【特集】2022年秋冬メンズコート。ハイブランド今季注目のアウターは?
肌寒い夕暮れなどに秋の訪れを感じる今日この頃、店頭には冬アウターの本命たちが続々と並びはじめています。ここで紹介するのは、10のハイブランドからピックアップしたバイヤー厳選のアイテムたち。ビジネスからカジュアルまで着回しの利くものから、ブランドの個性が発揮されたITアイテムまで、秋冬シーズンを暖かく過ごすためのアウターがずらりとそろいます。気分を上げる一着で、暖かい冬支度を。
1.Alexander McQueen
1992年、天才と謳われた故アレキサンダー・マックイーンが弱冠22歳で立ち上げたブランド。従来の慣習を打ち破るようなデザインで、モード界に旋風を巻き起こした。2010年からはサラ・バートンがデザイナーに就任。ストリート映えする2着をピックアップ。(左)アイコニックな素材であるポリファイユという光沢のある生地を用いたトレンチコートは、ガンフラップとレインフラップが袖と一体化されたキモノ風の仕立て。メリハリあるシルエットで魅了します。シワ加工が施されているので、ガシガシ気負わずに羽織れる一着です。合わせの深いフロントやレザーバックル付きのウエストベルトなど、ディテールはあくまでオーセンティックに徹しているのも大人にうれしいポイント。(右)ブラック&ホワイトのMcQueenグラフィティが全面にプリントされたコートはインパクト大。存在感抜群で、街映えすること間違いなしです。
2.AMIRI
ロサンゼルス出身のマイク・アミリが2014年に設立。ストリートカルチャーを軸に、ラグジュアリーな素材と仕立てで唯一無二の世界観を作り出す。アイテムの多くがロサンゼルスで生産されていることでも知られている。今季<アミリ>が提案するアウターはディコンストラクト(脱構築)と意図された軽さがコンセプト。(左)クラッシックなダブルのコートは、ややオーバーサイズなシルエットに加え、芯地を抜いた仕立てでリラックスして着用可能。毛足の長い生地により、ローブのような雰囲気も醸し出します。(右)はダッフルコートをAMIRI流の解釈で脱構築したアイテム。スリーブ裏以外全て1枚仕立てとなっており、カーディガンのような非常に軽い仕上がりです。チンストラップ付きのフードやフラップ付きのパッチポケットなどダッフルコートのディテールは残しながらも、トグルボタンを排し光沢のあるボタンに変えてしまうという、型破りなアプローチが光ります。
3.BALMAIN HOMME
1945年にピエール・バルマンにより創立。2011年にオリヴィエ・ルスタンがクリエイティブ・ディレクターに就任し、創設者のエレガンスを継承しつつ、モダンなスタイルと前衛性を取り入れたコレクションを展開。今季のテーマの1つであるモダンテーラリングは、土台をベーシックかつオーセンティックとしながらも、ブランドの底力がうかがえる全く既視感のない新鮮な仕上がり。(左)ロングコートはメタルボタンと構築的なパターンによる美しいテーラリングが魅力。襟、ウエスト、袖にニットデザインを入れ、トラディショナルな風格の中にもモダンな雰囲気をプラスしています。(右)取り外し可能なフェイクファーの襟をあしらった6つボタンのウールコートは、上半身を覆い隠すほどの大きなラペルがポイントで、フロントを開けて着ても動きが出るようにデザインされています。
4.Brioni
世界最高峰のサルトリア技術を持つメンズラグジュアリーメゾン。映画『007』シリーズでジェームズ・ボンドが着用したことでも話題に。2022年よりジュード・ロウと息子のラフ・ロウをブランドアンバサダーとして起用。テーラリングの技と極上素材によるコートを3型ピックアップ。(左)カシミアフィールドジャケットと(中央)バージンウールオーバーコートは、2つの生地を1枚布のように手作業で縫い合わせるという、代々受け継がれるサルトリアのノウハウが発揮された、スムースでドレープ感のあるダブルスプリッタブル仕立て。特別な優雅さを湛えた、タイムレスなアイテムです。(右)イノベーティブな素材を用い撥水性、耐風性、通気性に優れたカーコートは、様々な気象条件に対応し、出張や街歩きにも最適。ビジネスからカジュアルまでカバーする一着です。
5.BURBERRY
1856年にロンドンで創業。高密度の綾織り布「ギャバジン」を発明し、それを用いたトレンチコートを代名詞とする。来年2月に発表される、10月に新CCOに就任したダニエル・リーの初コレクションにも注目が集まる。オーセンティックな着こなしに注目が集まる今季はヘリテージスタイルから、異なるキャラクターの2着をピックアップ。(左)端正なシルエットに精悍なネイビーが印象的なカーコートは、しなやかなトロピカルギャバジンを使用。裏地はヴィンテージチェックでレトロなニュアンスをプラス。シルエットはスマートに見える細身の「カムデン」フィット。比翼仕立てのフロントがすっきりとした印象を引き立てます。(右)ショート、レギュラー、ロングと展開のある「ケンジントン」トレンチコートからは、最もクラシックなロングタイプを。アーカイブにインスパイアされたディテールを随所に散りばめました。スーツの上からベルトをギュッと閉めて羽織れば、こなれた印象に仕上がります。
6.GIORGIO ARMANI
80年代にソフトスーツで一世を風靡し、モダンでエレガントさのあるデザインが持ち味。落ち着いたカラーリングによる、王道のモードスタイルを提案し続ける。名門アルマーニからはフルレングスのコートをご紹介。秋冬らしいモヘアウールによるフーディコートはリラックスしたフィット感が魅力的。落ち着いたグレーの生地にアイコニックなGAモノグラムがあしわられていますが、少しぼかしたテクスチャーで、ロゴものながらコーディネートしやすい仕上がりになっています。
7.Loro Piana
最上級のテキスタイルメーカーとしての顔を持ちつつ、そのノウハウを活かして仕立てられるウェアはまさに至高の一言。デザインアプローチはモダンゆえ、トレンド感もしっかりと醸し出せるアイテムが多くそろう。(左)伝統的な乗馬用ジャケットからインスピレーションを得たフーデッドパーカ。ラギッドなアウトドアテイストに、オフホワイトの色味が極めてノーブルな印象です。生地はロロ・ピアーナを象徴する完全防水性のカシミヤ・ファブリックを使用。非常に暖かい中綿入りで寒冷地での旅などにも最適です。(右)チェスターコートはブランド独自のストームシステム®による防水・防風加工が施された逸品。クラシックな仕立てと、直線的カッティングが組み合わさったモダンなアプローチが光ります。ラグジュアリーな光沢のあるカシミヤを使用し、ハイゲージのクルーネックニットを合わせたカジュアルな装いにもおすすめです。
8.Maison Margiela
<メゾン マルジェラ>は2014年、ジョン・ガリアーノがクリエイティブ・ディレクターに就任。オートクチュールにあたる「アーティザナル」を頂点とするピラミッド型のクリエイティブプロセスのもと、オートクチュールからウィメンズ・メンズのプレタポルテ、シューズ、スモールレザーグッズ、アクセサリー、フレグランスまで、信頼性、匿名性、再構想を通して独自のクリエイションを発信している。(左)ウール製のカラーレスコートは、首周りのコントラストトリム、アシンメトリックなエンベロープポケット、比翼仕様のフロントによるクリーンなデザインが特徴です。カフとショルダーラインには、服の構造を可視化する仕付け糸が残されたようなディテールがあしらわれています。(右)トニックウールを使用したトレンチコートは、ボタンを一箇所のみ赤いステッチで変えてあり、遊び心を感じる一着。ノッチドカラーに施されたステッチも赤で統一され、さりげなくメゾンの前衛性をアピール。実は襟裏にも脱構築のディテールが隠されています。色はネイビーの他にベージュも展開。
9.MARNI
構築的なシルエットとカラフルで革新的な素材使いが特徴の<マルニ>。柔らかさと遊び心を感じる目にも楽しいコレクションは、幅広い層から支持を得ています。定番のチェスターコートはドロップショルダーとゆったりとした身幅、バランスの良い着丈で、体型やスタイリングを選ばないシルエットがうれしい。シンプルなデザインながらも、幅広ラペルと前面の大きなフラップポケットがマルニらしい愛嬌を感じさせます。クラシカルな雰囲気で落ち着いたグレートーンのヘリンボーン生地は軽量なものを使用しており、着心地は軽やか。ソリッドなネイビーはデイリーな着こなしに取り入れやすい一着で、柔らかく軽量なカシミヤ混ウールフェルトがそこはかとなくリッチな印象を与えます。
10.THOM BROWNE
伝統的なアメリカントラッドを再考し、スポーティーかつモダンにアップデートしたブランド。丈の短いスーツはデビュー当時センセーショナルな印象を与え、たちまちトップブランドの仲間入り。愛犬をモチーフにするなどコミカルなクリエイションも魅力。(左)はミラノリブの圧縮ウールニットを使用したカーコート。比翼フロントとスラントポケットでベースはクラシックな見た目ながら、両袖にはアイコンのトリコロールストライプがあしらわれ、同ブランドらしい遊び心も感じさせます。お馴染みのグレーにストライプというのが、食指が動くポイント。(右)6つボタンのPコートはグリーンのレザーで鮮やかにブラッシュアップ。随所がファーで縁取られ温かみも感じる仕立てに。左袖にはホワイトの4BARストライプが縫い付けられています。トラッドなストライプの裏地と、背面の首元にはシグネチャーストライプのグログランループタブが華を添えます。
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