ワイシャツ・ドレスシャツの襟8種類!着用シーンと選び方もあわせてご紹介
メンズのスーツスタイルに欠かせないワイシャツ・ドレスシャツの襟にはいくつか種類があり、着用シーンによってどの襟型を選ぶべきかが異なります。本記事ではメンズ館5階=シャツ・ネクタイ・シーズン雑貨担当のスタイリストが、メンズのワイシャツ・ドレスシャツの8種類の襟型を着用シーンとあわせてご紹介。
ワイシャツ・ドレスシャツの選び方についても解説するので、フォーマルなシーン、カジュアルなシーンでスーツを初めて着用する就活生やフレッシャーズの方は必見です。
ワイシャツ・ドレスシャツの襟8種類!着用シーンもご紹介
1. レギュラーカラー
ドレスシャツの定番と言えば「レギュラーカラー」で、襟の開きが75~90度のベーシックな襟型です。「TPOを問わず様々なシチュエーションで使え、特に初対面の人と接するような清潔感や信頼感が重要な場面に好適。中でも、ホワイトのブロード生地のレギュラーカラーはワードローブに必ず備えておきたいアイテムです。
着用イメージ
近年はワイドカラーやセミワイドカラーの人気が高く、「レギュラーカラー」の展開は少なくなっていますが冠婚葬祭などフォーマルなシーンでは、やはり「レギュラーカラー」が最もおすすめです。
2. セミワイドカラー
ビジネスからフォーマル、カジュアルにもあらゆるシーンで着られるスタンダードな襟型です。襟の開きが100度前後で、「レギュラーカラー」と「ワイドカラー」の中間にあたります。
着用イメージ
どんなタイプのスーツに合わせても相性が良くVゾーンが美しく見える襟型で、近年人気が上がっています。初めてのシャツ選びなどで迷われた際には、この襟型がおすすめです。
3. ワイドカラー
「レギュラーカラー」と並んで定番である「ワイドカラー」は英国を代表する襟型。襟の開きは100~140度と広いのが特徴で、こちらもシーンを選ばずに着用できます。襟が程よくきれいに開いているため、首回りがすっきり見えるところが魅力です。ソフトで柔らかい印象のイタリア系スーツと合わせるのがおすすめです。
着用イメージ
1920年~1940年のファッションに多大な影響を与えた英国のウィンザー公が好んで着用したことから、「ウィンザーカラー」とも呼ばれています。クラシックな印象にしたいときに好適です。
4. カッタウェイ
襟の開きが180度以上の襟型を「カッタウェイ」と呼び、襟の開きが180度以上のものでほぼ水平に見えるものを「ホリゾンタル」と呼びます。ノーネクタイでボタンを開けても襟羽根が横にだらしなく広がることがなく、きれいなVゾーンを作れるためクールビズに多用されます。
着用イメージ
5. ボタンダウン
本来「ボタンダウン」はカジュアル用の襟型とされていますが、襟羽根が留まることで襟元がすっきりして見えるため、クールビズで多用されます。
着用イメージ
ボタンダウンシャツは、イギリスのポロというスポーツの競技者がユニフォームの襟羽根をボタンで身頃に留めていたことに着想を得た襟型です。アメリカのブルックスブラザーズで取り入れられアメリカンスタイルとして定着しています。クールビズやカジュアルビジネスにおすすめです。
6. タブカラー
立体的なVゾーンを楽しみたいときに好適な「タブカラー」。襟にボタンタブがついていたり、襟羽根にカラーピンを通して襟元をタイトに絞る「タブカラー」や「ピンホールカラー」は、ネクタイのノットを小さく結ぶ英国のフォーマルシャツに由来します。「ピンホールカラー」は襟の前面に金や銀のピンの頭が見え、理知的な印象に。
着用イメージ
「タブカラー」は、ネクタイを持ち上げVゾーンを立体的にキレイに魅せてくれるので、エレガントでドレッシーな印象に仕上がります。
【番外編】カジュアルシーンで活躍するワイシャツの襟
ここからは、特にカジュアルなシーンで活用できるワイシャツの襟の種類をご紹介します。シーンに合わせて着こなすことができれば、おしゃれな印象を与えられるので、ぜひお試しください。7. スタンドカラー
スタンドカラーは上衿がなく、首回りにバンド状の立て襟が付いています。襟のないノーカラーと似ていますが、厳密には異なる種類の襟型です。ノーネクタイで着るシャツで、1枚でももちろん、ジャケットやカーディガンとあわせてカジュアルに着こなせます。
8. ナローショートカラー
ナローショートカラーは、短く小さい襟型を指します。ショートポイントカラー、スモールカラーとも呼ばれており、小さく控えめな印象であるため、色柄によってカジュアルシーンで使われることも多いです。結婚式の二次会のような気軽なフォーマルシーンにもおすすめ。
ワイシャツ・ドレスシャツの選び方
自分にぴったりのワイシャツ・ドレスシャツの襟型を探している方は、着用シーンや生地、首回りのサイズ感でワイシャツ・ドレスシャツを選ぶとよいでしょう。ここからは、それぞれの観点におけるワイシャツ・ドレスシャツの選び方をご紹介します。
着用シーンに沿った襟の種類で選ぶ
ワイシャツ・ドレスシャツを着るシーンとして、ビジネス、ビジネスカジュアル、フォーマルの3つのシーンが挙げられます。それぞれのシーンでおすすめのシャツは下記の通りです。
・ ビジネス:セミワイドカラー、ワイドカラー
・ ビジネスカジュアル:ボタンダウン、スタンドカラー、カッタウェイ、ホリゾンタルカラー
・ フォーマル:レギュラーカラー、タブカラー
ビジネスシーンでは、真面目さや誠実さをアピールできるワイドカラーやセミワイドカラーが好まれます。ノーネクタイのクールビズといったビジネスカジュアルシーンなら、ボタンダウンが便利です。また、スタンドカラーシャツにジャケットを羽織れば、抜け感のあるスタイルを叶えられます。
冠婚葬祭では、レギュラーカラーを着用するのが基本です。結婚式やパーティーなら、タブカラーでおしゃれにスーツを着こなしましょう。
生地の織り方で選ぶ
ワイシャツ・ドレスシャツは襟の種類だけでなく、生地の織り方も複数あります。生地の織り方によって見た目や機能性が異なるので、好みの織り方のシャツを選ぶのもよいでしょう。ここでは、ブロード、オックスフォード、ツイル、ドビーの織り方についてご紹介します。
■ブロード
ブロードは縦横に同じ太さの糸で高密度に織り込まれた平織りの生地です。ブロードのワイシャツ・ドレスシャツは、滑らかな質感と光沢があるので上品な印象を与えられます。ビジネスでも、フォーマルにも幅広く着られるのでおすすめです。
■オックスフォード
オックスフォードは、綿の糸を縦横に2本ずつ引き揃えた平織りの生地です。柔らかく、ふっくりとした風合いで、見た目がややスポーティーになるのでカジュアルシーン向き。ボタンダウンシャツに多く、シワになりにくいのが特徴です。
■ツイル
ツイルは、縦糸と横糸をそれぞれ2本以上交差させる斜めに浮き出る畝が特徴的で、綾織りとも呼ばれます。柔らかく光沢感があり、シワになりにくく、肌触りがやさしいです。フォーマルでドレッシーな着こなしができます。
■ドビー
「ドビー織り機」を使って織られた光沢感のある生地全般のことです。規則正しく連続した細かい柄が特徴で、ストライプ柄やドット柄、幾何学柄などが代表的です。ドビーの模様は小柄で控えめなのでビジネスシーンでも活用できます。
自分にあったサイズで選ぶ
ワイシャツ・ドレスシャツに限らず、着用時に「首周りがきつい」「着心地がよくない」と違和感を抱くことがないように、自分にあうサイズの衣服を着用することが、着心地や見た目の観点から重要です。
ワイシャツ・ドレスシャツを購入する際は、首周り、桁丈(背の中心から肩を通って親指の付け根までの長さ)、胸まわり、胴まわりのサイズを測定してもらいましょう。首まわりは実寸+2~3cm、桁丈は実寸+3~4cmがベストです。
また、スーツとあわせた際に美しく見えるようにするのであれば、ジャケットから袖が約1cm出るくらいがよいでしょう。
着用シーンにあわせてワイシャツ・ドレスシャツの襟の種類を選ぼう
ワイシャツ・ドレスシャツの襟の種類、着用シーン、ワイシャツ・ドレスシャツの選び方をご紹介しました。
襟や生地の織り方が異なれば、周りの人からの印象もガラッと変わります。ビジネスや冠婚葬祭など、どのようなシーンで、どのワイシャツ・ドレスシャツを着るのかをしっかりと考えて、自分にあうワイシャツ・ドレスシャツを選んでみてください。
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