【連載】伊勢丹社員が本気で選んだ、年末年始に向けて買っておきたいマイベスト4「#イセタンメンズの愛用品」
鋭い審美眼を持つイセタンメンズのスタッフが、私物や欲しいアイテムをご紹介する連載「#イセタンメンズの愛用品」。街が華やぐ12月のテーマはずばり、「年末年始に向けて買っておきたいもの」をご紹介。おうちで暖かくそしてリラックスして過ごしたいときや寒い日のお参りの強い味方、新年に向けて買い替えの準備をしておきたいものなど、2名の個性溢れるセレクトをお楽しみください。
増田「年末年始に向けたマイベスト4」
新年を気持ちよく迎える、シルクのトランクス
「シルクは繊細なので、ガシガシ穿いているわけではないですが、心機一点させて気分を変えたい時や、特別な日に穿きたいシルクトランクスです。身につけるとシルクならではのなめらかな肌触りが格別です。カラーバリエーションが多いのも特徴で、自分はグレーを愛用していますが、今の時期なら2023年のラッキーカラーや、贈る人のイメージに合う色を選ぶのも◎。シルクの発色の良さと、素敵なパッケージ入りなのでプレゼントにもぴったりです。自分はちょっと特別な日に穿くと気分が引き締まりますが、今年も願掛けとして上質な下着を穿いて新年を迎えて、ハッピーな一年にしましょう」
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冬の足元ヌクヌク、スリッパに替わる靴下
「スリッパを履かない派の自分が冬に愛用しているのがこの“ソックススリッパ”で、グリーンとブラウンを愛用しています。暖房を効かせた室内でも足元は冷えますが、このソックスは保温性と肌あたりの良いアクリルとウールの混紡糸をパイル状に編み込んでいるので、足を入れるとふかふかの感触が気持ちいいです。足底のプリントは滑り止めにもなっているので、フローリングでも滑りにくいです。こういうタイプのソックスでショート丈(くるぶし丈)は珍しく、気軽に履けるのも気に入っています。デザインはユニセックスなので、ご家族でカラフルな足元を楽しむのも良さそうです」
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初詣もコンビニも寝正月も、このウェアで
「厳選されたモンゴルのキャメル原料を使用したセットアップです。天然素材ならではの心地良い暖かさはもちろん、放湿力にも優れているので蒸れないのも特徴です。柔らかなボアを編み立てているので、ボリューム感があるのに軽いのも魅力ですね。アノラックは80~90年代頃のアウトドアスポーツのフリースジャケットが、パンツは同じくフリーストラックパンツがデザインベースなので、近所の神社に初詣に行ったり、ちょっとコンビニへ行くのにも便利。外にも着て行けるルームウェア、リラックスウェアです。どちらのアイテムも裾にスピンドルがあるので、絞るとスタイリングに変化をつけられます。こちらもユニセックスで着られるので、シェア用にご購入されるお客さまもいらっしゃいます」
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寒い日の外出に欠かせない、保温率抜群の肌着
「防寒というと上に重ねて着るイメージがありますが、暖かい肌着を着ると、着込みすぎないので動きやすく、快適に過ごせます。寒い中で初詣に並んだり、正月恒例のスポーツイベント観戦に行くときなど、ぜひお試しいただきたいのが、ニット生地メーカーがそのノウハウを活かして編み立てたあったか肌着です。肌触りがやわらかく、やさしい着心地のVネックは、袖口にゴムを使用しない10分袖。紡績から編み立て、染色、縫製まで国内で仕上げた日本製で、寒い日に外で一日過ごすときに手放せなくなります」
口元「年末年始に向けたマイベスト4」
Instagram:@yuki_kuchimoto / @isetanmens_attendant
縁起の良い習わし、しめ飾り
「しめ縄は神様が降りた神聖な場所を示すもので、玄関に飾るのは、“ここが歳神様を迎える家”というのを表すためだそうです。革小物を新調したり買い替えたりするのに開運日を気にする人が多くなりましたが、気持ちよく新しい年を迎えるのに、開運に繋がるとても縁起の良い習わしです。東京・南青山の『SHARE GREEN MINAMIAOYAMA』の敷地内にある花のセレクトショップ『オール グッド フラワーズ』がオープンしたときに、その空間が素晴らしくて、売っている花瓶などの器もどれも素敵で、送別品もオールグッド フラワーズで選んだりしていました。花・鉢・庭・カフェなど、豊かな暮らしを連想させるコンセプトにも共感していたので、メンズ館に入ったときには嬉しかったです。今年はデザインがたくさん揃っていて選ぶのに迷うほど。一人暮らしでしめ飾りに縁がなかった人にも買いやすい価格からあるので、日本人ならではの風習を楽しみましょう」
毎年この時期に買い足して10年。ジンカクテルの香り
「発売したばかりの2011年に出合ったのが、フレッシュなジュニパーベリーの香り溢れるジュニパー スリング。当時一番好きなお酒がジントニックなのもあって、10年間変わらず愛用しています。香りは印象であり、その人のキャラクターだと思うので、これまでたくさん試しましたが、自分にとってこれがベストな香りですね。個人的には、近くに寄って初めて香るぐらいがいいですね。ちなみに統計学でいうと一番モテる香りは一番売れている香りだそうで、生きてきて嗅いだ香りの記憶から錯覚や勘違いをするからだそうです。人とすれ違った際に、振り返ってしまう"アレ"です。僕は気にしませんが40歳になったことをきっかけに新しい香りに挑戦したいとも思っています」
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朝起きて、このボウルでスープを飲むだけで幸せ
「新しい趣味は、花と器でしょうか。旅行中でもその地の花屋さんと器屋さんには入ります。この『dishes(ディッシーズ)』は、<ユミコ イイホシ ポーセリン>と東京・湯島の木村硝子店がダブルネームで制作したシリーズで、本館1階のイセタンシードで即購入しました。<ユミコ イイホシ ポーセリン>の“手作りとプロダクトの境界にあるもの”というコンセプトに共感していて、シンプルですが深みや温かみがある感じが好きです。気兼ねなくデイリーに使えて、シンプルだからこそ映えるのがいいですね」
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真冬の相棒は、クラシックなウールのラップコート
「コートの季節が来ると、まず薄手のナイロンコートに始まり、コットン、ウール、カシミヤの順に着て、春に向かってその順番を折り返して着るほどコートが好きです。気に入っているコートはずっと着るし、クローゼットに眠らせておいてまた着るなど、コートは手放せません。
クラシックなものが好きな自分が去年買ったのが、このラファーボラのラップコート。展示会でデザイナーの平剛さんが、『それぞれの人のリズムで着てほしい』とおっしゃったのがとても刺さりました。それ以来、毎シーズン買っています。“男は背中”が重要ですが、このラップコートはアンブレラヨークとインバーテッドプリーツがとても深く、着丈も長いので、着ると揺れるんですね。また、ベルトを締めるとポケットが使いづらいのですが、そこは全体のバランスで、平さん曰く『干渉し合う美学』だそうです」
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Text:Makoto Kajii
Photograph:Tatsuya Ozawa
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