この春のリニューアルを間近に控えた伊勢丹新宿店メンズ館。国内外からバイイングされたブランド&アイテムには、時代を映し出すエレメントが巧みに散りばめられていた。それはライフスタイルの多様化にともなって変化していく最新のデザイン&スタイルと、いつの時代も変わらぬ普遍の価値をもつクラシック。一見相反するようにさえ思えるコレクションだが、イセタンメンズというフィルターによって、リアルなメンズファッションの輪郭が鮮明に描き出される。
<エコー>スニーカー82,080円から(オーダー価格)
2018年、オランダ・アムステルダムの本店で試験的にスタートした<ECCO/エコー>のカスタマイズプロジェクト「QUANT-U」が世界に先んじて伊勢丹メンズ館に登場する。3D採寸をベースに歩行データを反映させるミッドソール・カスタムがそれだ。
「三次元足型自動測定機がつま先、甲、かかと、足裏といった足のあらゆる形状を計測、立体映像をモニターに映し出します。続いて動作チップの入ったサンプルを履いてトレッドミルを歩きます。これにより歩行時のデータが収集されます」(メンズ館地下1階=紳士靴担当バイヤー福田隆史)
2つのデータを解析、所要時間およそ1時間でシリコン素材のミッドソールができあがる。
©ECCO
©ECCO
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「ミッドソールは履き心地を左右する要。歩行状態も踏まえてフルカスタムできるこのサービスはまさしく画期的です。履き手の嗜好やライフスタイルを勘案してシリコンの硬度も瞬時に調整できます。わたしも履いていますが、そのフィッティングは別次元にあります。シューズ本体がミッドソールを装填することを前提とした設計構造となっている、というのも特筆すべきポイントです」
このオーダーに対応するのは新生<エコー>を象徴するモデル「ソフトエイト」。カラーバリエーションはハンドペインティング含む全13色をラインナップした。
特設サイト(
https://quant-u.jp)での予約受付が遂にスタートした本プロジェクトだが、今回は2月20日(水)からの期間限定イベントとしてメンズ館地下1階=紳士靴にて開催。最先端のテクノロジーが創造する、確かな履き心地が手に入る機会となる。
Photo:Tatsuya Ozawa
Text:Kei Takegawa
*価格はすべて、税込です。
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メンズ館地下1階=紳士靴
03-3352-1111(大代表)