鋭い審美眼を持つイセタンメンズのスタッフが、私物や欲しいアイテムをご紹介する連載「#イセタンメンズの愛用品」。少しずつ春めいてきた2月は、“今季購入した新作や、これから手に入れたいと狙っているもの、マイベスト4”をご紹介。

国内外のさまざまなデザイナーズブランドの販売や買い付けを重ねてきた“ファッションの目利き”であるイセタンメンズの2名が、個人的に惚れ込んだ春夏アイテムとは？

 

薗部「2023年春夏新作 マイベスト4」

 

世の中に媚びないフィロソフィーに共感。春レザー

「私は買い物の際、かなり熟考するタイプですが、このレザージャケットは展示会で完全にひと目惚れしました。ポイントは色ですね。レザーは着用していくうちに徐々に顔料がはげて下地の色の染料が露出していくエイジング（経年変化）を楽しむものですが、新品なのに味があるところに惹かれました。細身のライダースは持っていますが、今はこのスポーツジャケットタイプが気分。ワイドストレートのスラックスを合わせて、シックにキレイめに着こなしたいと思います。20代の自分にとって大きな買い物でしたが、今シーズンは、レザーアイテムの機運の高まりを感じているので、自分が着用することでお客さまとの会話のフックにもなれば嬉しいです。」

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ひとクセあるアイテムが好き。大好物のスモック

「ひとつ前にご紹介した、＜OUAT＞のOFFICE JACKETと迷った上で、泣く泣く購入を取りやめたアイテムです。オーバーオールやシアー素材など、ひとクセあるアイテムが大好きでたくさん持っている私としては、“スモック”も大好物。特にこちらはたっぷりのボリュームと独特なシルエットが魅力で、単調になりがちな春夏の着こなしに変化をもたらしてくれます。先日までメンズ館で開催していた自主企画『TIMELESS』でも好評でした。」


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挑戦したい気分。モードに着る“化繊”パンツ

「自分のワードローブにはウールのスラックスが多いのですが、今シーズンはナイロン等、化繊のパンツに挑戦したくて、＜Omar Afridi＞のパンツを購入しました。このブランドはロンドンをベースに、2人の日本人デザイナーがコレクションを作っていますが、服もビジュアルなどのクリエイティブもクールなので注目しています。
こちらの画像だと分かりづらいのですが、パンツは細身のシルエットで、ルーズシルエットのトレンドに落ち着きが見えてきた今だからこそ、タイトなトップスや華奢なブーツを合わせたいですね。普段から私は革靴しか履かないんです。学生時代から、スニーカーはなんだか落ち着かなくて…。＜Omar Afridi＞はメンズ館で取り扱い始めてから3シーズン目となります。ぜひご覧いただきたいです。」

“上下の違和感”を楽しみたい、ホワイトのトラックパンツ

「＜TTT MSW＞は東京発のストリートブランドで、サブネームの「MSW」はモダンストリートウエアの略です。以前から気になっていたブランドで、数回展示会にお邪魔しています。ジャンルレス、ジェンダーレス、ボーダレスの高品質なウエアを提案していて、このパンツもコットンライクな表地をベースにした3レイヤーのハイクオリティな素材を使用しています。
気に入ったのは色ですね。ホワイト系のパンツは持っていないのですが、あえて普段は選ばなかったものを選びました。春夏はジャケットなどキレイめなトップスや革靴を合わせて、“上下の違和感”を楽しみたいです。」

石田「2023年春夏新作 マイベスト4」

 

ジャケット代わりにもなる、コットンニット

「3シーズンほど継続して購入している＜YOKE＞から春夏にピックしたのは、グラデーションカラーをプリントしたカーディガンです。ペールトーンのグラデーションの色彩とややオーバーめのシルエットが魅力で、さまざまなスタイルに使用できると思いました。春はシャツの上に着て、初夏はTシャツとなど、シーズン通して使えるかなと思います。」

ミラノ本店で出合った、＜プラダ＞1点ものニット

「今年1月にイタリア・ミラノの本店で出合った、1点もののプルオーバーニットです。本店ではたまに1点もののスペシャルエディションを紹介しているそうです。サイズもぴったりで、1点ものというのと、現在の＜PRADA＞の背面のトライアングルロゴにひと目惚れして即決しました。コーディネートしやすいミディアムグレーのシェットランドウール素材で、早速ヘビーローテーションしています。」


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着こなしの幅が広がる、ニットベスト

「ブランド＜TARO HORIUCHI/タロウ ホリウチ＞が展開するメンズブランド＜th products＞の展示会で出合って即決したニットベストです。シーズンに左右されないシンプルさと洗練された立体感のある編地デザインがとても良く、レイヤードしやすいシルエットも気に入りました。」

実用的で普遍的、永く活躍するパンツ

「ひとつ上でご紹介しているニットベストとセットアップで着ようと思い、ワイドテーパードのパンツを購入しました。薄手のキュプラサテンでドレープ感のある風合いが特徴で、ドレープ感がより強調されるデザインは、ドレスっぽい着こなしから普段着まで幅広く活躍してくれそうです。」

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