朝晩の気温差が激しく、気温も天気も安定しないこの時期。着るもので上手に温度調整したいところ。そんなちぐはぐな時期にぴったりな服が、カーディガンです。今回は、Tシャツの上から羽織るだけで様になるカーディガンを軸に、秋にふさわしいコーディネートを考えます。
使い勝手のいいカーディガンで、秋の装いを考える

ハイゲージできちんと見せるもよし、ローゲージで優しく見せるもよし
さらっと羽織るだけで、適度なきちんと感が出せるカーディガンは、まさに大人のための万能着。ハイゲージの編み地を選べばよりシックに、ローゲージを選べば旬なゆるさを醸せます。今時はアウターとして、もう少し寒くなればインナーとして、長く活躍が見込めるのもうれしい点。レイヤードにも重宝します。
ここでは、トレンドを牽引する日本ブランドから、イタリアの老舗まで7ブランドをピックアップ。着こなしとしては、ボトムスも同系色のワントーンでまとめるのが正攻法。インナーも同ブランド・同素材で揃えて、アンサンブルで着こなすのもおすすめです。また、派手色を選ぶときはカーキのボトムスを合わせるなど、どこかで落ち着きをプラスしてあげるとうまくまとまります。
大人の余裕をカジュアルに表現できるアイテムを、この秋は是非ワードローブに取り入れてみてください。
イタリアのニット専業ファクトリーが手がける〈ZANONE/ザノーネ〉。ここではカーデガンとカットソーがセットになったアンサンブルの着こなし。ベーシックで使いやすいVネックカーディガンはインナーがTシャツであれポロシャツであれ、ノーブルに見せてくれます。パンツは、〈PT TORINO/ピーティー トリノ〉をチョイス。細身のカーゴパンツでピリッと男らしさを利かせています。
ニットの産地として知られる山形県を拠点とするファクトリー「奥山メリヤス」によるニットウエアブランド〈BATONER/バトナー〉。ハイゲージのカーディガンは、こっくりとしたブラウンが秋らしい季節感を演出する逸品。ウール100%ならではの上品な光沢が魅力です。前合わせはボタンレスのデザインで、気軽に羽織ることができます。薄手なのでロングシーズン着用できるアイテムです。
素材の特性を活かし、時代の気分を反映しながら、上質で洗練されたアイテムを提案する〈AURALEE/オーラリー〉。上質なウールを目を詰めた両畔編みで仕上げています。表と裏どちらにも畔があるので、ボタンレスで裏が見えても洒落て見える。シャツやカットソーにさっと羽織るだけで様になる主役級のアウターです。今季はこのくらい遊んだピンクも気分。
「自分たちが着ていて、心地良い物を」という観点からスタートした〈SLOANE/スローン〉。ビビッドな朱色が今季らしいニュアンスを醸すカーディガンは、ソフトな風合いのメリノウールを、14ゲージで編んだ繊細な生地が特徴。アンサンブルとしての着用を考慮し、身幅や着丈などはゆとりのあるサイジングで仕上げています。貝ボタンを使用し、ヴィンテージっぽい印象も持ち合わせた1着。
2017年にドイツ・ベルリンで生まれた〈POLYPLOID/ポリプロイド〉のカーディガンは、ざっくりとしたローゲージの生地に、ドロップショルダーで仕上げた旬なシルエットが楽しめます。ミリタリー由来のライニングをイメージして作られたアイテムです。ボディにゆとりがあるので、インナーにロング丈のシャツを合わせたレイヤードスタイルも決まって見える。幅広のリブも存在感を後押します。
Styling:Akihiko Sekigawa(Instagram:@akihikosekigawa)
Text:Ryuta Morishita
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