【番外編】伊勢丹メンズ館のシャツ三賢者が私服で登場！自前のオーダーシャツのこだわりとは？

伊勢丹メンズ館には、既製シャツもいいけれど、オーダーシャツの魅力を知ってしまったために手持ちのドレスシャツはほとんどがオーダーシャツ！というシャツ三賢者がいる。メンズ館1階＝ドレスシャツ・ネクタイとメンズ館5階＝メンズテーラードクロージング担当の谷口、羽鳥、花野だ。サイズ感の満足だけではない、“自分のスタイル作り"のために、シャツをオーダーすることを愉しむ彼らにそのこだわりや、日頃どんなことを意識してVゾーンを作るか、そのポイントを訊いた。

Ⅰ.テーラード界隈を網羅している重鎮、谷口
Ⅱ.社内の人間がオーダースーツを作る際に頼るのは、羽鳥
Ⅱ.メンズ館でシャツを語らせたらこの人！な、花野

Ⅰ.テーラード界隈を網羅している重鎮、谷口

谷口雅樹
メンズ館1階＝ドレスシャツ・ネクタイ
アシスタントバイヤー

■今回のVゾーンのコーディネートのテーマは？

クリーンで、シンプルなコーディネートを意識しました。スーツのラペルが広めなので、華奢に見えないよう肉厚なシャルベのネクタイを合わせてます。

■オーダーシャツにはどんなこだわりが？

持っているウェアがスーツが多いので、ドレスシーン＝ネクタイを締めることを前提に作っています。重要視することは「着用しているものすべてが調和すること」。生地選びはもちろん、袖の長さや、襟の高さなど、スーツのサイズ感のバランスにも気を使ってます。今回はタブカラーをチョイスしていますが、これはネクタイのノットが前に出て、Vゾーンが立体的に見えるように作りました。

■日頃、Vゾーンをコーディネートする際に意識しているポイントは？

シャツやネクタイ単体で色柄の主張が強いものは出来るだけ選ばないようにしています。特にシャツは土台となるアイテムなので、ジャケットやネクタイの選択の幅が大きく制限されます。そのため、イエローやピンクをチョイスする場合にも、なるべく薄めの生地を選ぶようにしています。また、ネクタイに関してもVゾーンがうるさくならないように、柄モノを選ぶ際は色数が少ないネクタイにしたり、シャツの色を拾って溶け込むようなものを身に着けるように心がけています。

Ⅱ.社内の人間がオーダースーツを作る際に頼るのは、羽鳥

羽鳥幸彦
 メンズ館5階＝メンズテーラードクロージング
アシスタントバイヤー

■今回のVゾーンのコーディネートのテーマは？

イタリアの王道の合わせ、ネイビー×ブラウン＝アズーロ・エ・マローネです。そもそもビスポークのスーツということもあり、ビスポークスーツを引き立たせるためにシンプルなVゾーンに。ただ、ネイビースーツに寒色系ネクタイでは少しつまらないと思い、暖色系ネクタイをチョイスしました。シャツは白無地で、ロングポイントのボタンダウンの釦を外し、カラーバーで留めています。タイドアップですが、スポーティなディテールを採用し"ハズし感"を狙いました。

■オーダーシャツにはどんなこだわりが？

毎回試行錯誤しますが、夏でも冬でもタイドアップが多いため、常にタイドアップで引き締まる襟型のタブカラーやピンホールカラーで作ることが多いです。ボタンダウンであってもネクタイをすることを前提として考えた型をオーダーしています。そして、他の方があまり取り入れないようなモノにチャレンジし、自身のキャラクターに合う範囲内で、個性を出すことを意識しています。

■日頃、Vゾーンをコーディネートする際に意識しているポイントは？

「自分らしさ」でしょうか。自分のキャラクター上、派手なコーディネイトはあまりしません。また、暖色と寒色の割合を必ず考え、暖色のコーディネートであれば、なるべく寒色を入れないように・・・両方ある場合は1：1となるようにしています。そして実際に着る際は、アイロン掛けは必須ですし、シャツは第一ボタンまで締め、きちんとネクタイを締めるといった、"きちんと着る"ことでトータルで清潔感を保つように仕上げます。