「ドライクリーニング」って呼ぶけれど、そもそも水洗いとドライの違いとは?


オシャレ好きなイセタンメンズネットの読者の皆さんは、「洗濯表示」もしっかり見て、クリーニングには「水洗い(ウェットクリーニング)」と「ドライクリーニング」があるのはご存じだと思いますが、水洗いは「水で洗う」ことはイメージできますが、ドライクリーニングは何で洗うのか答えられますか?この説明に白洋舍の谷村さんが取り出したのは、無色透明の液体が入った2つのクリアな容器。

水には水道水が、ドライには溶剤が入っていて、それぞれの液体が入った容器に、同じティッシュペーパーを入れよく振ると、水に入れたティッシュは紙がほぐれてバラバラにちぎれますが、溶剤に入れたティッシュは形状に変化なし。さらに乾燥時間は短く、素材感も寸法もほぼ変化がないということ。「ドライという呼び方ですが、正しくは溶剤(液体)で洗う」が正解!

水に入れたティッシュは数回振っただけでバラバラに。
溶剤は何度降っても変化は見られず。

「水で洗うと縮みやゆがみ、シワなどがどうしても発生してしまいますが、ドライクリーニングはそういう変化がなく洗い上げることができる技術です」と谷村さん。ただし、ドライクリーニングの洗浄液は、取り扱いに知識や技術が必要で家庭ではドライクリーニングは出来ません。

「水洗いは、汗など“水に溶けやすい汚れ”には強いですが、油分を落とすのが苦手。ワイシャツの襟の汚れが黄ばみになるのは、身体から分泌される皮脂などの油分が水洗いではしっかり落とせず、空気中の酸素と結合して酸化するのが原因です。一方、ドライは油落としが得意です」と説明。
白洋舍は1つの工場で2~3種類の溶剤を用意し、品物に対して技術者が素材や汚れを見極めて洗い分けているそうです。

Q2.「クリーニングに出す前のデイリーケア」をしていますか?