【連載】"間違いのないスーツ"関連アイテム 伊勢丹社員私物 マイベスト4「#イセタンメンズの愛用品」
鋭い審美眼を持つイセタンメンズのスタッフが、私物や欲しいアイテムをご紹介する連載「#イセタンメンズの愛用品」。1月のテーマは、誰もが気になるスーツスタイルです。この先の、3月の卒業・異動、4月の入学・入社シーズンに始まり、長く活躍する上質なスーツ関連アイテムの準備をする方の参考になれば幸いです。
今回登場するのは、「装いの核はスーツ」と断言するイセタンメンズの“スーツの達人”羽鳥と、「スーツはその時の気分で着る」というバイヤーの和泉。日頃からスーツをファッションとして楽しむ2人が、ビジネスからセレモニーまで実際に愛用しているスーツと、装いを楽しむためのアイテムをご紹介します。
羽鳥「スーツスタイル マイベスト4」
Instagram:@yukihikohatori / @isetanmens_tailored_clothing
十数年オーダーをしてきて、着心地に驚かされたスーツ
「ワードローブから持参した<ラ スカーラ>でビスポークしたスーツです。2015~16年ごろに誂えて、レセプションなど特別なときに着用しています。ミッドナイトネイビーの無地で、見た目は普通ですが、自分が所有しているスーツの中でもっとも質が高く、このスーツを着用して以降、新たにスーツを買うときの“着心地の基準”になっています。それほどビスポークは価値があります。イセタンメンズ専属テーラーの山口信人(@sartoria_lascala)が手がける<ラ スカーラ>は、彼のスタイルやこだわりを曲げないサルトで、山口氏の世界観が表現されたスーツです。
お客さまから“会社でのプレゼンや、子どものお受験のときにどんなスーツを着ていけばいいですか?”と訊かれると、ネイビーの無地をおすすめします。ネイビーは社会性のある色で、ビジネスマンとしての基本のキ。クローゼットに上質なネイビースーツをぜひ備えておいてください」
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物語を装う、コットンギャバのトレンチ
「スーツ選びはフィッティングとクオリティにこだわりを持っていますが、この<コヒーレンス>のコットン素材のトレンチは、3~4年前に出合って、デザインとクオリティに一目惚れして購入。以来、秋口から初冬まで、梅春から桜が咲く頃まで着られて、一年の中で一番着るコートになりました。タイロッケンでフロントボタンがないので、手袋をしていても羽織れるのも気に入っています。
<コヒーレンス>はファッション好きの男性のココロをくすぐるアイテム作りが魅力です。商品の背景にストーリーがちゃんとあって、現代に落とし込んで作っているので、物語も一緒に装えます」
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失敗を重ねたからこそ出合えた、オーダーシャツ
「私のスーツ遍歴は、イギリスのスーツから入って、イタリアのスーツを着て英国との違いを知り、いろんなシャツを試して、オーダーシャツも失敗を重ねました。失敗と成功の話は、『僕たちのオーダーシャツ偏愛論』に詳しく掲載していますので、ぜひご一読ください。
そんなトライ&エラーを重ねてきて、自分流として悟ったのは、“スーツとシャツをセットで考える”こと。私はシャツ1枚で出かけることはほとんどなく、すべてスーツを着用してタイドアップするので、シャツは“ドレスアップアイテム”として考えます。1つ目にご紹介した<ラ スカーラ>のビスポークスーツに合わせるシャツは、白無地のタブカラーをオーダーしました」
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スーツを彩る上質な、ネクタイ・チーフ
「<ラ スカーラ>のビスポークスーツとタブカラーシャツを卒園・入園式に着ていくなら、私はブラックのニットタイを合わせます。“セレモニーにニットタイ?”と思う方もいるでしょうが、この<セブンフォールド>のニットタイはシルクの上品なツヤ感があって、締めるとクラシックな雰囲気もあり、オールシーズン使えるので、何本持っていても使えます。
そしてチーフは、<シモノゴダール>のコットンリネンチーフをセレクトしました。上質なリネン生地の白で、縁はハンドの手縫いです。サイズが縦42cm、横42cmと大判である点も大きな魅力。ビジネスシーンでもセレモニーでも、胸元を格上げしてくれます」
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和泉「スーツスタイル マイベスト4」
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秋冬に着られる理想的な、軽いフランネルスーツ
「着やすくて自分が一番気に入っているスーツを持参しました。羽鳥さんも<ラ スカーラ>のスーツですが、私はメイドトゥメジャー(MTM)の型紙がぴったりで、フィッティングが気持ちよく、柔らかめのスーツという希望にも一致しました。<ラ スカーラ>はメンズ館5階にテーラーの山口(@sartoria_lascala)が常駐しているので、細かい要望を反映できるメリットがあります。MTMで2パターンあるなどメニュー数が多く、予算や着心地、こだわりに対応できるのがお客さまの信頼に繋がります。チャコールグレーのフランネルのスーツは、自分が望んだ、“しっかり見せたいけど、軽い着心地で、毎日着たくなるスーツ”という条件を完璧に満たしています」
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雰囲気のある洗練されたドレスシューズ
「ドレススタイルの時に足元にライト感を出したい時に登場するのが、この<カルマンソロジー>のローファーです。2021年に購入しました。スーツを着た時に、タッセルローファーだと緊張度が低くなるので、ストレートチップとタッセルローファーの間に位置する靴ですね。ベーシックなシューズが欲しいけれど人と違う洗練感も欲しいという方に、<カルマンソロジー>をおすすめします」
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こだわりの別注チーフと、ほどよい抜け感のネクタイ
「<ムンガイ>の伊勢丹新宿店別注白リネンポケットチーフは、私がオーダーした自信作です。麻の白チーフは定番ですが、リネンの糸の番手を細くして、打ち込みを強くすることで、“ドレッシー&フォーマル感”を強めに効かせました。チーフは男の身だしなみとして、定番商品に育てたいです。
<ウルトゥラーレ>のネクタイはベーシックで合わせやすいネイビーですが、セッテピエゲの仕様ですので、スカーフのような柔らかい印象を与えます。フォーマルなデザインですが、緊張度はありつつ抜け感があるため堅苦しくなく装うことができます」
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秋冬のスーツスタイルに合わせたいグローブ・マフラー
「革手袋というと<デンツ>が定番ですが、<デンツ>より柔らかい印象で、個人的に好きなのが<メローラ>のグローブ。ペッカリー素材のライニングなしで手の馴染みが良く、冬は手放せません。
<ノラ>のマフラーの素材はヤク100%。カシミヤタッチで、保温性がしっかりあって、大判なので、巻くだけで様になります。ドレスでもカジュアルでも使えるので、通勤の時の相棒です」
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Text:Makoto Kajii
Photograph:Tatsuya Ozawa
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*私物はすべて、参考品です。
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