A Japanese Creator──世界を見据える日本のクリエーター【The Gentlemens Makers|2017 Summer】
<tac:tac/タクタク>
シャツ24,840円、パンツ30,240円
■メンズ館2階=インターナショナル クリエーターズ
「つくり手と着る人が同じ時間を共有し共感の輪を広げたい」
就活時期にいろんな企業の説明会に参加したものの、自分がそこで働く姿が想像できなかった。ならば、昔から好きだったファッションのつくり手側にまわりたい。そう思い、大学卒業後に専門学校に入学した。転機は、2年のときに応募したコンテスト。ここでグランプリを受賞し、パリ校への留学資格を獲得した。
「日本を離れたことで、自分を客観視できるようになりました。デザイナーの価値観を押し付けるのではなく、着る人のために余白を残した、曖昧なデザインでいいんじゃないか、と思えるようになったんです」
パリで学校を卒業後、1年間作品づくりに没頭しながら、感覚的な部分と表現する言葉を探すことにのめり込んだ。そうして自分と向き合った末、たどり着いたのが「時間」というキーワードだった。みんなに等しく流れる時間も、人によって感じ方や意味合いは違う。そんなブランドにしたいと思った。
島瀬 敬章 (しませ たかあき)
タクタクデザイナー。2008年エスモード大阪校入学。09年神戸ファッションコンテストでグランプリを受賞し、10年にエスモードパリ校へ留学。13年に「タクタク」を設立。2014-15年秋冬コレクションからデビュー。
「タクタクのネームタグには”○”が付いているのですが、これは針のない時計を表しています。そこにお客さまそれぞれの時間を刻むことで、一人ひとり違う、その人だけのタクタクになります」直営店は東京・高円寺の路地裏にある、築50年以上のダンスホールだった建物。デザイナー自身が週に一度は店頭に立ち、不定期にイベントも行う。
「まずは、つくり手と着る人をつなぐ場がほしかった。ここで同じ時間を共有することでブランドの世界観を知ってもらい、ゆっくりでもいいから共感の輪を広げていきたいと考えています」
*価格はすべて、税込みです。
お問い合わせ
メンズ館2階=インターナショナル クリエーターズ
03-3352-1111(大代表)