【Amvaiコラボ企画】名著から紐解く達人のファッション考vol.4|山下英介という“マニアック界の超ミーハー” 前編(1/3)
今回4人目の賢者として、雑誌『メンズプレシャス』(小学館)のファッションディレクターを務める山下英介さんが登場。山下さんが鞄から取り出したのは、アラン・フラッサーの名著『Dressing the Man: Mastering the Art of Permanent Fashion』だった。
【Amvai×徒然なるモノ語り】名著から紐解く達人のファッション考
上りからファッション、下りからヤンキーカルチャーの接点
柴田 名著から紐解く達人のファッション考、4人目は山下英介さんです。メンズ館では5階を中心にお世話になってます。私自身は国内・海外問わず、展示会でよくお見かけしたり、Amvai(https://amvai.com/amvar/8)も熟読させていただいています!
山下 今年の4月には5階でのイベント「男の名品展」でお世話になりました。
(*上記イベント会期は終了しております。予めご了承ください。)
柴田 今日はお話を聞けるのをとても楽しみにしていましたが、まず、山下さんのファッションの目覚めの頃からお聞かせいただけますか。
山下 私は1976年、埼玉県生まれです。中学生の頃に「渋カジ」がブームになって、周りの友だちがファッション雑誌を読み始めたり、マンガの『スラムダンク』が流行って、良いスニーカーを買い始めた頃ですね。
柴田 同世代なんですね!!その世代感はよく分かります!
山下 僕が住んでいたのは、埼玉の東武東上線のちょうど真ん中くらいの駅で、上りからきた東京のおしゃれカルチャーと、下りからきた群馬起点のヤンキーカルチャーが交差する中間点で、高校入学の時はヤンキーファッションなのに、卒業の頃には学生服のズボンをブーツカットに直してエンジニアブーツを履くという変遷がある特殊な場所(笑)でした。
柴田 当時は何に一番影響を受けましたか。
山下 やはり雑誌ですね。都内とは物理的な距離があったので、ファッションに触れる機会は少なかったです。雑誌の仕事を始めたのもその影響がありますね。
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