2024.07.24 update

大人カジュアルなヘアスタイルをプロが伝授！グリース使い方【カジュアル編】

グリース（水性ポマード）というと、頭皮に撫でつけるようなカッチリした七三分けやオールバックを連想しがちですが、幅広いスタイリングにおすすめなのはご存じでしょうか？

伊勢丹新宿店メンズ館1階コスメティクスにお客さまから寄せられる、「グリースならではのツヤ感や固まりすぎない感じを活かしたカジュアルなヘアセット法を知りたい」というリクエストをもとに、人気スタイリストがメンズ館スタッフ3名のヘアスタイリングのポイントを解説。

異なる3人のヘアスタイリングを参考にアレンジをマスターしてください！

教えてくれる人

谷和磨(タニカズマ)

ABBEYスタイリスト

1994年7月26日生まれ。東京都出身。
立正大学、ハリウッド美容専門学校夜間部卒業後、ABBEY入社。
2021年から2023年6月までメンズサロンWLT CUT CLUBに勤務。
職場でも一目置かれるビジネスヘアからラフに決まるカジュアルヘアなど幅広い層のお客様を担当。

「朝、手間をかけずにスタイリングができて、形を崩さずそのまま過ごしたい」という人に！＜Fov’s/フォブ＞のグリースがおすすめ

グリース（水性ポマード）は、ツヤ感に優れたヘアスタイリング剤で、シャンプーで落としやすく、扱いやすいのが特徴。カチッと固めすぎないので、出社後や退勤後にも簡単に手直しできるのもメリットです。

今回のスタイリングに使用する＜Fov’s/フォブ＞のグリースは、ユニセックスで使える“シェアコスメ”がコンセプト。美しいツヤを演出するテクスチャーと、香水のような香りが幅広いスタイリングのニーズに応えてくれます。

＜Fov’s/フォブ＞グリース（120g）各1,980円
左から：「イズン」/「バルドル」/「アプロディタ」/「グリトニル」
□伊勢丹新宿店メンズ館1階コスメティクス

■「イズン」｜セット力★★☆☆☆ / 香り：オレンジベルガモット / 特徴：柔らかいテクスチャーでツヤ感を演出

■「バルドル」｜セット力★★★☆☆ / 香り：ブリージースパイシー（爽やかでスパイシーな香り）/ 特徴：キープ力が高く細やかな束感やニュアンスをキープ

■「アプロディタ」｜セット力★★★★☆ / 香り：オールドローズ（華やかな重厚感のある香り）/ 特徴：ツヤ感とスタイリング力を備えたマルチタイプ

■「グリトニル」｜セット力★★★★★ / 香り：ビオニー / 特徴：しっかりとしたスタイリングとツヤをキープ

【カジュアルヘア×グリースを使うときのポイント】

・グリースは一度にたくさんの量を手に取らずに、少量を取って後から足していくとつけすぎない。
・水との相性がいいので、手に取ったグリースに水を加えながら自分の好みの粘度にして髪に付けていく使用方法もおすすめ。
・初めは髪の後ろ側を下から持ち上げるように付けてボリューム出す。
- ・グリースが髪に馴染むようにしっかり“揉み込む”と、ヘアセットがしやすくなる。
・仕上げは形を整えながら必要なところにグリースを付けてセットを仕上げていくイメージで。

1．髪の長さは普通。男性で一番多いヘアスタイルを、グリースで知的な印象に

モデル：中道
最近はパサついて見えるのが悩みで、ボリュームも出ないので、普段はうるおって見えるワックスを軽く髪に馴染ませている。

■使用アイテム：＜Fov's/フォブ＞バルドル（120g）1,980円

毛量は多いですが、髪自体は細めのコシがないタイプなので、髪を濡らして、ドライヤーで根元をしっかり乾かしてボリューム感を出すのがスタイリング前のポイントです。

ヘアスタイリングのお悩みでボリュームを出したいという声をよく聞きますが、スタイリング剤をたくさん使えばいいというものではありません。髪のボリュームを出すには、濡れた髪をドライヤーで乾かして、その段階で理想の形を最初に作ることが大事です。

髪が乾いて全体的にボリューム感を作ったら、手にグリース（水性ポマード）を少量取ります。今回は水を少量混ぜてグリースを伸ばしました。

最初に後頭部の髪の毛先と中間に揉み込むように付けて、トップは髪の分け目を気にせず、シャンプーをするような感覚で、ラフにグリースを付けます。後ろにもボリューム感が出来ると全体のバランスが整います。

後ろとトップにグリースを付けたら、髪のボリュームを抑え、ツヤ感を演出するために、サイドのもみあげや刈り上げ部分にも少量グリースを付けます。仕上げは手ぐしを通してラフな感じに。

「最近は髪が伸びかけでスタイリングが決まらず困っていたのですが、スタイリング剤の使い方次第で印象が変わることを知りました。スタイリング前のドライヤーも自分ではやっていなかったですし、後頭部にもスタイリング剤は付けてなかったので、グリースで髪にツヤ感を保ちながらボリュームを出すスタイリングを取り入れたいと思います」。(中道）

一日キープしたい場合は？
全体をセットし終えたら、前髪をスプレーで軽く固めるなど、グリースとスプレーを一緒に使うと長持ちします。

2．天然パーマ。グリースで髪のボリューム感の調節が自由自在！

モデル：高山
毛量が多くて、くせ毛なので、何もしないと広がってきてスタイリングは苦労している。普段は先にジェルでセットしてから、仕上げにポマードを使っている。

■使用アイテム：＜Fov's/フォブ＞グリトニル（120g）1,980円

くせ毛の方は、スタイリング剤を付ける前に、髪を濡らしてドライしながら、セットするイメージの形を作っておくと上手くまとまります。

パーマの髪流れを活かしたいときは、髪が濡れているときの方がカール感がしっかり出るので、まずドライヤーで根元だけ乾かして、毛先が少し濡れている状態の時にグリースを付けていきます。高山さんの場合は、500円玉大の分量を2回に分けて使います。

手にグリースを適量取ったら、今回は水を少量混ぜ、手のひらに伸ばし、毛量の多い後頭部の下から揉み込むように付けていきます。

最初に後頭部から全体にまんべんなく付けて、揉み込むとパーマ感を活かせるので、くせ毛の方はクセを活かすイメージで。毛量が多い方は髪の中の方にも付けるのがポイント。

全体にグリースが付いたら、分け目をつけていきます。グリースは、固まりすぎず、時間が経過しても直せるので使いやすい。髪をフワッとさせていることでカジュアルな印象が高まります。

髪のトップとサイドのボリュームを出し、その間のハチ周りをグリースで抑えて、“菱形”シルエットに整えます。パーマ感を活かした毛流れを最後に調節して仕上げます。

「谷さんのスタイリングを見ていたら、自分はいつもスタイリング剤を適当に付けていたんだなと思いました。自分は毛量が多いですが、グリースで軽さのあるスタイリングをつくることができると知り驚きました。今後普段のスタイリングに取り入れたいと思います」。（高山）

3．パーマヘアと相性が良いグリースを使って、エアリーなスタイルを表現

モデル：渋谷
普段は、朝シャンして、ドライヤーなしでタオルドライ派。濡れた髪にオイルとバームを一緒に使ってスタイリングしている。

■使用アイテム：＜Fov's/フォブ＞イズン（120g）1,980円

きれいにパーマがかかっているので、クセが出やすい前髪だけ乾かして、他は濡れた状態でグリースでスタイリングしながら、最後にドライヤーで乾かしながら仕上げます。

パーマもカラーリングもしている髪は、乾燥が目立つのでスタイリングする前にヘアオイルを使うのがおすすめ。

＜Fov'sフォブ＞のヘアオイルを2プッシュ手に取って髪に揉み込ませます。

髪にグリースを馴染ませたら、きれいなパーマのカールを出すようにドライヤーをかけていきます。

ドライヤーの一番弱い風で、髪の毛を持ち上げて中に風を送るイメージで乾かしてください。

渋谷さんは、前髪だけストレートなので、最後に前髪だけアイロンで動きを出すと、全体の馴染みが良くなります。

「いつもは濡れた髪にスタイリング剤を付ければ形になっていたので、朝のヘアセットは時短で楽でしたが、つい自分流になっているので、今日はすごく良い体験をしました。普段使っているバームに比べてグリースはより軽やかですね。エアリーなスタイルは自分ではなかなか作れなかったので、とても新鮮です」。（渋谷）

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イベント情報
＜クールグリーススペリオーレ＞グリースの使い方講座
■ゲスト：ヘアスタイリスト谷和磨氏
■開催日時：8月3日(土) 午後2時～/2時30分～/3時～/3時30分～
■所要時間：25分
■詳細・ご予約：https://forms.office.com/r/e5QQVquzTA