伝統を重んじながら、現代の潮流にマッチする新たなミックススタイル
<J.プレス>と<ケネス フィールド>の記念碑的ファーストコレクション
コラボレーション第1弾となる2020年春夏コレクションでは、“ベーシックで、男のクローゼットに必要なもの”をコンセプトに、オリジナルのメリノウールを使用したトロピカル素材のブレザーをはじめ、グルカトラウザーを組下にしたセットアップ、クレリックシャツ、そして<ケネス フィールド>の代表的アイテムの「4face tie」をリリースする。
以前から<J.プレス>が<ケネス フィールド>に興味を持っていたことで実現した同コレクションだが、一度きりのコラボではなく、今後数シーズンに渡って発表していく予定だそうで、<ケネス フィールド>デザイナーの草野氏も「アメリカントラッドは、固いイメージで、様々なルールがありますが、まずは着て楽しんでみてほしい」とコメントしている。
セットアップコーディネートが楽しめるブレザー+グルカトラウザー
<J.プレス>の代名詞的アイテムであるブレザーには、オリジナルライニングを採用。高温多湿な日本の気候に対応する背抜き仕様のディテールと、今回のために特別に作成した金ボタンがアイコンで、長年愛用できる実用性と高級感を内包している。
また本モデルでは、通常モデルに対して、よりトラディショナルに、かつモダンに着こなせることをイメージ。ウエストのシェイプ部分を広げて、クラシックなⅠ型のフォルムにしながらも着丈を調整し、今日的なシルエットに仕上がっている。
グルカトラウザーは、<J.プレス>独自のメリノウールが使われたトロピカル素材とT/Cポプリンの混紡素材の2素材をラインナップ。両ブランドのバックボーンを巧妙に表現した春夏素材は、ワードローブに加えたいアイテムで、セットアップコーディネートも楽しめるだろう。
この「T/Cポプリン」という素材、実は草野氏自身が十数年前に今はなきマサチューセッツ州ケンブリッジの<J.プレス>直営店で購入したスーツの素材だそうで、同氏とっても思い出深く、アメリカントラディショナルを強く感じさせる一品だという。
アメリカの総合衣料というのは年代によってシルエットやディテールなどが様々に変化しているが、一番特徴的なのは素材だと草野氏。天然繊維主流の時代から、やがて洗濯機が開発されると、速乾性や縮まないことが求められるようになり、機能性を求めてポリエステルの混紡素材が開発される……というように、合理性を求めて進化していったアメリカだからこそ主流になり得た素材といえる。
締め方によって4つの柄が楽しめる「4face tie」も登場
「4face tie」は、2012年の<ケネス フィールド>ファーストコレクションから続いている定番アイテム。その名の通り、締め方によって4つの柄が楽しめる仕様だ。
今回のコラボでは、ビジネスシーンにも対応可能なネイビーベースの組み合わせを中心に、<J.プレス>のアーカイブ生地からストライプと小紋柄を、<ケネス フィールド>からはリーフ&ピースパターンをチョイス。カジュアルな着こなしのアクセントとしても楽しめる万能なネクタイに仕上がっている。
「クラシックを理解しながら新しいミックススタイルを提案した両ブランドの思いが詰まっています」と草野氏が語るように、クールビズが本格的に浸透し、夏にネクタイを締める文化がなくなっていく中、“義務ではなく楽しんでネクタイを締めてほしい”という思いも込められている。
- 3月11日(水)~24日(火)
- メンズ館7階=メンズオーセンティック
Photo : Yohei Miyamoto
Text:ISETAN MEN‘S net
*価格はすべて、税込です。
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