュアレンジメントと名付け、約2年前から行っています」と続ける。
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