【前編】オトコ目線のブライダルリングとは?|宝飾担当者×イセタンメンズネット編集長による本音対談!(1/4)
「メンズ館を愛用される男性なら、ご自分も納得される好きなデザインを選んでほしい」という新宿特選・宝飾時計営業部 商品担当 上野翔太と、本サイト『ISETAN MEN'S net』編集長の田代径大が、「男性目線で選ぶブライダルリング」を語り合います。
新宿特選・宝飾時計営業部 商品担当 上野翔太
私はエンゲージメントリングの代わりに時計を贈りました。女性に時計を贈るのも年々増えていて、その代わりにブライダルリングを「普段使いできるエタニティータイプ」にするというカップルも多くなっています。
『ISETAN MEN'S net』編集長 田代径大
自分たちはエンゲージリングは買わず、個人的な「約束」だけを交わしました。マリッジリングは「長く愛用できるものを……」と、お互いに好きなものを選ぶために一緒に買いに行きましたが、自分が細いプレーンなものを選んだら、家内も「私もそれがいい」と結局同じデザインを選びました。
「給料3ヵ月分」という呪縛は今の時代にはありません
田代 カップルのブライダルリングの選び方はどんな感じですか?
上野 エンゲージメントリングは、女性の方から「どこのブランドの、このコレクションの、石のサイズはこれくらい」という細かい指定が男性にあります。リクエストを聞いた男性は来店する前にまずネットで値段を調べてリサーチ。それが男性の想定内なら一緒に来店されますが、金額が高いなどの場合には、さり気なく女性に差し戻すという感じでしょうか。
田代 なるほど。そうして互いに歩み寄っていくわけですね。男性が一人で本館4階=ジュエリー&ウォッチに来て購入していくというケースは?
上野 そういう男性もいらっしゃいますが、購入されていくジュエリーは女性からの「指定」が入って、ご自身のウィル(意思)はほぼないですね…。
田代 男性からの「エンゲージメントはこのデザインをプレゼントしたい!」という積極性はないんですね。
上野 そうですね。男性はエンゲージメントリングに関しては、「女性の思いを叶えてあげたい」と思われるようです。ただ、お二人で身につけるブライダルリングは“シェアする”という感覚があるので、お互いの意見を尊重されます。
田代 昔は「婚約指輪は給料の3ヵ月分」というフレーズが一世を風靡しましたが、今はどうですか?
上野 エンゲージメントリングは男性から女性への「献上品」に近いものですが、今の若い人たちには金額的には「給料3ヵ月分」という縛りはありませんね。
田代 そういう考え方は、バブル期を経験した親世代の呪縛のようなものですよね。
上野 でも、女性は先に結婚した仲良しの友人や同級生などに、「これぐらいの年収なら、いくらぐらいのエンゲージメント」というのをきちんとヒアリングしていますね。結婚雑誌の情報と合わせて金額のアベレージを調べて、自分の希望とすりあわせます。
田代 これを読んでいる未婚の男性はちょっとビビりますね(笑)。
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