<JOHN LOBB/ジョンロブ>の名靴が往年の"8695番ラスト"で蘇る!
世界最高峰の靴ブランドと問われて、<JOHN LOBB/ジョンロブ>の名が挙がらないことはない。1866年の創業から王侯貴族、世界中のVIPの注文靴をつくり続けてきた歴史と伝統と、名だたる傑作靴の数々の存在は揺らぐことのない地位を築き上げている。エルメスグループの一員として最高級の革を供給されており、オーダー、既成靴ともに本格靴のトップメゾンであることは周知の事実だ。
名品の数々は時代に合わせてモダナイズされ、ラストやディテールがアップデートされている。しかし2020年春、伊勢丹メンズ館では特別限定として「シティ」「フィリップ」「シャンボード」、3つの「旧」モデルが復刻する。「シティ」「フィリップ」の現行モデル「シティⅡ」「フィリップⅡ」はともに、ややロングノーズでラウンドトゥの7000番ラストを採用するのだが、この3モデルはすべて当時と同じ、8695番ラストである。ややボリューム感のあるフォルムは懐かしくもあり、新鮮さもあり、むしろ今の時代にこそ履きたいと思える靴となっている。
ストレートチップの「シティ」はベーシックかつシンプルなデザインだが、エグゼクティブのビジネススタイルから、もっともフォーマルなスタイルにまで合わせられるドレス靴。2007年に現行「シティⅡ」の登場により廃盤となったが、2011年に伊勢丹メンズ館で限定復刻され話題となったことは記憶に新しい。今回2度目の復刻にあたり、初めての<ジョンロブ>として、そして一生モノの一足として、紳士のシューズクローゼットに用意しておきたい靴。ブラックカーフのみで用意される。
甲のアデレードとトゥの切替部とにパーフォレーション(=穴飾り)を施したパンチドキャップトゥ「フィリップ」は、もっとも英国靴らしいといわれる靴だ。繊細な飾り細工が職人芸を物語り、各部にビスポーク靴で人気の高いオーダーディテールを既成靴に転化している。
オールオケージョンに相応しく、足元から高貴な印象を増幅してくれる美靴は、ブラックオックスフォードカーフとダークブラウンミュージアムカーフ、2色で展開。当時は、「シティ」同様クラシックラインであったが、今回はプレステージラインへと昇華。べヴェルドウエストやシームレスヒールなど、随所に拘りの意匠が取り入れられている。
すでにコレクションから廃盤となったモデルにも、根強いファンがいる。Uチップシューズの「シャンボード」もそのひとつだ。甲革を乗せたトライアングルステッチと、つま先のスキンステッチは高度な技術を必要とする。複雑な仕立てとカジュアルにも履ける表情に、今回は路面を問わずグリップ力あるクラシックラバーソールを搭載。ブラックシュベルカーフとともに、このモデルにはカジュアルスタイルにも合わせやすいダークブラウンスエードを用意した。
これら3モデルは2月5日(水)からメンズ1階=プロモーションで開催される<ジョンロブ>のポップアップストアで披露されることになっている。
さらに人気のローファー「ロペス」には、今回伊勢丹別注モデルをオーダー。ブラック・クシュベルカーフと伊勢丹メンズ館を象徴する色であるネイビースエードのコンビカラーを別注できた経緯は、世界的にもレアケースである。
また期間中は、本国から職人を招いての「ビスポーク」やアップチャージのかからないパターンオーダー「バイリクエスト」も受け付ける。<ジョンロブ>の直営店はもちろん本国でも手に入らない、世界で一足を手に入れることもできる希少な機会となるはずだ。
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- メンズ館1階=プロモーション
Text:Yasuyuki Ikeda
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