5月15日(水)から
トレンドという大河の流れのなかで、変わらぬ光を
放ち続けるものがある。妥協なき素材選び、熟練の技術、
普遍的な意匠。名品の輝きの源泉は一体どこにあるのか—。
ヴァレクストラ
洗練された意匠が
スマートな所作を演出
キャッシュレス化が進んでいる今日この頃。さらに近年、ビジネススタイルは軽装化が著しい。となると、コンパクトな財布のニーズが高まるのは自然の流れというべきか。
今シーズンもさまざまなブランドがミニウォレットをリリースしているが、別格というべき存在感を見せるのが、1937年にミラノで設立されたヴァレクストラである。
マネークリップ(写真上)は欧米でクレジットカードでの支払いが流行した1950年代に誕生。ポケットにすっきり収まる2つ折りの薄型ながら、内側には6つのカードスロットを装備する。一方のファスナー式カードホルダー(写真下)にはマチのある3室構造に加え、V字カットが施されたカード用のホルダーが2つ併設されている。素材はブランド伝統の型押しカーフで、コバと呼ばれる革の断面が全体の印象を引き締める。この艶を帯びた漆黒のコバは職人がコスタと呼ばれる独自の染料を塗り重ねたもの。
デザイン・機能ともにブラッシュアップされたミニウォレットは、紳士たちの所有欲を満たしつつ、支払いの所作を一段とスマートに演出してくれるはずだ。
今シーズンもさまざまなブランドがミニウォレットをリリースしているが、別格というべき存在感を見せるのが、1937年にミラノで設立されたヴァレクストラである。
マネークリップ(写真上)は欧米でクレジットカードでの支払いが流行した1950年代に誕生。ポケットにすっきり収まる2つ折りの薄型ながら、内側には6つのカードスロットを装備する。一方のファスナー式カードホルダー(写真下)にはマチのある3室構造に加え、V字カットが施されたカード用のホルダーが2つ併設されている。素材はブランド伝統の型押しカーフで、コバと呼ばれる革の断面が全体の印象を引き締める。この艶を帯びた漆黒のコバは職人がコスタと呼ばれる独自の染料を塗り重ねたもの。
デザイン・機能ともにブラッシュアップされたミニウォレットは、紳士たちの所有欲を満たしつつ、支払いの所作を一段とスマートに演出してくれるはずだ。