2018.09.21 update

伊勢丹メンズと雑誌『2nd』がコラボした新進気鋭のバカ売れ靴下、<CHICKSTOCKS/シックストックス>はご存じ?(1/3)

メンズ館地下1階=紳士肌着で、今年2月に入荷して半年後には売上トップの座を奪うという快挙を成し遂げたブランドがある。それが<CHICKSTOCKS/シックストックス>だ。発端はブランドマネージャーである前田竜彦が、オフィスで交わした「靴下って、どこのブランドの履いてる?」という何気なく会話だった。

 

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前田「そういえば、これって言えるブランドは無いんじゃないか? それなら自分たちで作ってみようか、というわりと軽い感じです。ただ日本人に合うサイズで買いやすい価格設定、さらに履き心地に機能の詰まった質のいい靴下をつくりたいという信念は当時から持っていました」

いざ始めようと思ったところで、バッグやウェアなどの商業デザインを主にしてきたデザイン事務所にも、靴下作りのノウハウはまったくの素人。まして靴下がどこで良いものを作れるのかなんて知識もなかった。


<CHICKSTOCKS/シックストックス>のブランドマネージャー、前田竜彦氏


前田「で、たまたま実家に帰ったときに、靴下ブランドやろうと思ってるんだよねー、なんて家族に話したら、父親から、地元が有数の靴下の生産地だってことを聞いたんです」。

前田の地元は奈良県。生まれ育った故郷が、靴下のトップシェアを誇る聖地とはまったく知らなかったという。実際、奈良県は国内シェアの6割ともいわれる靴下の一大産地だ。ここから話は一気に進み<シックストックス>が動き出した。

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