CASE③<ゼロハリバートン>

「どんな環境にも対応できる鞄を」という理念のもと本物志向を追求


1938年創業。徹底した機能へのこだわりと、時をこえても変わらないスタイルが魅力のトータルラゲージブランドです。1969年、NASAの依頼により製造した「月面採取標本格納器」がアポロ11号で月の石を地球に持ち帰ったことで、一躍その名が世界に知られるようになりました。ブランドの象徴はアルミニウムケース。その確かな機能性と優雅なフォルムは、世界中の熱狂的な支持者から愛されています。2017年から、すべての製品がアメリカ生産に回帰しました。


山田
軽さを追求したサムソナイトさんとは対極に位置するスーツケースです。素材はアルミ合金を採用しているので軽くはありません。その代わり、長い年月使えるだけの耐久性は抜群ですし、傷がついてもそれが自分だけの味わいになっていきます。機能やスタイルを重視する多くの男性ユーザーに支持されています。
川村 世代を超えて、アメリカ好きにはたまらないですね。
山本 年輪とか、味わいとか、そういうキーワードで選びたいスーツケースですね。長く使って味わいを増していく上質なレザーのブリーフケースなどと同じ位置付けですね。
佐藤 なんといってもゼロはブランド力。同じ強度のアルミケースでも、どちらを選ぶかと言われたらゼロを選んでしまうでしょうね。


山田 今年からゼロハリバートンは、すべてアメリカ生産になりました。機能面も現代的な仕様に進化しています。24インチ以上のモデルにはキャスターにストッパーも付いてます。ユーザーサービスとして、「ゼロ グローバル トラッキングプログラム」も登載しているので、万が一紛失しても世界中に追跡可能です。
川村 アルミのスーツケースは、やはり男っぽい印象ですね。
山本 以前のプレス加工のモデルのほうが男性的だったように思います。ベンダー加工になったことで、女性でも持てるイメージになったのではないでしょうか。
佐藤 表面の質感がプレス加工ほうが荒々しかったかもしれません。ベンダー加工のモデルは表面もスムーズで女性にも似合うと思います。


山田 開閉にはゼロ伝統のラッチを継承しています。内装にはガーメントも付属しています。
山本 軽さを求めていない分、内装に多彩な機能がちゃんと搭載されていますね。
佐藤 ガーメントに使われているオリジナルのジャカード生地の素材も、しっかりしたものが使われていますね。


「ジオ アルミニウム 3.0」167,400円
(73×50×25cm/68L/7.1㎏)

伝統のダブルリブをさらに美しく、魅力あるラインに進化させた「Xリブ」を採用。これまでのプレス加工ではなく、ベンダー加工(折り曲げ加工)により、一辺を斜めにカット。3次元的な直線が描くジオメトリックな美しいフォルムを描いています。滑るように動く双輪キャスターは、電車内などで転がらないようストッパー機能も装備しています。