<FRANCK MULLER/フランク ミュラー>|「ロングアイランド」誕生20周年を記念した限定モデルがお目見え
2020年、<フランク ミュラー>を代表する「ロングアイランド」は、誕生から20周年を迎えた。これを記念し、「ロングアイランド」コレクションから、K18ピンクゴールドとステンレススティールの組み合わせが華やかな新作「ロングアイランド レリーフ」4色が登場。本館5階=ウォッチ/フランク ミュラーにてご紹介している。
20世紀初頭の美しいニューヨークを讃える「ロングアイランド」
鮮烈なブランドデビューを飾ったフランク・ミュラー氏が、世界各地を巡り、展示会や顧客とのパーティを開催していたころ、ニューヨークの時計コレクターが彼の所有するロングアイランドの別荘に同氏を招待した。そのとき、フランク・ミュラー氏は、そのニューヨーカーがマンハッタンにいるときとは打って変わり、とてもリラックスした状態で過ごしていることに気が付いたそうだ。
そのときの様子からインスピレーションを得て、時の流れが早いマンハッタンの摩天楼と、それとは対照的なリラックスした美しき街並み、2つの要素を兼ね備えた、アメリカン・アールデコを源泉とする新しい時計を作った。それが、今日「トノウ カーベックス」と並んで<フランク ミュラー>を代表するモデル、「ロングアイランド」だ。
彼は、ニューヨークからロングアイランド島にかかる大きな古い橋に目を留めた。そのデザインから見るに、20世紀初頭に築かれたであろう橋。その橋を渡り、喧噪に包まれたマンハッタンからロングアイランドのカントリーサイドへ行くと、大きくて素晴らしい家々がたてられているエリアがあった。
そのような風景を目にして思い浮かんだのが、1910年から1925年くらいの時期のアールデコ様式であり、湾曲させたレクタンギュラー型のケースに表現した。小ぶりのサイズで全体的な印象もクラシカルなまとまりだ。
このたびお目見えした20周年を記念したモデルは全部で4種類。光を反射するギヨシェ模様が瑞々しい印象を与えるホワイトダイヤルと、漆黒の中に同ブランドを象徴するビザン数字が燦然と輝くブラックダイヤル。そして、幾重にも工程を重ねることで深みのある色合いを表現したブラウンダイヤルとブルーダイヤルのラインナップだ。弓なりに曲線を描くケースのつけ心地の良さはそのままに、20周年記念の特別モデルらしいデザインといえるだろう。
世界中で旅をしながら顧客との交流を深め、そこから時計作りの閃きを得るフランク・ミュラー氏。彼の作った時計を身に着ければ、遥か遠い地の空気を感じながら、時の流れを慈しむことができるかもしれない。
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Text:ISETAN MEN‘S net