日本橋三越本店<ダンヒル>店長が語る<ダンヒル>が人々を魅了する理由とは|日本橋三越メンズ
アルフレッド・ダンヒルが1893年に創業してから今日にいたるまで、英国モダンラグジュアリーの象徴として愛されてきた<ダンヒル>。現在ではロンドン、ニューヨーク、パリ、東京をはじめ世界16ヶ国に90を超えるブティックを構え、マスキュリンなブリティッシュスタイルを時代に即して解釈した装いを提案し続けている。
日本橋三越本店 本館2階にかまえる<ダンヒル>もその一つ。今回は、ダンヒルの歴史やそのアイデンティティについて、現在店長を務める海野さんから、詳しくお話を聞いた。
モットーは「Everything but the Motor"自動車以外のすべてのもの"」<ダンヒル>のはじまりは、自動車愛好家のために生まれたブランドだった
ーまずは<ダンヒル>の始まりを教えてください。海野:<ダンヒル>の歴史は、1893年にロンドンで家業の馬具業を受け継いだアルフレッド・ダンヒルが、当時黎明期を迎えた自動車の普及を見越して自動車愛好家に向けてアクセサリーや小物の販売を思いついたところからはじまります。そこからレザーのカーコートやラゲージ、毛皮のグローブ、そしてゴーグルなどを製作し、車にまつわる生活をトータルで提案するブランド「ダンヒルズ・モートリティーズ」が誕生しました。
顧客が何を必要としているのかを常に考えていたアルフレッドが生み出した製品の数々は、イギリス中のドライバーを瞬く間に魅了し、やがて、イギリス全土から世界各国へと認知されていきます。
顧客を魅了した<ダンヒル>のホスピタリティー精神
ーダンヒルのコンセプトや大事にしているものは何ですか?海野:アルフレッドは「Everything but the Motor 」をモットーに「何でも作る」ではなく「顧客のために、顧客が必要としているものを作り出す」という高いホスピタリティのもと製品づくりを行っていきました。これが次第にブランドのアイデンティティとして根付き、お客さまのご要望に最善のかたちでお応えするという<ダンヒル>の徹底した商品づくりと顧客サービスの精神に繋がっています。
ー長い歴史の中で顧客ニーズをくみとった商品として他にはどのようなものを生み出していたのでしょうか。
海野:創業当時の製品で代表的なものは、懐中時計を専用のケースに納めてダッシュボードに取り付けられるようにした「ダッシュボードクロック」。また、遠くの警官をいち早く発見するためにつくられた双眼鏡「ボビー・ファインダーズ」など、自身もドライブをこよなく愛したアルフレッドらしいウィットに富んだユーモアにあふれる製品もありました。
その後、車に関連したアイテムにとどまらず、レザーグッズや喫煙具、ウェアやアクセサリーなど、アルフレッドのホスピタリティ溢れる製品は多岐にわたり展開していきます。
ー今日のような、ラグジュアリーブランドとなったきっかけはいつ頃でしょうか。
海野:1907年、アルフレッド・ダンヒルはロンドンの最もファッショナブルな通りの一つであるデュークストリート(現ジャーミンストリート)にブティックをオープンしました。
創業当初から変わらない顧客サービスに重きをおいていた彼は「刻みタバコ」をそれぞれの顧客に合わせて一つひとつブレンドして販売していました。「マイ・ミクスチャー」と呼ばれていたそのサービスは彼の高いホスピタリー精神とともにヨーロッパ中の評判を博したそうです。その頃より高品質にこだわり、かつ幅広い品揃えを展開していきました。
現在の<ダンヒル>表すブランドマスターピース「ロックバッグ」
ー創業から常に時代の先端をいく顧客の潜在ニーズを汲み、新しいアイディアで応えてきた<ダンヒル>ですが、まさに今おすすめしたい<ダンヒル>のマスターピースを教えてください。
海野:2020年秋冬のパリコレクション ランウェイで発表された「ロックバック」シリーズです。
現在の<ダンヒル>のアイコンとなるアイテムで、ダンヒルが受け継ぐ伝統とエレガンスが交錯する逸品、英国紳士のスタイルであるクラシックなアタッシェケースからインスピレーションを得ています。
頑丈なフレームやロック部分は熟練の職人の手作業によって時間をかけて作られています。小ぶりなデザインは現代のスマートフォンとカードを主流としたライフスタイルの中で求められるサイズです。
ー大切なスマートフォンやカードの収納に適した頑丈なつくりや、サイズは創業当初からの「顧客のための製品づくり」のアイデンティティが伺えます。他にも現代のニーズに沿ったポイントはありますか。
海野:全体のデザインはシンプルにまとめられており、コーディネートの邪魔をしないところです。
また一番目を引く錠前には、イギリスの伝統的な錠前を使用し、一つひとつ手作りで多くの時間と想いが注ぎこまれています。伝統を大切にしながら、現代にフィットするサイズ・デザインをうまく反映させた逸品です。
男性だけでなく、女性も使いやすいサイズとデザインはどんなコーディネイトにも馴染みますので、パートナーとシェアしたり、お互いに揃えてファッションを楽しむのもおすすめです。
日本橋三越本店<ダンヒル>ができること
ー最後に、日本橋三越本店<ダンヒル>の特徴を教えてください。
海野:日本橋という土地柄、企業のトップや人生経験の豊富なお客さまが多くご来店されますので常に緊張感を持った対応をこころがけています。
ビジネスユースのテーラリングやアイテムのニーズが高いことから、他店より充実した品揃えがあり、また休日用のブルゾンやニット・パンツなどカジュアルウェアも人気があります。コーディネートを楽しみながらトータルでアイテムをお求めいただく方も少なくありません。
また、贈りものとしても<ダンヒル>のアイテムは定評があります。常に身に着け、ご愛用いただけるベルトや革小物、ネクタイが人気で、一部ハイジュエリー商品もお客さまよりご好評いただいております。
「日本橋三越でプレゼントを贈る」ことをとても大切にされているお客さまの思いも強く感じています。
他にも、日本橋三越本店の<ダンヒル>では、マスターピースであるロックバッグはもちろん、メイドトゥメジャーサービスや素敵なデザインの鞄・革小物・アクセサリー類も幅広く展開してます。
メイドトゥメジャーサービスは、ラグジュアリーブランドの中でも英国スタイルをご案内できる特別なブランドとして、構築的な美しいシルエットを楽しんでいただけることを意識しながらお客さまにご満足いただける一着をお作りしたいと思っています。
2017年よりクリエイティブディレクターに就任したマークウェストンによって大きく変化したダンヒルのコレクションの更なる進化にご期待いただき、ぜひ足をお運びいただければと思います。
- <ダンヒル>参考価格
・メイドトゥメジャー お仕立て上がり - スーツ 341,000円~/ジャケット 253,000円~/シャツ 48,400円~
- ・ロックバック(ブラック/ネイビー) 261,800円
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日本橋三越本店 本館2階 <ダンヒル>
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