2024.03.07 update

JAPANESE MODERN AND CONTEMPORARYを伊勢丹新宿店 本館2階 「イセタン ザ・スペース」にてご紹介。

 

デザインギャラリーの「Gallery CASA DE」「SOMEWHERE TOKYO」「Objet d’art」の協力のもと、2024年3月20日(水・祝)から、伊勢丹新宿店 本館2階「ISETAN THE SPACE/イセタン ザ・スペース」にて、JAPANESE MODERN AND CONTEMPORARYを開催いたします。

展覧会では、「Objet d’art」から、坂倉 準三、剣持 勇、イサム・ノグチ、柳 宗理の作品に加えて、日本にも滞在し、日本の美意識に強く影響を受けたシャルロット・ペリアンなど13名の作品を、「SOMEWHERE TOKYO」からは、日本人現代作家5名による作品を展示販売いたします。

過去の作品から現代作家の作品を展示をすることで、日本のデザインの歴史を振り返り、今後の多様性を模索しながら日本の素晴らしいデザインを日本だけでなく世界に認知を高める事を目的としています。

今回、「Gallery CASA DE」の復刻プロジェクトも披露いたします。復刻プロジェクトとは過去のアーカイブから日本の伝統的な技術を応用し、デザインされた素晴らしいプロダクトを復刻し、次世代へ繋ぐ事を目的としたプロジェクトです。かつて、京王プラザホテルの内装及び家具、空間デザインを総合プロデューサーとして手がけた剣持 勇氏がデザインした手刺緞通(絨毯)5種を、剣持デザイン研究所のご協力のもと、オリエンタルカーペット株式会社により復刻し、イセタン ザ・スペースで初めて受注販売いたします。

 

イベント情報
JAPANESE MODERN AND CONTEMPORARY
  • 開催期間:2024年3月20日(水・祝)~4月8日(月)
  • 開催場所:伊勢丹新宿店 本館2階 イセタン ザ・スペース

公式Instagram @isetan_the_space
※諸般の事情により、営業日・営業時間、予定しておりましたイベントなどが変更・中止になる場合がございます。必ず事前にホームページを確認してからご来店ください。

 

イベントコーディネーターである中里 恭宏さんに、展示作品の見どころや復刻企画への想いなどを伺いました。

 

中里 恭宏 なかざと みつひろ

2008年に英国にてアンティークのバイイングコーディネーターとして活動を始める。2010年に東京でビンテージ家具を扱うATELIERを設立。2014年に家具だけでなくアートや美術品を取扱う「Objet d’art」を立ち上げる。その後いくつかのギャラリーのディレクションを行い、国内外の店舗やイベントスペースにてインテリアのスタイリングや設計・デザインを手がけている。また、著名建築の保全活動なども行っている。

 

―中里さんが考える、ジャパニーズ・モダンのビンテージ家具の魅力は何でしょうか?世界的な注目や評価を実感することはありますか?

 

ジャパニーズ・モダンのビンテージ家具の魅力はフランス、イタリア、アメリカを中心としたモダンデザインに影響を受けデザインされた日本オリジナルデザインが魅力の一つです。
竹やラタンなど伝統的な素材や技術を応用し製作されたものもあり、機能的で日本の伝統的美を兼ね備えられています。
世界的な注目や評価はイサム・ノグチやジョージ・ナカシマをはじめとして年々高まっていると思います。オークションでの落札相場の上昇や海外のフェアでも見かける機会が年々増えており今後の注目度は高まっています。

  

―今回ご紹介いただく巨匠たちの作品をいくつかピックアップいただき、それぞれが持つ個性や見どころを教えてください。

 

曲木椅子
年代:1969(designed 1967)/秋田木工製
デザイナー:柳 宗理

 

柳 宗理氏が1967年にデザインし、曲木の技術で有名な秋田木工にて製作した椅子です。
シャルロット・ペリアンのプロジェクトでも採用された椅子でもあり、現存数がとても少なく貴重な柳氏の作品。今回の展示作品はイタリアの建築史の大学教授が愛用されたもので奇跡的に見つけることができました。

 

AKARI model 22N
年代:1970頃/尾関次七商店(現オゼキ)
デザイナー:イサム・ノグチ

 

伝統的な提灯製造の技術とイサム・ノグチ氏の発想から生まれた光の彫刻“AKARI”。1950年代から35年にかけていくつものモデルがつくり出されています。その中の一つのモデルである22Nは、4本の細いワイヤーの脚部で明かりの形を強調したデザインになっています。

 

A gust of wind on the cliff

 

藁作家ARKOによるウォールスカルプチュア。藁を縫い付けることで美しい造形となっています。

 

Obake “a” “ùn”

 

作家原嶋 亮輔によるフロアランプ。提灯に現代的な解釈を加え再構成しています。

 

―剣持 勇氏の絨毯復刻企画が今回実現した経緯を教えてください。

 

もともと、「Gallery CASA DE」では過去のアーカイブから伝統的な技術を応用しながらデザインされたプロダクトを復刻し、伝統的な技術やデザインを次世代へ繋ぐ事を目的とした復刻プロジェクトを行っておりました。オリエンタルカーペット株式会社さまの社員の方が弊社の展覧会に興味を持っていただき、度々お越しいただいたのをきっかけにこのプロジェクトが始まりました。

 

―絨毯5種類のデザインはどんな内容でしょうか?

 

今回は、かつて京王プラザホテルの内装及び家具、空間デザインを総合プロデューサーとして手がけた剣持 勇氏がデザインした手刺緞通(絨毯)5種を、剣持デザイン研究所のご協力のもと、オリエンタルカーペット株式会社により復刻します。

メインロビーのためにデザインされたスクエア型のラグ12種のうちの3種とラウンド型1種、プレジデンシャル(スイートルーム)のためにデザインされた格子型1種をイセタン ザ・スペースで初めて受注販売いたします。

 

1971年、剣持 勇によるオリエンタルカーペットの工房での絨毯の製品検査風景。

 

1971年、京王プラザホテルのメインロビー。メインロビーで使用された絨毯を復刻。

 

─シャルロット・ぺリアンなどのフレンチビンテージとジャパニーズビンテージを展開したコンセプト。コーディネートするうえでのポイントを教えてください。

 

シャルロット・ペリアンは1940年ル・コルビュジエの事務所で働いた建築家、坂倉 準三の推薦により「輸出工芸指導顧問」として来日しています。そして、日本のモダンデザインに多大な影響を与え、また、彼女自身日本の伝統工芸などから影響を受けています。お互い影響し合った作品同士相性も良く、外国から見た日本美を加えることにより、さらにモダンな要素が加わり新しい日本のインテリアが生まれると思います。

 

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    イセタン ザ・スペース
    “3less”をキーワードに、世界の人々を熱狂させる独自の世界観と革新性を携えたスタイルの先駆者たちと、時流に流されない本質的な価値を持つクリエーションを発信するために生まれた実験的ポップアップスペースです。
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※画像は一部イメージです。
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