2018.10.19 update

<ARIAT Two 24/トゥー トゥエンティーフォー バイ アリアット>|機能と品質が高次元で融合──乗馬靴世界トップシェアを誇る名門による現代のアメリカ靴(1/2)

乗馬用品において世界一のシェアを誇る、知る人ぞ知るアメリカンブランド<ARIAT/アリアット>。そのライフスタイルレーベルとして2016年にデビューした<ARIAT Two 24/トゥー トゥエンティーフォー バイ アリアット>がこの秋、革新的な進化を遂げ“再デビュー”を果たす。いよいよ10月17日(水)からメンズ館地下1階=紳士靴で開催される、期間限定のポップアップで明らかになるその全貌。ブランディングとディレクションを任されたグランドフリート社の伊藤和彦氏に、その魅力やポップアップの見どころについて話を訊いた。


カウボーイに支持されたのは、“アスレジャー”な英国式乗馬ブーツでした


そのブランドに聞き覚えがないという方も、きっと少なくないだろう。だが驚くなかれ。「アリアット」は1993年創業と25年の歴史しかないアメリカの新興乗馬用品ブランドでありながら、世界最大のシェアを誇るまでに急成長。そして現在では、米国ナショナルチームまでを顧客とし、フットウエアだけでなくアパレルまで展開している。

そんなブランドが、よりタウンユースを意識したライフスタイルレーベルとして2016年に立ち上げたのが、<ARIAT Two 24>。アメリカのスポーツブランドやフットウエア業界における長年のキャリアと知見を見込まれ、そのディレクションを一任されたのが、<アリアット>の日本販売代理店を務めるグランドフリート社の伊藤和彦氏だ。


「ブランド名は、史上最強馬としてアメリカ国民に愛され、映画の題材ともなったセクレタリアト号に由来します。死後の解剖時には、心臓の大きさが通常の2倍以上あったんだとか。<ARIAT Two 24>も、そんな名馬の伝説的な記録である2分24秒にちなんでつけられました。農場や馬場と同じように、街中でも<アリアット>の一番良いものを提供したい。だからセクレタリアト号が最高のパフォーマンスを発揮した最高の“数字”にこだわったんです」

<アリアット>を生産するアリアット・インターナショナル社のCEOであるベス・クロス氏は、農場生まれ。そこで働く者に最適な靴がないと疑問を感じ、いつしか自ら理想の靴作りに取り組んでいたという。伝統的なウエスタンブーツの履き心地や機能性が不満だった彼女が最初に参考としたのは、英国式のライディングブーツ。そして当時は革新的であった、スニーカーのようなハイテクインソールを駆使するというものだった。

シューズ 各39,960円


「特定のブランドしか履かないとか、レザーソールでないと嫌だとかいうコンサバな人も少なくないのですが、リアルに乗っている大部分の人から『履き心地が良い』『機能的』だと大好評に。今では馬に乗るアスリートなら、必ず知っているといっても過言ではない定番ブランドになりました。見た目はクラシックなのに現代的なテクノロジーも搭載されている。さまざまな要素のハイブリッドなんです。私はこれを、ウエスタンブーツ版の“アスレジャー”スタイルだと考えています」

若いブランドだからこその貪欲かつ謙虚な姿勢、より良いモノを作りたいという熱い思いこそ、<アリアット>の急成長とブランド力を高めている要因だ。

「彼らと一緒に仕事をしたいと思ったのは、なにより“人”。アメリカの企業はビジネス優先でヴォリュームの話が優先されることが多いのですが、彼らは違いました。『どれだけ買うの?』ではなく、『コレをどう思う?』と聞いてくる。新しいことに取り組む意欲、いいモノを作っていこうという意識が非常に高いんです」

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