2018.08.13 update

メッセージやストーリー性を伴って加速する、付加価値たっぷりなラグジュアリーストリート

ストリートマインドたっぷりでありながら上質でラグジュアリーなカジュアルウエアに身を包み、セレブリティのような自由な意識と価値観を声高に主張する。そんなラグジュアリーストリートなスタイルの人気が本格化している。メンズ館2階=インターナショナルクリエーターズにラインナップされた注目ブランドの新作から、“ラグスト”の本質を探ってみたい。



 


<LUV/ラヴ>
デニムジャケット 92,880円

支持者を増やし続ける、“血の通った”クリエーション

 

カリフォルニア出身のインディーズロックバンド「Cold War Kids(コールド・ウォー・キッズ)」のマット・モーストが手がけるブランド<LUV/ラヴ>は、今季でデビュー4シーズン目。そのロックな音楽性をそのままファッションへと落とし込んだかのようなグラフィックTシャツをメインに展開しているが、今季はヴィンテージライクなデニムジャケットに注目したい。付属のアーティスティックな缶バッチもさることながら、首振りのメタルボタンには「WHERE ARE WE NOW?」というシニカルなメッセージが刻印されているのが面白い。

そしてEXILE、三代目J Soul Brothersのパフォーマーとして活躍するEXILE NAOTOがクリエイティブディレクターを務めるブランド<STUDIO SEVEN/スタジオ セブン>は、シーズン4に突入。「メディカル」をキーワードとする今季では、さまざまなメディカル・モチーフのワッペンがあしらわれたネルシャツ風のジャケットが目を引いた。EXILE NAOTO自身のバックボーンが感じられる独創的な表現は、時代をリードするアーティストならではのもの。リアリティもインパクトも十分だ。


左:<FORSOMEONE/フォーサムワン>ジャケット 178,200円
右:<STUDIO SEVEN/スタジオ セブン>シャツ 62,640円、Tシャツ 27,000円
*8月22日(水)より展開予定


さらにLDHアパレルの代表取締役を務める小川哲史氏が満を持して発表したブランド<FORSOMEONE/フォーサムワン>も、充実の2シーズン目を迎える。ピックアップしたのは、ライダースとデニムジャケットという重ね着にしか見えないが、実はドッキングアイテムという1着。同コンセプトのパンツとセットアップで着ることもできる逸品だ。

LDH所属アーティストたちの衣装を担当し、彼らの表現をファッションやヴィジュアル面からサポートする小川氏。そのエンターテインメント性あふれるオリジナルのデザインやギミックは、実にクリエイティブでエモーショナル。まさに今季的ラグジュアリーストリートを象徴するものといえそうだ。

ただ高級であるだけではない。気鋭のデザイナーたちが追求し続ける世界観やインスピレーション、感性の粋が凝縮されたコレクションは、一際色濃くそれぞれのブランドのアイデンティティを反映している。作り手の生き方と深く結びついた“血の通った”クリエーションこそ、ラグジュアリーストリートが多くの人々を惹き付ける秘訣なのだろう。



 

*価格はすべて、税込です。

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メンズ館2階=インターナショナルクリエーターズ
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