人気4ブランド担当者が他社モデルを品評──知って納得、"自分らしい"スーツケース選び方(1/5)
今回、座談会に参加した4名。左から、山田絢音(ゼロハリバートン)、佐藤 泉(ブリックス)、川村 淳(サムソナイト)、山本修史(プロテカ)。
ここ数年、素材や技術が大きく進歩したこともあり、お持ちのスーツケースより、はるかに持ちやすいものがあるかもしれません。そこで今回、皆さんのトラベルケース選びをサポートすべく、人気ブランド各社が自社製品をプレゼンテーション。プロの目から見た他社製品の品評も参考になる座談会が開かれました。
各メーカー担当者が自慢の製品を思う存分プレゼンすると同時に、個人的に使うトラベルケースを、どのような視点で選いんでいるかもお話しいただきました。自分らしいスーツケース選びのご参考にしてみてください。
プロが個人的に選ぶスーツケースの基準とは?
山田 私はスーツケースに耐久性を求めます。旅先でスーツケースが壊れて買い直したという友人がいますが、下がったテンションでは旅の思い出も台無しですよね。スーツケースは手回り品と思い出を、しっかり守ってくれる安心のパートナーであるべきだと思います。 佐藤 私は見た目に高級感あるものを選びます。海外の空港やホテルのチェックインカウンターで高そうなスーツケースを持っていると明らかに扱いが違います。「カバーかけましょうか?」と言ってもらえたり、積込み時にぶん投げられて壊れることも少ないように思います。ある意味、高級感をもってして鞄に保険をかけるんですね。
川村 耐久性や機能性、軽さもモチロン重要ですが、ブランドとしての安心感も大切だと思っています。無名のメーカー品は、どんなに優れていても、やはり持ちにくい。旅の必需品であるスーツケースには、旅する人のステイタスを表すもの。佐藤さんが仰るように旅先での扱いも変わりますし。ブランド鞄を持つことは、旅の気分を高める要素のひとつになると思います。
山本 私はアフターケアがしっかりしているものを選びたいです。学生時代、旅行から帰ってきたらスーツケースが壊れてしまっていたことがありました。販売店に持っていったら有償修理になるといわれ、がっかりしたことがあります。空港でしっかりチェックしてバゲージクレームに行っていれば良かったのですが、仲間と一緒に行動していたら、そういう時間が取れないこともあります。メンテナンスや保証サービスに長けていることは、大切なスーツケースを選ぶ要素だと思います。
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