2019.02.09 update

【特集】薄くて・軽くて・快適な、マルチに使える「春アウター10選」

昼間の陽射しに春を感じるとき、年を越してきた冬アウターはちょっと重く感じてしまうもの。そんな「ジャケットだけでは心許ない日」に重宝するのが、冬に着るコートとは一線を画すほどの軽快さを実現する“春アウター”だ。見た目はしっかりしていても、素材に薄・軽なナイロンを採用したり、コットン素材でも縫製の進化で軽くなるなど、ジャケット感覚で羽織れる新作が今シーズンは目白押し。イセタンメンズネットでは、近年では類を見ないほど充実している春アウターを3つの切り口でピックアップした。

  1. 1. 素材と仕立ての良さに、機能を加えた実力派アウター
  2. 2. 進化する名門、アウター専業ブランドの底力
  3. 3. 名品の価値を紡ぐ、老舗の一着

1. 素材と仕立ての良さに、機能を加えた実力派アウター

 

着用シーンを徹底的に研究して生み出される素材と、ブランドが打ち出す着こなしを具現化する仕立てが合致するとき、確固たるブランドメッセージと個性的な装いが生み出される。トレンドをリードする実力派ブランドが提案する春アウターを軽快に着こなそう。

取り外し可能なフード付きマルチポケット パーカ

 


<GIVENCHY/ジバンシィ>ブルゾン 584,280円
■メンズ館3階=インターナショナル デザイナーズ

フードとライニングは取り外しが可能な仕様で、気温に合わせて調節できるナイロンキャンバスのパーカ。襟はハイカラーのデザインで、裏側には白のリフレクティブバンド付きだ。長期間着まわせるベーシックなデザインだが、胸元のジップポケットに"GIVENCHY PARIS"シグネチャーがさりげなく施されているのもポイント。

その佇まいからは想像できない収納力を装備

 

<TEÄTORA/テアトラ>コート 77,760円
■メンズ館6階=コンテンポラリー カジュアル

 

旅の帰路に増えがちな荷物の中に、コンパクトに丸めてポンと投げ込めるようなコートは、ビジネストリップに煩わしいガーメントケースを排除し、到着後の着替えの手間すら省く。

デザインはノマドワーカーのために開発された「hands free(ハンズフリー)」シリーズの中でも最大容量を誇り、その佇まいからは想像できない収納力を装備。ビジネスにも耐えるタフな生地は、軽く、シワになりにくい上、軽く、機内でもリラックスできる。

2. 進化する名門、アウター専業ブランドの底力

 

よりエレガンスに、より快適に、より新しくを目指して創設した「アウター専業ブランド」の勢いが止まらない。名だたるメゾンブランドの製造委託(OEM)で鍛えた腕前を“ファクトリー発のオリジナルブランド”をはじめ、今シーズンは、海外からも熱い視線を浴びる日本発のブランドにも注目したい。

「デザイン・機能・実用性」を備えた上品なシングルトレンチ

  


<MOORER/ムーレー>コート 159,840円
■メンズ館5階=ビジネス クロージング

エポーレットやヨークなどの本格仕様で実用性に富んだコートは<ムーレー>のもの。フロントはジップアップ仕様で、フードは着脱可能。機能性を高めながら、上品な表情をキープしているのはさすがの一言だ。着回しの効くベージュとネイビーの2色展開というのもうれしい。

“コートファクトリー”が作るモダン志向のコート


 

<PALTO/パルト>コート 90,720円
■メンズ館5階=ビジネス クロージング


次世代に相応しいモダンなコートを生み出している<パルト>からは、肩になじむラグランスリーブやアレンジ自在のベルトを採用したバルカラーの代表モデル「バルトロメオ」が登場。今シーズンの新作はコットンソラーロの少し艶やかな表情ある素材使いが特徴だ。

テーラリング技術や細やかなディテールに至るまで、イタリアンエレガンスの真髄を踏襲しつつ、未来を見据えたモダンなスタイルに仕上がっている。

旅先でも活躍する「パッカブルコレクション」がデビュー

 


<Sealup/シーラップ>コート 74,520円
■メンズ館5階=ビジネス クロージング


1935年ミラノで創業したコート専業ブランド<シーラップ>は、華々しい実績と誇らしい技術を背景に成長したファクトリーブランド。

2019年春夏シーズンは、「パッカブルコレクション」を新たにローンチ。上品な光沢と適度なハリとシワになりにくいのが特徴の超軽量・高密度ポリエステルタフタを採用したコートは、リラックス感のあるセットインラグラン仕様に、ディテールを極力省いたミニマルデザインとエレガントを感じさせるAラインのシルエットが魅力だ。

コート専業ブランドならではのバランスの良さに注目

 


<Hevo/イーヴォ>コート 77,760円
■メンズ館5階=ビジネス クロージング

 

イタリア・プーリア発のコート専業ブランドの<イーヴォ>。このナイロン素材の「CONVERSANO」は、ややゆとりのあるミニマルなシルエットに特徴的なラグランスリーブを採用。肩に切り返しのない仕様なので、袖にかけて可動域も確保し、絶妙なフィット感を演出してくれる。

ビッグシルエットにも関わらず、野暮ったく見えないバランスの良さは、コート専業ブランドたる所以だ。

 

巨匠パブロ・ピカソのコートからインスピレーション

  


<COHERENCE/コヒーレンス>コート 139,320円
■メンズ館5階=ビジネス クロージング

 

トレンチやステンカラーコートなど手番的な型を現代的にアップデートすることで、唯一無二の個性を創出する<コヒーレンス>。このモデル「RUIZ(ルッツ)」は、芸術家 パブロ・ピカソが着ていたコートからインスピレーション。素材は、シワになりにくく、復元率の高い生地をオリジナルで開発。オーバーコートの美徳であるゆったりしたフィットで、過去のロマンティシズムと最新技術の出合いによるモダンなアイテムへと昇華している。

3. 名品の価値を紡ぐ、老舗の一着

 

男の着こなしの楽しみの一つは、時代の荒波の中をサバイブしてきた名作=マスターピースを、今の感性で装うことができること。一言では語れない不変的な魅力がある定番は、過去にとどまることなく、微妙なシルエットの変化や生地の進化を受け入れながら常に進化を続けている。

 

190年以上の歴史を誇る、説明不要の大定番コート

 


<MACKINTOSH/マッキントッシュ>「ダンカン(GR-001)」149,040円
■メンズ館5階=ビジネス クロージング

 

クリーンで洗練された雰囲気を醸すシンプルなデザインは、美しいIラインと相まって、洗練された印象を与える。コットン製ゴム引きコートの「DUNCAN(ダンカン=GR-001)」がそれだ。

天然ゴムを使用したゴム引き生地製で、通気性を高める脇下のベンチレーション、防寒性を高めるチンタブ付き。すべての縫い目の裏には止水テープを職人の手仕事で貼り仕上げたもので、ゴム引きコートが生まれた19世紀初頭と変わらない伝統製法で作られているまさにタイムレスな一着だ。

スイングトップのオリジンとして名高い傑作「G9」

 


<BARACUTA/バラクータ>「G9」49,680円
■メンズ館7階=オーセンティックウエア

 

映画『華麗なる賭け』でスティーブ・マックイーンが着用したことで知られる世界的な名作「G9」。表地はフッ素樹脂加工を施したはっ水性に秀でるコットンポリエステル生地を使用。裏地はクールマックス素材で、重ね着していてもウェア内の環境を快適に保つ。

 

ブランドのベストセラーのサイズ感をアップデート

 


<BARBOUR/バブアー>「ビデイル」52,920円
■メンズ館7階=オーセンティックウエア

 

<バブアー>を代表するベストセラー「BEDALE(ビデイル)」を、現代男性にフィットするサイズ感にアップデートしたモデルが「BEDALE SL(ビデイル スリムフィット)」。絶大な人気を誇るスリムフィットは、ラグランスリーブ、サイドベンツ、ハンドウォーマー、袖口に施されたリブなど乗馬用コートのディテールが特徴のワックスドジャケットだ。

 

名作「トライアルマスター」が革新的に生まれ変わる

 


<BELSTAFF/ベルスタッフ>「トライアルマスター EVO」103,680円
■メンズ館7階=オーセンティックウエア

 

昨年70周年を迎えたブランドのベストセラーである4ポケットジャケット「トライアルマスター」が、軽量と動きやすさをデザインの軸にしてリニューアル。ヒートボンディングで縫い目を無くし、防水ジップ、レーザーカットのポケットにラバースナップを施すなど、<ベルスタッフ>のアイコンといえるシルエットに、モダングラフィカルな印象をプラス。見た目の軽やかさも◎だ。

Photo&Text:ISETAN MEN'S net

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