【インタビュー】<アルフレックス>と伊勢丹メンズがコラボ。ソファ製造過程で出た生地の端材を再利用し<ポーター>とタッグを組んだ数量限定のバッグコレクションが誕生!
モダンファニチャーブランド<arflex/アルフレックス>と伊勢丹メンズがコラボレーション。<アルフレックス>の家具製造過程で出た生地の端材・端切れを再利用して、<PORTER/ポーター>のバッグとして生まれ変わりました。9月22日(水)~10月5日(火)までの期間、伊勢丹新宿店 メンズ館1階 プロモーションでのイベント「Re:marche」と、三越伊勢丹オンラインストアにて販売します。
今回初めてとなる取り組みについて、株式会社アルフレックスジャパン保科氏と、<ポーター>企画ご担当者に、それぞれお話を伺いました。
トリプルコラボとなったバッグを手にした株式会社アルフレックスジャパン代表取締役社長の保科 卓氏は、「<ポーター>のバッグは学生時代に愛用していたので、<アルフレックス>とのダブルネームタグを見てとても感激しています」と語ります。
インタビュー▶<アルフレックス> 保科氏
<アルフレックス>を持ち歩けるという新体験
――<ポーター>とのコラボレーションで、個性的なバッグコレクションが出来上がりました。
保科 卓(以下、保科) 私たちの製品の製造過程では、どうしても木材や生地の端材などが出てしまいます。それらの再利用として、社内でエコプロジェクトと称して、ショップオープンのノベルティなどを作ったりしたことはありますが、こうして製品として販売することは初めてです。
――伊勢丹メンズよりお話させていただた際は、どのように受け取られましたか?
保科 当社の端材に目を付けられた伊勢丹さんの時代のニーズを掴む力が、さすがだなと思いました。2015年の国連サミットで「SDGs」(持続可能な開発目標)が採択されて以来、私たちの身の回りのモノのリメイク・リサイクル・リユースなどは当たり前になってきています。お客さまの関心も高いので、自然に興味を持っていただけると思います。
――バッグの出来映えはいかがでしょうか。
保科 <ポーター>さんの商品はもちろん、店舗設計やアーティストコラボなどとてもクリエイティブで注目していたので、本当に素晴らしい商品が出来上がりました。
使用している生地は、イタリアで作られている高品質のもので、例えばソファなどの張り地に使われるファブリックは、必ず磨耗や色落ちなどさまざまな角度から品質検査を行い、一定基準を満たすもののみ“アルフレックス基準”として採用しています。バッグを最初に見たとき、「あの生地がこんな風に生まれ変わるんだ!」と嬉しい驚きがありました。
――家具は持ち運べませんが、このバッグは、「持ち歩ける<アルフレックス>」です。
保科 本当ですね。私たちにとっては新しいチャレンジですが、このバッグを街で見かけたらきっと感動すると思います。<アルフレックス>が身近な存在になることにワクワクします。
<アルフレックス>が目指すのは、「長く安心して使える家具」
――長引くコロナ禍ですが、お客さまに変化はありますか。
保科 コロナ禍以前から、若い人を中心にクルマのシェアが当たり前になったり、オンラインで商品を買うようになったり、モノに対する価値観がグッと変わってきています。そこにコロナウィルスの影響で、おうち時間・ステイホームの流れになり、衣食住の「住」の価値が注目され、見直されているタイミングだと思います。私自身もステイホームでキッチンに立ったり、庭の手入れなどをする時間が増えました。
――いろいろ断捨離をしたり、暮らしとの向き合い方も変化しています。
保科 <アルフレックス>に来店されるお客さまも家の中を見直されていて、テーブルトップに汚れや抗菌剤などに強いセラミック材のDEKTON(デクトン)を使ったダイニングテーブルや、リビングの中でリモートワークに使えるデスクなどが売れているのは、時代を反映していると思います。
――世界的な変動にも敏感に対応されているんですね。
保科 はい。さらに<アルフレックス>では、国内の自社工場で、これまで販売したすべての製品の修理やメンテナンスを行っています。私たちが目指している「長く安心して使える家具」が本館5階に揃っていますので、メンズ館1階のプロモ―ションにお越しの際は、ぜひその足で本館5階にも寄っていただき、お気軽にお試しください。
アイテム紹介▶<PORTER x arflex>by ISETAN MEN'S
2WAYトートからウォレットまで全5型がラインナップ
インタビュー▶<ポーター>企画ご担当者
両社らしさを表現した異素材のミックス感を楽しめるプロダクト
――最初にコラボレーションの企画が出たときの経緯や感想を率直に教えていただけますか?
歴史のある<アルフレックス>さんの素材を扱わせていただけるという貴重な機会を伊勢丹さまよりいただき大変喜ばしい内容でした。同時に、家具の素材をカバンで使うとしたらどんなことができるのだろうという、ものづくりに対する新鮮な感覚をもちました。
――依頼を受け、どのように商品や作品に落とし込もうとお考えになりましたか?
家具とカバンの融合ということで、ひとつのカバンの生地すべてを<アルフレックス>さんの生地で仕上げるのではなく、<ポーター>ならではの生地と掛け合わせることで、両社のらしさを表現した異素材のミックス感を楽しめるプロダクトを意識しました。
――実際にアルフレックスから端材が届いて実際にご覧になったときどんな印象を受けましたか?
まずはカバンの生地に比べて、非常に厚みがあるなと感じました。一方で、強度面は非常に高いうえで、カバンの生地に比べて生地の目の密度が低いなということも感じました。また1枚の生地に、ポリプロピレン・レーヨン・コットン・リネンなど複数の素材が混ざっていて、柄の違いはもちろん、組成の違いから生まれる表情が素晴らしかったです。
――制作時に苦労した点はありましたか?
やはり厚みがありながら目が粗い部分もあるので、どのような縫い方が適しているのか、裏地はどのようなものが適しているのかということを職人たちと相談しながら進めていきました。生地の重なり部分を縫う場面や、カバン製作の工程上、ひっくり返す部分も多々あるので、厚みのある生地を扱うことに苦労しました。同時に軽さへのこだわりも注目していただきたいと思います。
――メンズ館のお客さまへメッセージいただけますか?
<アルフレックス>さんとの初めてのコラボレーションです。
それぞれのこだわりをもったブランドのアイデンティティが詰まったプロダクトが仕上がりました。鮮やかな見た目はもちろんですが、手触りなどもお楽しみいただけるスペシャルアイテムです。サスティナブルという面でも、限られた数量のみの貴重なコレクションです。伊勢丹メンズ館を通じて、<アルフレックス>ファンの皆様にも、是非手に取っていただきお楽しみいただきたいと思います。
今回<ポーター>のほか、アーティスト・谷敷 謙氏とKota Kawai氏ともそれぞれコラボレーションし、<アルフレックス>の生地の端材を再利用し新たにアートとして生まれ変わった作品も、店頭にてご紹介します。
- 開催場所:伊勢丹新宿店 メンズ館1F プロモーション
- *諸般の事情によりイベントが変更・中止となる場合がございます。予めご了承ください。
*9月24日(金)伊勢丹新宿店本館・メンズ館は、全館イベント開催につき休業させていただきます。ただし本館地下1階・地下2階は午後2時から午後8時まで営業いたします。
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Text:Makoto Kajii,ISETAN MEN'S net
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伊勢丹新宿店 メンズ館1階 プロモーション
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