2020 WATCH COLLECTOR’S WEEK|注目ブランドはこれだ!Vol.6〈ロンジン〉
今年の「ウォッチコレクターズ ウイーク」のテーマは、わたしにとっての“いい時計”。ここでは、そんなテーマに合わせて注目ブランドにフォーカスしている。6回目にご紹介するのは〈LONGINES/ロンジン〉だ。
〈ロンジン〉は1832年の創業以来、スイスのサンティミエにて“伝統・エレガンス・パフォーマンス”をテーマに掲げ、時計作りを続けている。1878年のクロノグラフ機能が搭載されたムーブメント「キャリバー20H」の開発以降、乗馬や体操、アルペンスキーなどの世界的スポーツイベントの公式タイムキーパーや、国際スポーツ連盟のパートナーとしても経験を有しており、ご存知の方も多いだろう。
1927年には、チャールズ・リンドバーグの大西洋単独無着陸横断飛行を計測したことでも知られており、航空機の世界においてもその名を馳せている。
そんな“冒険”とも深いかかわりのある〈ロンジン〉から誕生したのが「ロンジン スピリット」だ。アメリア・イアハート、ポール=エミール・ヴィクトール、エリノア・スミス、そしてハワード・ヒューズなど、伝説的な飛行士や探検家たちは、過酷な冒険のパートナーとして〈ロンジン〉を選んでいた。そんな彼らに敬意を表して作られたのが、このコレクションなのである。
冒険の歴史や伝統と、技術革新を掛け合わせたこのコレクションは、過去のパイロットウォッチの意匠を組み合わせ、現代的なデザインに仕上げている。大ぶりのリュウズや、フランジ、ステア型ケース、数字フォント、針の形状など、いたるところに大空に挑んだ先駆者たちの歴史を思い起こさせる要素を散りばめている。
もちろん、デザインだけでなく冒険には技術も伴う。ムーブメントには、シリコン製ヒゲゼンマイを使用した自動巻キャリバーを搭載しており、スイス公式クロノメーター検定機関(COSC)よりクロノメーターの認定がされているので、精度の保証も折り紙付きだ。それ以外にも、両面に反射防止コーティングが施されたサファイアクリスタルや、ねじ込み式リュウズなども冒険を支えることに一役買っている。
それぞれの文字盤カラーにあわせてレザーストラップ、またはステンレススティール製のブレスレットが付属しているのだが、スペシャルな“プレミアム”モデルも販売され、そちらには自分でつけ替えが簡単にできるインター チェンジャブルシステムを搭載したステンレススティール製ブレスレット、レザーストラップ、レザー製のNATOストラップの3本が付属され、オリジナルボックスに収められている。
クロノグラフモデルもラインナップされており、こちらの写真のマットブラックの他にも、グレイン加工されたシルバーのバリエーションを展開。文字盤上にみられる5つの星は、以前〈ロンジン〉が搭載したキャリバーのクオリティを星の数で表示していた習慣に倣っている。もちろん5つ星は〈ロンジン〉における最高評価の証だ。
もう1つ紹介したいコレクションが、洗練された上品なデザインが特徴の「ロンジン マスターコレクション」だ。2005年に誕生以来、このコレクションのすべてのモデルには自動巻ムーブメントが搭載されており、年々、様々な機能によりアップデートされている。時計作りを続け、その技術を高めてきたまさに〈ロンジン〉らしいコレクションといえるだろう。
6時位置にデイトサークルを配したムーンフェイズ表示が特徴のこのモデルは、キャリバー「L899」を搭載。文字盤に細かく施されたエングレービングによって生み出された模様と高級感が表現されており、アラビア数字とムーンフェイズも相まって、どこかクラシカルな趣きを感じさせる。
ケースサイズは40mmと42mmの2種類で展開されているので、自分の腕にフィットするサイズを選ぶことができる。40mmモデルには、ダイヤモンドインデックスを配したモデルもあるので、パートナーと2人でつけてお互いの存在を普段から感じあうのもいいかもしれない。
高い技術力によって搭載された機能とは裏腹に、手に取りやすい価格で高級時計の入門編ともいえる〈ロンジン〉。確かな技術力とコストパフォーマンスを兼ね備えた時計を“いい時計”と考えるのなら、ぜひ手にとってもらいたい。
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