春は、スーツ・シャツ・ネクタイが主役となる季節です。入進学、卒業、進級、昇進、栄転などきちんとした装いが求められるとき、「シャツ」は着こなしの基本にして定番。

リモデルから1年が経過したメンズ館1階＝ドレスシャツ/オーダーシャツ売り場で、自分に似合うシャツ選びをサポートすべく調査。
ナビゲーターには、メンズ館で「シャツを語らせたらこの人！」と豊富な知識と経験を持つ、スタイリスト花野友彦が解説します。

メンズ館のシャツコーナーで取り扱いのある、ブランドや品揃えを教えてください。

• まず、メンズ館のシャツコーナーは大きく、既製シャツとオーダーシャツに分かれます。
  既成シャツは国産とインポートがあり、国産は、ハウスブランドの＜イセタンメンズ＞を含めて約10ブランド。インポートは、＜シャルベ＞＜ターンブル＆アッサー＞＜ルイジ ボレッリ＞など、約10～15ブランドほど揃えています。
  また、同じフロア内にシャツのオーダーをしていただけるスペースもございます。

既製シャツの価格は、国産が9,790円の形態安定から20,000万円アンダーまで。インポートは伊ナポリを中心に英仏ブランドもあり、17,600円から110,000円までと多彩です。
既成シャツのサイズが充実しているのは勿論のこと、オーダーシャツ、さらに＜ミナミシャツ＞のフルオーダーまで取り扱う国内屈指の売り場です。



近年、お客さまからのご要望で多いのが、「クールビズでも着られるか？」。そこが、セレクトの大きなポイントになっています。ネクタイを外しても首元がきれいなシャツを求められる傾向に多く、襟型はセミワイドやワイドがメインの品揃えとなります。

実はコスパがいい？！「オーダーシャツ」も同じフロアでオーダーが可能に

• オーダーシャツは16,500円、22,000円、33,000円の3つの価格帯をご用意しています。
  それぞれ生地数は、16,500円、22,000円がそれぞれ約300～400種類、33,000円が約200種類ほど揃っています。
  オーダーシャツの注文の約90％以上は、ベーシックモデルにしてカスタマイズの自由度が高い「イセタンオリジナル」です。襟型は20種類以上から選べ、オリジナルをベースにミリ単位で好みを加えることができます。また、シワになりにくい「イージーケア」生地も揃えています。

2019年のリモデルによって1階に移設され、20～30代の方にもオーダーシャツに興味を持っていただけるようになりました。シャツは既製品からが基本ですが、自分の好みに気づくと「思い通りできる」オーダーを試されたり、「既製品の16,500円を買うなら、1ヶ月の時間はかかるが、同金額でオーダーする」という方も増えています。

また、既製シャツの襟型はセミワイド、ワイドが主流ですので、「タブカラーやラウンドカラー、レギュラーカラーが欲しい」というこだわり派の方へはオーダーをおすすめしています。「着たいデザインが既製にないからオーダーしてみよう」という方は、カスタマイズの奥深さや楽しみに目覚めて、リピートされる方も少なくありません。


人気の生地は、白無地やマイクロツイルで、ファブリックメーカー＜トーマス メイソン＞や＜カンクリーニ＞＜モンティ＞などが好評です。

尚、オーダーシャツでは商品お渡しのときに「残布」もお渡しいたします。襟やカフスがスレたり汚れたとき、商品と残布をお持ちいただければ、襟が3,300円、カフスが2,750円で交換が可能ですので、保管されることをおすすめしています。
さらに、オーダー時に同じ生地でポケットチーフを1,100円でお作りできますので、こちらもご利用ください。

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シャツを買いに行く前に、準備しておきたいこと

• 既成もオーダーも、お買い求めいただくシャツに合わせるスーツやネクタイがどんな色や素材なのか？さらに、これらを着用するシーンや、どんなスタイルに仕上げたいかをご自身の中で少しでも明確にしていただくと、ご提案しやすくなります。

「どんな襟型がいいですか？」という質問が多く寄せられます。
ネクタイを締めるならセミワイドやワイド、ネクタイをしないならホリゾンタルやボタンダウンをご提案しています。
さらに、結婚式や祝賀会など「セレモニーに着ていくシャツは？」という質問には、ファッションより装いのルール（ドレスコード）を優先させることをご提案しています。

また、オーダーシャツの場合は、ご自身のお気に入りのシャツをお召しになられて、ご来店いただくことをおすすめしています。
そのシャツを基準としてリクエストをいただくと、お客さま自身が出来上がりをイメージしやすく、そのイメージと仕上がったシャツの誤差が少なく仕上がります。

「シャツ」の寿命はどのぐらい？買い替えのタイミングを教えてください

• お客さまからよく聞かれる質問に「シャツの寿命」についてございます。
  大よその目安としては週1回着用し、約50回程度着たら交換時期です。カフスや襟のスレ具合、内側の汚れが目立つようになったら、買い替えをおすすめしています。

オーダーシャツの場合は襟とカフスを交換できるので、クレリックシャツなどにして長くお召しになる方も。「サイズは自分に完璧だから」と、ボディが廃れない限り、襟やカフスを交換してさらにご愛用される方も多いですね。
長年愛用したオーダーシャツは、“クレリック”でもう一度生き返らせる！

終わりに、スタイリストからのシャツ選びのアドバイス

シャツの魅力は一言でいうと、「仕事のモチベーションアップ」と「新しい洋服を買うときの物差し」です。
たとえばオーダーシャツという特別感のあるものを着ることは、仕事のモチベーションに分かりやすく繋がります。さらに、シャツにこだわることで自分の中に新しい価値観が生まれ、新しい洋服を買うときの物差しになっていきます。

ベーシックなアイテムだからこそ、サイズや生地、デザインにこだわることで気づけるものがあると思いますし、シャツを整えることで、その他のワードローブが整ってきます。
「スーツ・シャツ・ネクタイをどう組み合わせたら印象アップになるの？」「シャツのこんな悩みを解決したい」など、さまざまなお悩み・ご要望に私たちスタイリストがお答えします。ぜひご来店ください。

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Photo：SUZUKI SHIMPEI、ISETAN MEN‘S net
Text：ISETAN MEN'S net

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