2016.06.29 update

<RING JACKET/リングヂャケット>|直営・貝塚工場が生み出す、世界に誇る注文服のような着心地の既製服

クラシックな趣は常に持ちながら、モダンな要素を兼ね備え、今や世界のウェルドレッサーたちが注目するブランドとなった<リングヂャケット>。トレンドを汲みながらシーズン毎にアップデートされるデザイン性もさることながらフィッティングも抜群で、日本人の体型を長年研究し尽くし完成させた黄金比率のパターンメイクで、着る人を選ばない身体に添うフィット感も人気の理由の一つ。

メンズ館5階=ビジネスクロージング担当の稲葉智大も「日本を代表するファクトリーブランドである<リングヂャケット>は、縫製クオリティの高さはもちろんですが、素材セレクトやネクタイやシャツなど旬を見極めた洋品の品揃えも抜群。シーズン毎に新たなトレンド感をつくっている数少ないブランドの一つですね」とその理由を語ります。



「注文服のような着心地の既製服」を作ろうという想いのもと<リングヂャケット>が大阪の貝塚にスーツファクトリーを据えたのは1954年のこと。以来60年以上に渡り、独自の職人技術や最新機器、良質な素材に対しても強いこだわりを持ち、唯一無二のスタイルをつくりあげてきた同ブランドを語るうえで欠かせないのがパターンへのこだわりです。特に、40以上のパーツで構成されるパターンの最大の特徴として挙げられる(写真上)にみられるような「前肩」の仕立ては、胸板が薄く、猫背気味の日本人の特徴を捉え、身体の曲線にフィットするように、前身を狭く、後ろ身を大きくとったパターンは<リングヂャケット>ならでは。



その独自のパターンを活かすために研究された胸の立体感を出すための「芯据え」やラペルにロール感を出すための「八刺し」などの独特の縫製仕様や、いせ込みの分量などにも強いこだわりを持つことで丸みを帯びた美しいシルエットを表現。襟元のラインもフィット感が高く、アイロンで生地を立体的に起こしていく「追い込み」の技術の高さが肩から襟元へきれいに伸びるのぼりを実現しています。


また、同ブランドのファクトリー内で特に印象的だったのが、多くの縫製工場でみられるような大きな機械音や小刻みに伝わる振動が聞こえてこないのです。これは前述の通り、手仕事を多用しているのと、ミシンであっても出来るだけハンドメイドの感覚に近づけるために速度を落としてゆっくりと縫い上げているからこそ。

さらに、裁断前の生地は、自社にある縮絨機で熱と蒸気を加えることで一度リラックスさせ、生地本来の風合いに戻してから裁断していくというこだわり。大量生産や効率重視のモノづくりではなく、ゆっくりと丁寧な、完成度の高いモノづくりも一つの特徴となっています。


<リングヂャケット>
スーツ 118,800円

(写真上)は、<リングヂャケット>の歴史の中で最も古いモデル「Model 184」。バランスよく身体に沿ったシルエットにトレンドに左右されないラペル幅やVゾーンの深さなど、計算されたデザインは普遍的な美しさを兼ね備えた一着。担当の稲葉は、「<リングヂャケット>お試しいただく際は、まずこの『Model 184』をおすすめします。なぜならこちらを着ていただければブランドのすべてを感じていただけるはずです」と意味深げに締めくくりました。

*価格はすべて、税込です。

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メンズ館5階=ビジネスクロージング
03-3352-1111(大代表)