『ISETAN MEN'S net』 Special Interview #2 | 呉美保監督作品 『きみはいい子』 主演・高良健吾
エッジの効いたスタイリングが整った顔立ちに映える高良健吾。難しいデザインでも、服に“着られる”ことなく、むしろ自分の個性にしてまうのは、プライベートでも着ることを楽しんでいるからだろう。
「服、好きなんです。昔から。趣味かもしれない」と自認する彼は「しょっちゅう行きますよ。メンズ館。」と笑顔で語る。<UNDER COVER(アンダーカバー)>や<FACTOTUM(ファクトタム)>が好きだという彼。「僕がとにかく好きなブランドが2階に詰まってる。また1階上がれば、さらに自分が好きなのがそろっているので。伊勢丹に行けば、何かあると思って足を運んでます。」
そんな彼だが、役を演じる仕事の場で着るのは、もちろん自分が着たいものとは別。演じる人物にふさわしい装いになる。最新作『きみはいい子』ではポロシャツにチノパンという無難なスタイルの小学校教師役。彼が演じる新米教師と担任クラスの児童たちを中心に、1つの町の3つの物語で構成されている。「いろいろな人がいる。1人じゃない、繋がっているんだと思わせる作品です。」
ちなみに撮影現場に着て行くのは、“動きやすさ”と“脱ぎやすさ”で選んでいるというジャージに、地方ロケには必ず持っていくランニングシューズ。「地方へ行くと、夜走るんです。『きみはいい子』の撮影で小樽に滞在した時に持って行った<NIKE(ナイキ)>スニーカーは、今でも履いてます。履き心地いいし、クッションもいい。それで走ってました」。機能性重視のオンと、思いきり服で冒険してみるオフの切り替えが興味深い。機会があれば、私服のコーディネートも見てみたい。
衣装:<N.hoolywood(N.ハリウッド)>ジャケット 64,800円(税込)ショートパンツ 30,240円(税込)メンズ館2階=インターナショナル クリエーターズ
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03-3352-1111(大代表)
『そこのみにて光輝く』で、モントリオール世界映画祭最優秀監督賞を受賞した呉美保監督が、第28回坪田譲治文学賞に輝いた中脇初枝の名著を映画化!
問題に真っ向から立ち向かえない教師、幼い頃に受けた暴力がトラウマとなって自分の子どもを傷つけてしまう親――。
ディスコミュニケーションが叫ばれる現代社会が抱える問題を描きつつ「ひとがひとを愛するということ」を真摯に描いた名作が誕生。かつて子どもだったすべての人に贈る感動作です。
『きみはいい子』
6月27日(土)テアトル新宿ほか全国にて公開予定。
監督:呉美保
脚本:高田亮
原作:中脇初枝『きみはいい子』(ポプラ社)
主題歌:Takuto Tanaka featuring Vasko Vassilev“circles”
音楽:田中拓人
出演:高良健吾 尾野真千子 池脇千鶴 高橋和也 喜多道枝 黒川芽以 内田慈 松嶋亮太 加部亜門 富田靖子
配給:アークエンタテインメント