2018.08.08 update

酷暑に負けない夏下着、今穿くべきは進化を続ける「包帯パンツ」(1/2)

夏の汗対策は下着から──イセタンメンズネットでは、快適な夏を過ごすための近道として、「パンツの下にロンパンを穿く」ことを強く推奨してきたが、父親世代の「ステテコ・ズボン下」のダサいイメージはまだまだ離れない。今回は、「機能的には申し分ないが、もうちょっと格好良く穿ける“夏下着”を探したら」をテーマに、酷暑を乗り切る"快適パンツ"を紹介。ご存知、<SIDO/シドー>の「包帯パンツ」に新作が登場しさらに進化。包帯パンツを発明した野木志郎氏と、メンズ館地下1階=紳士肌着のアシスタントバイヤー大橋が、その魅力を探る。





「包帯パンツ」の生みの親、<SIDO/シドー>の野木志郎氏(写真左)とメンズ館地下1階=紳士肌着のアシスタントバイヤー大橋靖弘(写真右)

汗を克服するために作った包帯パンツ


汗をかいて痒みを感じると「あせも」だと思いがちですが、放っておくと「汗あれ」になり、さらに汗をかくたび痒くなる「汗かぶれ」になるかも知れません。特に今年は気温と湿度が高いので、あせもが酷くなって接触性皮膚炎などを起こしている場合もあるそうだ。

実際に穿いたことがある人なら分かるが、「ムレない、ベタつかない、締めつけない」を謳い文句にファンを増やしているのが、特許取得の包帯生地「HOHTAI®」を使用した包帯パンツ。夏場の汗や冬場の乾燥で痒くなる敏感な皮膚に対して、「不快なことはすべて排除する」ことを目指している。


ボクサーパンツなのに締めつけないがコンセプトの「しめ知らず」


大橋
ズボン下に穿くロンパンは自分も愛用しているのですが、前回の座談会で「人前でロンパン一枚にはなれないね」という結論が出て、ロンパンの代わりになる格好いい夏下着を考えていたら、包帯パンツだ!と。
野木 実は包帯パンツが年間で一番売れるのは6月から9月で、一番汗をかくときです。
大橋 特にパンツのウエストゴムが締めつけて、そこに汗が溜まって、痒くなるのがこの時期は一番つらいです。
野木 初期の包帯パンツには裏パイル地のウエストゴムがありました。パイルが汗を止める仕様だったのですが、どうしても夏は汗で、冬は乾燥してゴムのところが痒くなる。それを解決するために商品のウエストゴムを切って様々な工夫を凝らしたのがウエストゴムなしの包帯パンツでした。
大橋 ウエストゴムなしが登場したときは画期的でした。自分も穿いていましたが、本当に“履いている感じがほとんどしない”パンツでした。
野木 それからあるお客さまから「ゴムがなくなってウエストは快適だけど、足を入れる穿き口もゴムなしにできないの?」と言われて開発したのがこの「しめ知らず ゴムなし包帯パンツ」です。


<シドー>ボクサーパンツ「しめ知らず ゴムなし包帯パンツ(前開き)」4,320円
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大橋 ウエストにも穿き口にもゴムがなく、穿いていてずり落ちない工夫は何ですか?
野木 ウエスト部と穿き口と、さらに臀部(おしり)の3カ所の着圧のポイントを計測して均等になるようにパターンで工夫しています。そうすると大橋さんの言うように、穿いていてずり落ちず、穿いている感じがほとんどしないパンツになります。
大橋 言葉にするのは簡単ですが、「圧がなくて穿きやすい」というのはかなり難しい作業だと思います。
野木 目指したのは「ストレスを感じないパンツ」ですが、100点をつけられる完璧なパンツはまだできていません。
大橋 野木さんの理想のパンツは?
野木 穿き心地の良さはもちろんですが、パンツを置いたときに格好良い、さらに穿いて鏡を見たときにカッコイイ、両方イケてるのが理想です。

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