【特集】顔型別!プロに訊く、似合うサングラスの選び方
- 今回訊いたスタイリスト
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梶浦司さんメンズ館6階の<DITA>ショップ店長。顔型別に似合うサングラスの形状選びとともに、サングラスとファッションとのマッチングもアドバイスできるスタイリスト。
梅雨時はサングラス選びに好適なシーズン
「一年のうちで紫外線は、5月から夏までの時期が一番強いシーズンです。サングラスは夏のアイテムと思われているかもしれませんが、遅くとも5月ぐらいから掛けだすのがオススメです。それに毎年4月頃には、ニューモデルがリリースされるので、本格的に夏が始まるいま時分が、品揃えも豊富で選びやすいんです」。そう話すのは、DITAショップ店長の梶浦さん。ちょっと個性的なデザインフレームが並ぶ<DITA>のコレクションも、いまが一番充実しているという。では、豊富なラインナップのなかから、自分に似合うフレーム選びをするにはどうしたらよいのだろうか。
「黒目の位置によって、似合うフレームの大きさは変わっています。そのため掛けたときに黒目の位置がフレームの中心付近で、ちょうどいい場所に収まる適正なサイズを選ぶことが重要になります。黒目の位置とご自身の顔型を見極めたうえで、似合うフレームの基本をご紹介しますので、そこから選ばれてみてはいかがでしょうか」
というわけで、まず初めに「自分の顔型の見極め方」を伺った。さらに、その顔型に似合うフレームの形状と、DITAの代表的なモデルをご紹介いただこう。
顔の型別×似合うサングラスとは・・・
1:丸顔に似合うのはスクエアなティアドロップのタルガタイプ
- 1.頬から顎のラインが丸い人は「丸顔」タイプ
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「丸顔というとまん丸なお顔をイメージされるかもしれませんが、実際にお顔がまん丸の人はレアケースです。基本的には縦横の比率に大きく差がないこと。そのうえで頬から顎のラインをチェック。頬骨が張っていないことと顎先が尖っていなければ、丸顔と認定してよいと思います」。
「丸顔の方はラウンドタイプ以外のフレームならどれでも似合いやすいのですが、元々印象が温厚で柔和に見えますので、反対に力強い印象に見せたいという方が多いようです。そういった方には、フレームの形状に角があり直線的なタイプがいいと思います。具体的にはスクエアタイプやティアドロップのなかでも直線的なタルガシェイプのものがいいでしょう。キリッと締まったマスキュリンなイメージを作り出してくれます」。
スピード感溢れるレーシング・アイウェア
2:四角顔に似合うのは横重心のウェリントンフレーム
- 2.横顎がしっかり張っている方は「四角顔」タイプ
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「正面を向いたときに横頬や顎下がしっかりと張っている方を四角顔といいますが、細かく見ていくと、横顎の関節部が張り出している方も四角顔に分類されやすいと思います。またお顔や横幅がやや広めのな方が多いですね。」
日本人には比較的多い顔型ですので、個性を演出するためにもサングラスは有効です。そこで存在感あるウェリントンフレームをおすすめします。とくに横顎に張りがあって、黒目位置が近くない方は、フレームが横広タイプのものが似合います。フレームの形は直線的で角張っているものより、やや丸みのあるタイプをおすすめします。フレーム幅が太めのセルフレームなら、力強さが引き立ってより男らしく装えるはずです。
個性的なミッドセンチュリーの趣をモダンに
3:黒目の位置が近い面長にはラウンドフレーム
- 3.黒目と黒目の距離が短い「面長」タイプ
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「面長顔は縦の比率が横より長いのが特徴ですが、横幅が一般的で縦に長いというよりも、縦は一般的で横幅が細いという方のほうが多いと思います。それと「丸顔の面長」や「角顔の面長」という複合顔の方もいらっしゃいますね」。
面長には「丸顔の面長」や「角顔の面長」の方がいらっしゃいますので、それぞれ丸顔・四角顔、三角顔に似合うフレームは基本的に似合います。ただし、黒目の距離が近い方が多い傾向がありますので、フレームやや小さいほうがいいですね。その場合、四角いフレームより丸いフレームのほうが小振りなものが多いということもありますので、ラウンドフレームの中から選ぶと、似合うサングラスが選びやすいのではないでしょうか。
日本人の肌色に馴染みやすいピンクゴールドカラーのフレーム
4:三角顔はラウンドフレームで印象を柔らかにする
- 4.顎先が細い方は「ベース型(三角顔)」に分類
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「一般的に三角顔と呼ばれるのは、顎が細い顔の方が多いですね。そのため全体的に丸いけど顎先が細いハート型の三角顔や、面長なんだけど三角顔という方もいらっしゃいます。いずれの場合も、きりりと端正でクールな印象の方が多いようです」。
どんなフレームでも似合いやすいのですが、三角顔の方はクールに見える反面、冷たい印象に見えてしまう・・・という方も多く、ラウンドタイプのフレームで印象を丸く見せたいという声が多いように思います。小顔で三角顔だと、あまり太幅のセルフレームは浮いて見えますので、メタルフレームなどフレームが細いタイプがおすすめです。ただし銀額など、クラシックなタイプだと余計に冷たい印象を増してしまうので、色付きのフレームなどを選んでみるとのはいかがでしょう。
ブラック&ゴールドの個性を光らせる
上記以外にもサングラスを探す時に、迷った場合は、顔型×サングラスの形別表もあるので、参考にしてほしい。
「顔型」「なりたい自分」「レンズの機能」を選んで自分にぴったりの一本を
顔型によって、似合うフレームの形状を挙げていただいたが、最後に梶浦さんは顔型以外にもサングラス選びのポイントがあるという。
「サングラスは遮光の意味もありますが、ファッション性も大切。だからこそファッションと同じで、どういう自分になりたいかを自分なりに設定することです。たとえばサングラスを掛けたときに、男っぽく見られたいとか、やさしい感じに見られたいなど、イメージの違いからフレームの形状やデザインが決定できます。そのうえで、正しいサイズや形のフレームを選んでください」。
そしてもうひとつ、今年ならではの選び方も付け加えてくれた。
「新型コロナウイルス拡散防止の観点から、マスクが日常化したことで、メガネやサングラスのレンズが曇ってしまうことを不便に思われている方も少なくないと思います。そういう方には、フォグガードと呼ばれる、曇り止め機能の付いたレンズもございます。ほかにも傷防止コーティングなど、様々な機能を加工したレンズがありますので、お気軽にお申し付けください。知識のあるスタッフなら、どんな方にも、必ずぴったりの一本を選ぶことができますので」。
どんな質問にも、的確に答えてくれる梶浦店長。自分に相応しいサングラス選びに悩んだら、店頭に足を運んで信頼できるスタッフに相談するのもいいだろう。だが、これと決めた一本があるなら、24時間365日買い物ができるネットで購入するのが一番便利だ。外出は解禁されたとはいえ、3密を避けるためにもネットを賢く使った買い物は、これからの主流になるはずだ。
Text:Yasuyuki Ikeda
Illustration:Kenta Shinjo
*価格はすべて、税込です。
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