クリーニングに出す前のデイリーケアを教えてください
洋服の扱い(ケア)の基本中の基本ですが、着用した服は身体から発した湿気を含んでいるので、湿気を放出する時間をとって休ませることが大事。マフラーなども自分の温もりを取ってからしまいましょう。また、洋服も日焼けをし変色するので、湿気を取る場所は直射日光を避けて日陰にすること。さらに、冬物はブラッシングを習慣に!
ハンガー掛けの状態でも、平置きした状態でもOK。ブラシを洋服にこすりつけるように、強く力を入れてブラッシングするのがポイント。
コートなどと同じく力を入れて、強くブラッシングする。
谷村さんは、「髪の毛が絡んだらブラッシングをするのと同じイメージで、毛玉に悩まされがちなニットは、軽い絡まりのときにほぐすと毛玉になりにくいです。特にカシミヤなど風合いが良いものは、表面に毛がたくさん出ているので毛玉になりやすいもの。毛玉カットは生地がやせてしまう原因に繋がるのでNG。ブラッシングを心がけてください」と言います。
さらに、「ニットは、ヘビーローテーションしないことや、肩からバッグを掛けないなども素材感を保ち続けるポイント。また、ブラッシングでホコリは落ちますが、タートルのネック部分の皮脂汚れなどはシーズン最後にクリーニングでしっかり落としておいてください」と続けます。
もう一つ悩ましいのは、衣服に付いたさまざまな『臭い』。
「臭いのおおもとは汚れと一緒に付着しているものなので、クリーニングで洗浄仕上げをすることで取れることもあります。また、ウールなどの毛繊維は“呼吸する性質”を持っているので、臭いが気になったときはアイロンのスチーマーの蒸気を当てたり、入浴後の浴室の中に吊って全体に湿気を含ませてから、日陰の風通しの良いところに干すことで臭いやシワが軽減されます。ただし、香水などに使われる香料の中には、クリーニングでも匂いが残るものがありますのでご注意を。」
Q3.あなたは、お気に入りのスーツやジャケットはクリーニングに出しますか?