旬さと伝統を重んじるなら、断然トラッドがいい!目的別に考える、今季のアウター選び
今年のアウター選びは “トラッド”抜きに語れない! メンズ館は声を大にしてこう断言します。数年前から世代を超えて高まるトラッド熱はこの冬も継続。加えてアウター界隈では、その多様化が進んでいるのが大きな特徴です。ステンカラーなど定番どころに加え、今季はダウンベストや乗馬コートなど新機軸のトラッドアウターも続々。その魅力を、着用目的別に整理してご紹介しましょう。
今季メンズ館では「トラッドエキシビジョン」と銘打ったフェアを開催し、さまざまなブランドのトラッドアウターを展開。なかでもキャラが際立つ注目作をここにピックアップし、ポジショニングマップを作りました。
まず大定番のステンカラーコートは、正統派クラシックの魅力が色濃く薫る<アクアスキュータム>と、モダンスポーティな素材使いでアップデートした<マッキントッシュ フィロソフィー>が対照的。ともにビジネスシーンで重宝するアイテムながら、その佇まいはガラリと異なっています。
一見ステンカラーに見えて、本格的ディテールで差別化を叶えた<マッキントッシュ ロンドン>のホースライディングコートは、非常に汎用性の高い使い勝手が魅力。スーツからジーンズまでマッチし、クラシックにもモダンにも振れる便利な一着です。
クラシック&休日向きなアウターとしておすすめしたいのは、ミリタリーを再解釈した<マッキントッシュ フィロソフィー>のフーデッドコート。伝統的なディテールを踏襲しつつ、素材使いでモダナイズを果たしました。
さらにトラッドブームの流れで目下注目を集める、ヘビーデューティなダウンベストも狙い目。スウェットやシャツではなく、ジャケットに合わせるスタイルが旬です。
このように、同じトラッドアウターでもその個性はさまざま。ここからは、それぞれのアイテムが備える魅力をさらに深掘りしていきましょう。
<Aquascutum/アクアスキュータム>
定番モデル×定番ギャバジンを別注色で新鮮に
<アクアスキュータム>が誇る定番ステンカラーコート「ローヴァー」。独自の撥水コットンギャバジンとして名高い「アクア5」を使用しているのも大きな特徴です。こちらはそんな名作をベースにしたメンズ館別注アイテム。現在は既製で展開のない玉虫色のオリーブグリーンを採用し、いっそうクラシックの趣が光る一着にアレンジしました。
着脱式のライニングとコートの裏地には、ブランドのシグネチャーであるクラブチェック柄が。はためく裾がからチラリと覗いてアクセントに。
<WOOLRICH/ウールリッチ>
ヘビーデューティなレトロ顔が懐かしくも新鮮
素朴で懐かしい雰囲気のベストは、「ベーリングベスト」とよばれる1960年代発祥のアーカイブを再解釈したもの。マットな質感の60/40クロスをシェルに採用しているあたりも、トラッド好きにはたまらないポイントです。ダウンをたっぷりと充填することで、防寒性とともにシルエットもボリュームアップ。これが今どきなバランスに見える秘訣です。
ベストonジャケットのラギッドな合わせも今の旬
1970年代のヘビーデューティブームを思わせるベストonジャケットも今また新鮮。骨太に着こなすトラッドスタイルです。
<MACKINTOSH LONDON/マッキントッシュ ロンドン>
伝統の乗馬文化を宿す品格コート
<マッキントッシュ ロンドン>ではオーダーコートの受注会を開催。「リージェンシー」と名付けられたこちらは、英国の王族・貴族たちが乗馬時に着用したホースライディングコートのデザインが特徴的な一着です。乗馬の態勢でアクセスがしやすいよう斜めに取り付けられたサイドポケットや裾裏に配した騎乗時の煽り止めベルトは、デザイン上のアクセントとしても効果を発揮。ウエストベルトも備わり、さまざまにシルエットを調節して着こなすことが可能です。
オーダー会では多数の生地バリエーションから好みのものを選択可能。シックな生地ラインナップが揃います。
- 開催場所:メンズ館7階 メンズオーセンティック
- 価格:165,000円から
- お渡し:約2か月後
<MACKINTOSH PHILOSOPHY/ マッキントッシュ フィロソフィー>
モダンに進化した英国ミリタリーコート
英国の伝統的アウターをモダナイズした「ニュークラシック」シリーズの一着。モデル名は「ディバートン フード」で、ブリティッシュミリタリーコートにインスピレーションを得たデザインが印象的です。生地はデニム調に仕上げたポリエステルにフリース素材を貼り合わせたボンディング素材。独特のハリと抜群の軽さを備えた機能的なコートです。
短丈&ゆったりの新機軸ステンカラーも
こちらは上のステンカラー版「ティバートン」。身頃・袖ともにほどよくゆとりをもたせ、リラックス感を高めつつ、着丈を短めに設定することで軽快さも演出した新バランスです。素材はこちらもボンディングで、リサイクル原料を使用してウール調に仕上げた生地にフリースを圧着。仕立て映えもするハリ感を備え、立体美も引き立てています。
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Text:hiromitsu kosone
Photograph:takeshi wakabayashi(yukimi studio)
Styling:tsukasa miyazaki
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