自分でカッコいいシーンを想定して、ザクを作り上げていく!


仲田 この2つは同じザクなんですが、手を加えた方は「汚し塗装」と「つや消し」、「スミ入れ」、さらに「ウェザリング=汚れ加工」と「チッピング=金属がはげたような加工」をエッジに加えています。

岡田 これはカッコイイね!

田代 この加工はどんなイメージをして施しているんですか?

仲田 今回のイベント、機動戦士ガンダム×ISETAN「WELCOME TO ZEON」をテーマにしています。作っているときに考えたのは、「僕たちが知っているあのガンダムが大地に立つ前、ジオン軍が勝利したルウム会戦で初めてモビルスーツが投入された。見事勝利を収めた後、ルウム会戦の戦勝記念パーティ会場で、ジオン公国のトップが、ジオン国民に“戦いに勝ったこと”を知らしめるために、最新兵器のザクを紹介したであろうシーン」です。

田代・岡田 すごい!!

田代 そのシーンはストーリーにあるの?

仲田 ないですが、自分なりにザクが壮絶な戦いを経ているのを様々な加工で表現し、さらに、LEDで「目が光る」仕掛けと、メタルパーツの「スタッズ」を加えています。

田代 完全に“仲田オリジナルストーリー”じゃないですか!

仲田 ガンプラ好きの方の中には、「どういう雨が降ったら、どういうサビができるか」を考え作品作りに反映している人もいます。さらに、このザク1体だけだと世界観が表現しきれないので、ザクの脅威を引き立てるために同じ1/144スケールのジオン兵を投入。人目線の写真を撮って楽しんでいますね。

田代 こだわりが出ると、人によってはお金がかかるのがわかりました(笑)。

岡田 これを作っていて感じることってあった?

仲田 作っていて、自分は大人になったなって。「ウェザリングを“味”」として捉えられるようになったんだなって。


田代 この腕の「015」は?

仲田 今年は、メンズ館リモデル15周年のアニバーサリーイヤーなので!その意味も込めました。

田代 さすがです。こうやって話を聞くとガンプラは相当面白いなと思いますね。

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