【特集】魅惑的なフェティシズムと、モダンなマスキュリニティが同居した<ジョン ローレンス サリバン>2021年春夏コレクション。メンズ館スタッフがその着こなしをレコメンド
2003年にスタートし、ロンドンコレクションでもお馴染みの存在となった<JOHN LAWRENCE SULLIVAN/ジョン ローレンス サリバン>。今春夏も得意とするブリティッシュなテーラードを軸に、コレクションを展開する。着想源となったのはアーティスト、ロバート・メイプルソープの美学と、彼のジェンダーとも呼応するような”性の解放”。その象徴としてボディーピアッシングパーツを様々なアイテムに取り入れている。D管、ジップ、メタルボタンなどのインダストリアルな要素も加わって、 現代的なマスキュリニティを体現している。
アクセサリーは<YOSHiKO CREATiON/ヨシコクリエーション>とのコラボレーションで、イヤーカフをはじめチョーカー、リング、ネックレスなどをユニセックスで展開中。また時勢に合わせてマスクホルダーとしてだけでなく、グラスホルダー、ネックレスと3WAYで使用可能な、この時代ならではのアイテムも登場。
今回は、伊勢丹新宿店 メンズ館2階 メンズクリエーターズ にて同ブランド販売スタッフとして店頭に立つ、石塚氏と大町氏がモデルとなって、その魅力をお届けする。
スタッフが披露するスタイリングレコメンド
Ⅰ.新しいスーツルックは、シルエットで遊びを効かせる
ショート丈のジャケットと、共地のトラウザーズを合わせたスタイル。ストレートシルエットのトラウザーズは短靴合わせはもちろん、ブーツなどと合わせれば、パワーショルダーのジャケットと相まって、逆三角形のシルエットの妙味を効かせられる。インナーは”CHAOS”の文字がプリントされたシャツで、ドレッシーに引き締めた。
ジャケットは丈がコンパクトなので、タックインしたときによりスッキリと見せられる。長めのインナーでレイヤードさせても面白い。シューズは、ホール数の多い編み上げのロングブーツで、迫力十分だ。
Ⅱ.ショートジャケットを主役に、力の抜けたモードを表現
ショートレングスのボックスシルエット。ジャケットは、パワーショルダーで仕上げた、リラックス感たっぷりのアイテムだ。生地はブラックのシャドーストライプで、シックなムードをたたえている。全身ブラックのワントーンで揃えることで、エフォートレスながらも、ピリッとしたモードテイストを感じるコーディネートに。
Tシャツは、首元を丸首ではなく、直線的なカットにして、モダンな印象に仕上げてある。胸元にはこちらもピアッシングパーツを配備している。ネックレスは、バーの両サイドをチェーンで繋いだ、ひとクセあるデザインが無骨さを醸す。
Ⅲ.静かな緊張感を醸し出すシルエットと、計算されたディテール
ピークドラペルのダブルジャケットは、ウエスト位置が高めで、かっちりとした仕立てが男らしさを演出するアイテムだ。最大の特徴は、サイドのディテール。ボタンを開けて着用することで、シルエットが変化し、さらに後ろの裾から流れるテープが歩くたびに揺れ、実に優雅なアクセントとなってくれる。
パンツも共地のヘリンボーンパターンのウールを使用。ストレートシルエットで、どこかレトロな趣ある仕上がりだ。セットアップでの着用はもちろんのこと、単品使いでも個性を醸し出せるアイテムとなっている。
かっちりとしたショルダーに、狭めのVゾーン、コンパクトなピークドラペルと、サリバンらしいディテールが詰め込まれた。サイドにはスリットが入り、ボタンでシルエットを変えられる。後ろの見頃から垂れたテープが唯一無二の存在感を発揮する。
Ⅳ.シンプルだけど強さのある、セットアップスタイル
強撚ウール糸で織りあげたストライプ生地がどこか懐かしい、グラムロックが流行った時代を思わせるジャケットと共地のパンツを合わせたスーツスタイル。ジャケットはシルエットはほどよく細身で、なおかつ丈長なので、上半身を美しく見せてくれる。パンツはテーパードではなくストンと落ちるストレートシルエットが今っぽい。Tシャツ合わせで、さらっと着こなすと気負いのないドレス感を演出できる。
ジャケットは正面から見ると、袖付けやラペルなど、構築的なシルエットがしっかりと確認できる。今季はそこにTシャツなどを合わせて着流したい。足元は、トゥにメタルパーツを施したポストマンシューズをチョイス。サリバンらしいヒネリを利かせたアイテムだ。
Ⅴ.古き良き70sを思わせる、ロックスタイル
上で紹介した丈長のストライプジャケットに、デニムをチョイス。今季トレンドの白を選ぶことで、爽やかな印象に。膝にはメタルボタンをあしらってあり、ロックなムードを強調している。
デニムパンツは、膝下部分を取り外し可能。フルレングス・ショーツとスタイリングに合わせて表情を変えられる自由度の高いアイテムだ。フロントにはセムタムピアスのパーツをあしらった。
Ⅵ.ピアッシングパーツをあしらったセットアップは、最も今季らしいアイテム
ジャケット、パンツともに、随所にピアッシングパーツを貫通させた、独特なフェティシズムを表現。今季のコレクションを象徴するアイテムだ。ジャケットは1ボタンでやや細身のシルエット。ちなみにピアッシングパーツは着脱可能となっていて、シーンに合わせて表情を変えられるのがうれしい。トラウザーズはブランドとしては定番人気のスリムストレートシルエットを採用。パキッとしたホワイトの上下は、またとないインパクトを与えてくれるだろう。
シャープな印象を醸し出すナローラベル。上襟にはフラワーホールを設け。そこに小ぶりなピアッシングパーツが彩りを添える。二の腕部分にはセプタムピアスを引っ掛けた。襟の裏や袖口のメタルパーツも世界観を強調させている。
Model:
Ishizuka/<JOHN LAWRENCE SULLIVAN> Instagram @takuya_ishizuka
Omachi/<JOHN LAWRENCE SULLIVAN> Instagram @mitsufumi.o_machi
Photograph:Yuichi Tajima
Text:Ryuta Morishita
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