ドレスでも、ワークでもウエスタンでもない、新しいアメリカ靴


アリアット・インターナショナル社があるのは、サンフランシスコ郊外のユニオンシティ。かのシリコンバレーのほど近くだ。モダンな進取の精神にあふれた人々が集うのも、当然といえば当然といえるかもしれない。

「<ARIAT Two 24>の靴は、グッドイヤーウェルト製法によるハンドメイド。アメリカとメキシコに工場がありますが、<ARIAT Two 24>は主にメキシコの工場で生産されています。この工場は以前からウエスタンブーツの生産を手がけており、非常に“手”がいい。だから品質の高い製品を安定して供給することができるのです」

デビューコレクションから、確かにクオリティは高い。しかし<ARIAT Two 24>を名乗るには、まだもの足りないと感じていたという伊藤さん。そこで力を借りたのが、伊勢丹メンズの紳士靴担当の宮下だった。


「2015年に<ARIAT Two 24>を立ち上げたいという話をクロスさんからもらったとき、どちらからも名前が挙がった理想の取引先が、伊勢丹メンズでした。ハイエンドのライフスタイルブランドとするためには、ハイエンドのショーケースで扱ってもらわなければならないと考えていたからです」

ついに昨年、その念願かなってローンチと伊勢丹メンズでのポップアップ開催を果たしたのだが──宮下との意見交換から、型数、ラストの作り込み、素材の選定という部分でさらなる改善が見込めると判断。そこから丸1年を掛け幾度となくブラッシュアップを繰り返し、ついに納得のコレクションが完成したというわけだ。


ブーツ(左から)49,680円、45,900円、45,900円


シューズ 各39,960円


「ラストはアメリカ国内で販売されるものと共通です。だから日本人の足にも、欧米人の足にも合う絶妙なフィットを追求しました。またややノーズを丸めにしつつ長さを出し、甲の立ち上がりを美しくすることで、ラギッド感がありながら洗練された表情に仕上げています」

さらには注目すべきは、上質なホーウィン社のレザーを採用していること。だから面がよく高級感たっぷりで、美しい経年変化が味わえる。この完成度を、技術レベルの高いメキシコの工場で実現。結果として、プレーントゥの「ハリントン」でアンダー4万円という驚異のコストパフォーマンスを実現するに至った。


「まさに満を持してという感じですね。私自身は古き良き伝統的なアメリカンスタイルも愛していますが、同時にアメリカ人のイノベイティブな精神も愛しています。そんなアメリカらしい文化をご紹介できるのは、何よりの悦び。アメ車だって、最近ではマッチョなデザインそのままに性能を進化させてきている。良いものはどんどん取り入れて進化している<ARIAT Two 24>こそ、最もアメリカ靴らしいアメリカ靴といえるかもしれません。ポップアップでは単なるワークやウエスタンではない、新しいアメリカ靴をご覧いただけると思います」

イベント情報

<トゥー トゥエンティーフォー バイ アリアット>プロモーション

□10月17日(水)~30日(火)
□メンズ館地下1階=紳士靴


*価格はすべて、税込です。

お問い合わせ
メンズ館地下1階=紳士靴
03-3352-1111(大代表)