【インタビュー】エドアルド・ジャルディーニ|イギリスの品格とイタリアの色気。(1/2)
ヴィジェバノにあらたなシューブランドが誕生した。<EDOARDO GIARDINI/エドアルド・ジャルディーニ>がそれだ。一言でいえばヨーロッパ貴族のスタイルをモダンにブラッシュアップした、ということになるのだが、その目指すところは一味違う。
エドアルド・ジャルディーニは1624年にまでさかのぼれるイタリア貴族の末裔だ。あのモナコの王子とは幼馴染で、王子の家でF1を観戦したこともあるという。
老舗ファブリックメーカーの嫡男でもあるエドアルドはミラノの名門、ボッコーニ大学で経済学を修めると<ジョン ロブ>と<ジョルジオ アルマーニ>でキャリアを積んだ。「家でつくられた生地が半年後には服になる。プロセスが知りたかったのです」。アルマーニでは上海のセールスを担当、その縁で現地の輸入商社に移って2年ほど貿易の仕事もした。
イタリアに戻ったエドアルドは旧知の男に声をかけられる。トマソ・ジョカロテッリ。ピアッジオ・グループの元CEOで、マセラティでCEOを務めたロベルト・ロンキなど錚々たる8人の仲間とともにファンドを設立、手始めにアルティジャーノの継承を目的にした事業を興したばかりだった。
トマソに手を貸してほどなく、エドアルドはヴィジェバノの工房とともにシューブランドを立ち上げた。
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